相手を変えようとしても変わらない。相手の中の「2人の自分」に話し合ってもらう
他人を変えようとする人たちがいます。その人たちは変わらなければならない理由を並べて説得しようとするのですが、その理由はすでに相手が知っています。人は、知っていることを言われても、変わらないどころか、逆…
他人を変えようとする人たちがいます。その人たちは変わらなければならない理由を並べて説得しようとするのですが、その理由はすでに相手が知っています。人は、知っていることを言われても、変わらないどころか、逆…
「知っている」と「実際にやる」は全く異なります。「知っている」を「実際にやる」に変えるためには、人が適応するための心理的な仕組みを理解する必要があります。製造業の品質改善手法を応用して医療の質・安全性…
私たちの経験は、事前情報や予測に大きく影響されます。ポジティブな予測や期待はポジティブな体験を、ネガティブな予測や期待はネガティブな体験をもたらします。ネガティブな予測のトラップに引き込まれず、ポジテ…
スキーマとは、情報を後ですぐ思い出せるように単純化したり分類しておく私たちの知識構造です。情報を効率的に処理できるメリットがある一方で、いったん定着すると簡単には変わらない固定観念や先入観を生み出しま…
「出る杭は打たれる」と言われるように「逸脱者」はたとえそれが肯定的であっても、良く思われなかったりします。そこに変革の原石があるのにです。必要なのは「ポジティブな逸脱者」を無視したり抑え込むのではなく…
集団的無知、多元的無知(Pluralistic ignorance)は、集団によって共有されている無知のことで、「集団のメンバーの大多数が内心では否定しているが、他の大多数はそれを受け入れていると誤っ…
様々なリーダーシップ理論の中から、変革のリーダーシップモデルを2つ取り上げて紹介します。1つ目の「適応型リーダーシップ」は、環境の変化に適応して自らを変化させるリーダー、2つ目の「変革型リーダーシップ…
組織改革という大きな課題にそのまま向き合うのは難しく、小さな成功(スモールウィン:Small Win)を積み重ねていくのが効果的ですが、それが応急処置(クイック・フィックス:Quick Fix)にはな…
私たちはパフォーマンスやエンゲージメントを上げるため、つい様々な事を管理しようとしますが、何よりも「エネルギーをマネージする」のが重要です。そのエネルギーには「身体、感情、思考、信念」の4種類あり、こ…
社会変革のアプローチは、従来型産業モデルがベースの「解決策発見型」が多いですが、改善するどころか問題を悪化させることもあります。「社会変革のシステムワーク」が提示するのは「解決策」ではなく「変化のプロ…
社会や組織の問題はマニュアルやツールで解決できるものではなくなってきました。従来型の「診断型・問題解決型コンサルティング」は機能しなくなってきています。問題が複雑になるにつれて必要になるのは、好奇心、…
ケーススタディ(製造販売会社A社の事例)と共に、人が変わっていくためにはどのようなプロセスを踏む必要があるのか、個人の変化は「拒絶 ➡ 抵抗 ➡ 探求 ➡ コミットメント」であるという「スコットとジャ…
人には「失敗する事への恐怖」がありますが、なんと「成功する事への恐怖」もあります。それには①失敗を恐れるから成功へのチャレンジを恐れる、②成功がもたらす影響や副産物を恐れる、③成功そのものを恐れる、の…
変化は常態です。世界は変化するのが当り前で、それが止まることはなく、昨日と変わらない今日はありません。ただし変化の度合いは一定ではなく、捉え方も人それぞれです。変化が急で大きいと、私たちは不安になって…
南アフリカ、ケープタウンの若者たちは、貧困、失業、犯罪、薬物の負のスパイラルから抜け出せずにいました。しかし、テクノロジーが彼らを変え、彼ら自身がコミュニティを変え、システムを変え、社会を変え、そして…
例えば、長時間労働のように、法律や規則などルールを作っても変わらない社会や組織の仕組みがあります。原因は、ルールの効果が十分でない事、長時間労働の見方を完全に変えていない事、定時で帰るなど新しい行動(…
私たちは、つい「自分たちが抱える問題」や「自分たちにないもの」に焦点を当て、人に何とか解決してもらおうと考えがちです。しかし、本当の問題解決のためには、「自分たちが持っているもの」に焦点を当て自律的な…
世の中の問題の多くは、IT技術の進化やグローバル化で、SDGsのような世界的で大きな問題に限らず、割と身近な問題までどんどん複雑になってきています。問題がその他の多くの問題と複雑に絡み合い、「誰にも」…
私たちは、とかく、他人の言う事は聞かず、自分の事を話したがります。人の話を聞くのは実はスキルが必要で、それができるだけで他の多くの人たちと異なる能力を持っていると言えます。一方で自分の事を思いのまま話…
何か間違ったことや、都合が悪いことが起きた時、人は誰か他人のせいにします。なぜ他人を責めるのかというと、とても簡単で楽だからです。人のせいにする事で、問題の責任をその人に負わせ、自分自身は責任から逃れ…
人は、自分が信じ、やりたいと思うようには行動できません。社会や組織の制約を受けるからです。社会や組織の中で行動を変えるためには、集団が行動を変える必要があり、その行動の変化が定着するためには、ソーシャ…
新しい提案がされる度、「人がいない」「予算がない」「今忙しい」など、何かにつけて取り合えず否定する組織は多いです。そのような変わらない会社でよく聞かれるフレーズを大量に(笑)紹介します。 ~ ~ ~ …
人が防御機能を備えているように、組織も、脅威、恥、不安を感じないように防御機能を備えています。知っている事を実行し、知らない事は議論さえしないように避ける防御機能です。これによって、組織は暗黙の統制が…
人は不安や批判されていると感じると防御機能が働き、自分を守る行動を取ります。防御的な行動は人間の本能ですが、過度な防御は人間関係の構築と自分の成長を妨げます。①防御的な行動の原因と症状、②自分が防御的…
多くの人は自分の考えや感情にコントロールされます。事実と自分の考えを混同して、自分が本当に望む結果にたどり着けません。人間が持つ考える能力は、信じられないほど間違いを起こしやすいです。どう考えや思考を…
私たちの脳は矛盾する情報を嫌います。脳は、頭の中に既にある信念と反する新しい情報に不快感を引き起こします。この状態を認知的不協和と言います。しかし一方では、人が成長するには認知的不協和を乗り越えていか…
学びと変化。これが出来なければ、誰も正解を知らない不確実な時代に、企業として成長できないだけでなく、もはや存続する事すら危うい時代になりました。しかし、言うは易く行うは難し、過去の習慣や考え方、システ…
変革にはリーダーと共にフォロワーも必要です。フォロワーは、ちょっと変わり者な変革のリーダーを支持しサポートしてくれる存在で、この1人か2人のフォロワーの存在が変革の成功の命運を分けます。フォロワーには…
●既に習慣化している事に、新しく習慣にしたい事を付け加える ●「毎日ランニングする」のように厳格化せず「週3回走る」から始める ●失敗した人を励ましたいなら、その人に、別の失敗した人を励ますようにお願…
私たちの身の周りは問題山積です。しかし多くの場合、問題そのものを間違っていて、問題の取り組み方も間違っています。対処すべき(問題=ブタ)を間違え「ブタとの泥まみれの格闘」をしています。新しいフレームが…
10年に渡り、組織文化を徹底的に議論追求し築き上げてきたネットフリックス社は、「スタートアップが最初から取り組んだから実現できた企業文化なのでは?」という質問にこう答えています。「古い会社や大きい会社…
社内システムや組織構造を変えただけでは組織は変わりません。組織文化の変革が必要です。組織文化とリーダーシップは他の組織属性に対して強力な磁力をもっているので、これらの変革なしでは、他の改革もすぐ元の姿…
組織改革や新しいビジネスモデルの開発には、組織文化の変革が必要です。そのためにはまず組織文化のタイプを知る必要があります。組織を支配する文化のタイプと、リーダーシップ、価値観、効率性、管理手法は、それ…
変革にはリーダーが必要ですが、リーダーだけでも実現はしません。他の大勢に先駆けて、変革の取り組みを支持するファーストフォロワー(最初のフォロワー)が加わる事で、最初は突飛にも見える取り組みにも信憑性が…
人は、自分が持っている物を、他人が持っている全く同じ物より価値があると信じます。これを「保有効果(Endowment effect)」と言います。組織も同じで、自社の技術等を過信し衰退していった会社の…
機能しないチームには5つの特徴があります。(1)信頼の欠如、(2)対立への恐れ、(3)コミットメントの欠如、(4)責任の欠如、(5)結果に焦点がない、の5つです。 ~ ~ ~ ~ ~ 前回「効果的に機…