ポジティブもネガティブも受け入れる:The Upside of Your Dark Side
「幸福(happiness)」には大きく分けて、2つの意味があります。1つ目は、楽しさや喜びなどの快楽の感情です。もう1つは、人生の満足度です。幸せとは、ポジティブな感情がすべてではありません。むしろ…
「幸福(happiness)」には大きく分けて、2つの意味があります。1つ目は、楽しさや喜びなどの快楽の感情です。もう1つは、人生の満足度です。幸せとは、ポジティブな感情がすべてではありません。むしろ…
カール・ロジャーズの、自身の行動に関わる8つの学びを紹介します。ロジャーズによれば、人生は何も固定されていない変化するプロセスです。人ができるのは、先入観にとらわれず、自ら体験し、その時その時の自分を…
現代の資本主義は、富を生み出すことと、妬みを生み出すことの2つを得意とします。自分が必要とするものは、妬みとエゴによって肥大化していきます。幸せは他人との比較ではありません。幸せは、結果から期待値を差…
快楽と痛みのバランスについて書いた書籍、ドーパミン・ネイション(Dopamine nation)を紹介します。 私たちの身の回りは短期的な快楽を提供するものであふれています。それらは人生を豊かにするも…
相手に不満があり、それを直してもらうためには、相手の警戒心を解きリラックスさせるポジティブな表現で始め、行動の動機付けとなるようなポジティブな表現で締めくくります。相手を責めたり、批判したりすると、攻…
私たちは毎日のように誰かの文句を言います。実は文句にはメリットがあります。ストレス発散、仲間意識の強化、価値観の共有などです。一方で、数多くのデメリットもあります。文句を言うことが目的になっていて、背…
「本当に合理性は私たちに望ましい結果をもたらすでしょうか?」 個人レベルでは、ある程度感情にまかせた方がよいこともあるでしょう。しかし、能力がなければ、必要な時に正しい判断はできません。また、合理性を…
人間の不合理性を取り上げた2冊の本を紹介します。私たちが自身の不合理性に打ち勝つためには、理性が必要で、理論的な考えを鍛えなければなりません。しかし、私たちの世の中は、ポスト真実とも言われるように、合…
心理療法の創始者のひとり、カール・ロジャーズの6つの重要な学びを紹介します。専門知識に依存するアプローチは直接的で魅力的に見えますが、せいぜい達成できるのは一時的な変化だけで、長期的には役に立ちません…
他人を変えようとする人たちがいます。その人たちは変わらなければならない理由を並べて説得しようとするのですが、その理由はすでに相手が知っています。人は、知っていることを言われても、変わらないどころか、逆…
「知っている」と「実際にやる」は全く異なります。「知っている」を「実際にやる」に変えるためには、人が適応するための心理的な仕組みを理解する必要があります。製造業の品質改善手法を応用して医療の質・安全性…
私たちの経験は、事前情報や予測に大きく影響されます。ポジティブな予測や期待はポジティブな体験を、ネガティブな予測や期待はネガティブな体験をもたらします。ネガティブな予測のトラップに引き込まれず、ポジテ…
スキーマとは、情報を後ですぐ思い出せるように単純化したり分類しておく私たちの知識構造です。情報を効率的に処理できるメリットがある一方で、いったん定着すると簡単には変わらない固定観念や先入観を生み出しま…
集団的無知、多元的無知(Pluralistic ignorance)は、集団によって共有されている無知のことで、「集団のメンバーの大多数が内心では否定しているが、他の大多数はそれを受け入れていると誤っ…
モラルには意識と無意識が影響します。みなさんには、道徳的に何かおかしい、何かが間違っていると強く感じても、なぜそれが悪いのか理由をうまく説明できない経験がないでしょうか?はっきりと説明できないのは、モ…
防衛機制は、自分では対処できない問題への脅威や、未知なるものへの不安など、受け入れがたい思いや感情から身を守るための心理操作です。防衛機制は、個人が心理的脅威から身を守ろうとする際にも見られますし、組…
今回は、ルーシー・ホーン著の「Resilient Grieving(レジリエンス・グリービング:計り知れない喪失を乗り越える方法)」を紹介し、レジリエンスについて説明します。レジリエンスは、トラウマや…
普段は道徳的な基準に沿って行動する人たちでさえ、道徳に反する行動をとっているのにもかかわらず、罪の意識も感じず、平然と自己意識を保てる場合があります。それを「道徳からの逸脱(Moral Disenga…
自分が人生をコントロールできると信じ、成功も失敗も自分の責任だと思う人は、コントロールできないと思う人より、主体性、自律性、達成志向が強く、結果としてより良い生活を送ることができる傾向があります。ただ…
私たちは個人も組織も社会レベルでも、新しい課題への対応のための意思決定が求められています。しかし、私たちは認知処理能力の限界のため、「完全に合理的」な意思決定を行うことはできません。そのため、「十分に…
「ハピネス」や「ウェルビーイング」が取り上げられる事が増えてきています。私たちはネガティブバイアスによって物事の悪い面をついつい強調してしまうため、人生や物事をポジティブに導く事はとても大切です。一方…
認知のゆがみ(Cognitive distortions)とは、考え方の偏りです。私たちは自分の周りの世界やそこで起きている事を常に自分なりの解釈を通して理解しています。私たちの脳は時々「ショートカッ…
アルバート・バンデューラ(Albert Bandura)の代表的な理論である社会的認知理論(Social cognitive theory)と自己効力感(Self-efficacy)を組織への適用の視…
人が変わるには、その人の行動が変わる必要があります。今回、健康に関して人はどのようにして行動を変えるか、数多くあるモデルの中から3つのモデルを取り上げて紹介します。① Health Belief Mo…
複雑な問題(Complex Problem)とは、地球環境や世界経済など様々な要素が複雑に絡まり合う解決の難しい問題で、グローバル化やデジタル化によって、私たちを取り巻く様々な問題が複雑化してきていま…
人が長期的なモチベーションやパフォーマンスを上げるためには、内発的動機が必要です。報酬などの外発的動機は最低限の動機付けにしかならず、また短期的な効果しかありません。内発的動機に導かれるためには、自分…
人には「失敗する事への恐怖」がありますが、なんと「成功する事への恐怖」もあります。それには①失敗を恐れるから成功へのチャレンジを恐れる、②成功がもたらす影響や副産物を恐れる、③成功そのものを恐れる、の…
私たちのコロナウイルスへの対応・意思決定は、データなど数字的証拠を元に決定された事もありますが、憶測や期待、バイアスなどの思考プロセスが大きな役割を果たしました。それは役に立ったり、立たなかったりして…
組織のリーダーに必要な素質、さらにはより良い社会のために人として必要な感情に挙げられるのが、エンパシーとコンパッションです。しかし、この2つの言葉、混同されたり、誤って紹介されていることが多々あります…
私たちは、とかく、他人の言う事は聞かず、自分の事を話したがります。人の話を聞くのは実はスキルが必要で、それができるだけで他の多くの人たちと異なる能力を持っていると言えます。一方で自分の事を思いのまま話…
何か間違ったことや、都合が悪いことが起きた時、人は誰か他人のせいにします。なぜ他人を責めるのかというと、とても簡単で楽だからです。人のせいにする事で、問題の責任をその人に負わせ、自分自身は責任から逃れ…
世界では毎年1,200万人もの少女が18歳未満で結婚しており、それは1分間に23人もの割合です。ソーシャルノーム(社会規範)が社会問題に及ぼす影響、様々な要素がいかに深く絡み合っているかを、児童婚(C…
人は、自分が信じ、やりたいと思うようには行動できません。社会や組織の制約を受けるからです。社会や組織の中で行動を変えるためには、集団が行動を変える必要があり、その行動の変化が定着するためには、ソーシャ…
人は不安や批判されていると感じると防御機能が働き、自分を守る行動を取ります。防御的な行動は人間の本能ですが、過度な防御は人間関係の構築と自分の成長を妨げます。①防御的な行動の原因と症状、②自分が防御的…
多くの人は自分の考えや感情にコントロールされます。事実と自分の考えを混同して、自分が本当に望む結果にたどり着けません。人間が持つ考える能力は、信じられないほど間違いを起こしやすいです。どう考えや思考を…
私たちの脳は矛盾する情報を嫌います。脳は、頭の中に既にある信念と反する新しい情報に不快感を引き起こします。この状態を認知的不協和と言います。しかし一方では、人が成長するには認知的不協和を乗り越えていか…