認知のゆがみとは、現実を不正確に認識する、非合理的で偏った思考パターンです。物事を極端に捉えて正確でない解釈をするだけでなく、否定的に捉えて望ましくない結果を生み出します。元々、うつ病や不安症といった内向性障害に関連する思考パターンを示したものでしたが、一般の人たちにも広がってきています。
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はじめに
世界の政治的、イデオロギー的な二極化、極端化(Polarization)がますます深刻になってきています。
専門家は、ソーシャルメディアがその一因だと指摘します。実際に、ソーシャルメディアの文脈での、政治、報道、そして有権者の反応に関する研究が数多くあります。
ソーシャルメディアはこの10年ほどで政治的なコミュニケーションの方法を変えました。
トランプ大統領など一部の政治家のみならず、多くの政治関係者が、コンテンツを通じたコミュニケーションで、二極化を助長しています。
私たち一般人も、オンラインでの交流を通じて、過激なものの見方をする人が増えてきました。(1)
私たちの普段の会話や考え方における認知のゆがみ(Cognitive distortions)も深刻化してきています。
認知のゆがみとは、現実を不正確に認識する、非合理的で偏った思考パターンです。
物事を極端に捉えて正確でない解釈をするだけでなく、否定的に捉えて望ましくない結果を生み出します。
今回は、二極化や両極化のような極端な考え方と、ソーシャルメディア、認知のゆがみの関係について見ていきます。
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ソーシャルメディアと極端な考え方
ソーシャルメディアには、私たちの認識や意見や行動に与える影響や、なぜ極端な考え方をするようになったのかを分析する上で重要な特徴があります。
エコーチェンバー、フィルターバブル、スーパースプレッダーなどです。
これらの現象が、政治の二極化、誤った情報の拡散、そして社会の分断に重大な影響を及ぼしているという証拠が数多く存在します。そのような問題を引き起こすメカニズムを1つずつ解説し、関連するその他の影響についても見ていきましょう。
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1.エコーチェンバー:Echo Chamber
エコーチェンバーとは、自分たちが支持する意見や信念のみが交換される社会的な場所のことを指します。
「チェンバー」は、部屋など閉ざされた空間を意味する言葉です。つまり、エコーチェンバーは、自分たちの発した言葉がそこでこだまのように何度も返ってくる部屋、もしくはそれが増強されて反響する空間です。
ソーシャルメディア上では、そのような空間が容易に形成されます。
なぜなら、同じ考えを持つ人やメディアを呼び寄せ合うように設計されたプラットフォームになっているからです。
そこには、反対意見は届かず、届いたとしても跳ね返されます。そこは同調主義が支配する世界です。
ユーザーがみな同じような意見を交わすことで、エコーチェンバーの中では時間とともに、特定のアイデアのみが増強されていきます。そこにいる人たちの意見は、より極端になり固定化していきます。
そして、その空間の中にいる人たちに、自分たちの主張が世の中で広く受け入れられている、あるいは普遍的に受け入れられているという錯覚さえ引き起こします。
その結果、異なる視点を探究することをせず、それ以外の意見を受け入れない空間を作り出し、社会との分断を深めるのです。
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2.フィルターバブル:Filter Bubbles
フィルターバブルは、起業家であり作家であるイーライ・パリサー(Eli Pariser, 1980 -)によって提唱された概念です。彼は「テクノロジーとメディアを民主主義に役立てること」を目指す活動家でもあります。フィルターバブルという言葉は、彼が2011年に書いた本のタイトルに使われています。
Facebook、Google、YouTube、Xなどのソーシャルメディアや検索エンジンのアルゴリズムは、ユーザーの過去の行動(クリック、検索、コンテンツの視聴など)を追跡し、ユーザーの嗜好に合わせて次に表示するコンテンツを決定します。なぜそのような仕組みになっていると言うと、その方が収益が上がるからです。この仕組みをパリサーはフィルターバブルと呼びます。
この仕組みによって、ユーザーは自分の興味に合ったコンテンツだけが現れる「バブル」の中に閉じ込められ、バブルの外側の世界、つまり、それ以外の分野や多様な意見に触れる機会を失うのです。
フィルターバブルは多様な視点に触れる機会を制限し、孤立した「情報サイロ」の形成につながります。その結果、異なる見解を持つ人たちを理解し、共感することが難しくなります。
人間には確証バイアスという「自分の見解と一致するコンテンツを信頼する」バイアスがありますが、フィルターバブルはこのバイアスをさらに後押ししてしまう機能を持っているのです。
YouTubeでは、バブルの中にいるユーザーは、アルゴリズムによって同じような内容の動画を繰り返し見せられることになり、特定の思想に傾倒していきます。時が経つにつれて、ユーザーをさらに狭い情報の流れに押し込めて、偏見を強化していくのです。
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3.スーパースプレッダー:Superspreaders
「スーパースプレッダー」とインターネットで検索すると、検索結果のほとんどが感染症に関するもので、「コロナウイルスなどの感染症を周囲に拡散させる力が強い感染源となる人」などと出てきます。
しかし、ソーシャルネットワーク上では、スーパースプレッダーは、誤情報、陰謀論、分断、極端化を招くようなコンテンツを、プラットフォーム上で大量に発信し、急速かつ広範囲に拡散させる人を意味する言葉です。一言で言えば、有害な部類のインフルエンサーです。
これらの人の投稿内容は、単純かつセンセーショナルで、人の思考よりも感情に訴えるため、とても集客力が高く、かつ、フォロワーと交流することで視認性を高めるので、多くのフォロワーを抱えています。
スーパースプレッダーは、意図しようがしまいが、極端な意見やフェイクニュースまたは誤解を招く情報を拡散させ、エコーチェンバーやフィルターバブルを強化し、社会の分断に加担します。
実はこの意味でも、スーパースプレッダーは「感染症を周囲に拡散させる力が強い感染源となる人」で正しいのかもしれませんね。
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4.ソーシャルアンプリフィケーション:Social amplification (Social media amplification)
ソーシャルアンプリフィケーションは、コンテンツが急速かつ広範囲に拡散することです。
「アンプリフィケーション」を日本語に直訳すると「増幅」です。
感情的、衝撃的、またはセンセーショナルな内容のコンテンツほど、そうなる傾向があります。
ウイルスのように拡散するため、バイラル化とかバイラル拡散(Viral Amplification)と呼ばれることもあります。
情報が増幅することで、政治的分極化をエスカレートさせたり、社会の分断を増幅させる可能性があります。
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5.社会的証明:Social Proof
社会的証明とは、特定の状況において、他人の意見や行動が正しいと思い込む心理を指します。
ソーシャルメディアでは、投稿が多くの人に「いいね!」されていたり、シェアされていたり、たくさんコメントされているのを見ると、実際にはそうでなくても、この投稿は信頼できる、または真実であると見なしてしまう可能性が高くなります。
社会的証明という用語は、心理学者でありマーケティングの教授でもあるロバート・チャルディーニ(Robert Cialdini, 1945 -)が1984年に著したベストセラー『Influence: The Psychology of Persuasion(邦題)影響力の武器』の中で提唱した概念です。
大衆にとって、人気は正義です。人気は正当化につながります。
人は他人の意見や行動を見て、自分の意見や行動を決めます。
「他の多くの人がやっているのだから、正しいのだろう」と考えます。
社会的証明は、特定のアイデアを実際よりも正当であるように見せかけ、フィルターバブルを強化し、信念をさらに固定化し、分極化を助長します。
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6.レイジベイティング:Rage-Baiting
人は理性の動物と言いますが、実際は、多くの人が理性で自分の感情を抑えることができず、感情に振り回されて行動しています。
レイジベイティングとは、「怒りを餌にすること」、つまり、意図的に怒りを引き起こすような扇動的なコンテンツを作成して、多くの人たちから強い反応を集め、コメントやシェアを獲得し、コンテンツへのアクセス数を稼ぐ手法です。炎上マーケティングとか炎上商法とも言いますね。
怒りを誘発する投稿は拡散されやすくなります。SNSのアルゴリズムは、エンゲージメントが多いコンテンツを高く評価するため、レイジベイティングは効果的な収益化の手法になっています。
しかし、レイジベイティングによって、コンテンツの作成者の懐は潤う一方で、社会はさらに分断していきます。
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7.沈黙のスパイラル:Spiral of Silence
沈黙のスパイラル(沈黙の螺旋)とは、自分の意見が少数派である、あるいは受け入れられないと感じると、自分の意見を表明しにくくなることを示した概念です。
ソーシャルメディアにおいては、特定の意見が過度に増幅され、孤立や沈黙させられていると感じる場合に、この現象が起こり得ます。
特定の意見に対してエコーチェンバー内で絶えず増幅された極端な意見が固定化した人たちに対して、反対意見を持つ人は「あ、この人たちに何を言ってもだめだわ」と感じることがあります。
それだけでなく、集団から孤立することを恐れるため、反対意見を言えなくなってしまうこともあります。
これが負のスパイラルとなって、反対意見はますます表明されにくくなっていき、これによって、開かれた健全な議論の余地は失われます。
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ここまでのまとめ
さて、ソーシャルメディアのメカニズムが引き起こす問題について、ここまでまとめると次のようになります。
エコーチェンバーやフィルターバブルは、多様な視点に接する機会を制限し、既存の信念を強化し、さらなる極端な思考につながります。
スーパースプレッダーとソーシャルアンプリフィケーションは、ネットワーク上での情報(誤情報も含む)の拡散に大きな役割を果たし、極端な考え方を持つ人たちの集団形成を助けます。
社会的証明、レイジベイティング、そして沈黙のスパイラルは、いずれも私たちのコンテンツの扱い方や共有方法に影響を与え、固定観念を強化し、建設的な議論を妨げる要因になります。
これらの現象には相互作用があります。つまり、これらがフィードバックループを形成し、集団をより孤立させ、感情的な反応を増幅させ、分断をさらに深めます。これらの影響を理解することは、政治的二極化や現代社会におけるソーシャルメディアがもたらす課題に対処する上で不可欠です。
図:フィルターバブル

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認知のゆがみ
このように、ソーシャルメディアによって極端な考え方に接する機会が増え、そのような考え方に傾倒していく人たちが増えるにつれて、私たちの認知が歪んできていると知っても、決して驚くことではありません。
二極化の背景にある思考パターンは、うつ病や不安症といった内向性障害に関連する思考パターンである認知のゆがみと驚くほどの類似性を示しています。
うつ病患者は、認知のゆがみ、つまり、不適応的な思考パターンに陥りやすく、自分自身、世界、そして未来について過度に否定的で不正確な考え方をする傾向があります。
二極化は、以前紹介した認知のゆがみの1つである「白か黒かの両極端で考える認知のゆがみ:Absolutistic thinking」と関連します。
この障害を持つ人は、自分自身や他人について、白黒はっきりした極端な視点で考える傾向があり、これは政治的、社会的二極化の心理的特徴と一致します。
さらに、ソーシャルメディアなどによって、その他の認知のゆがみも悪化してきています。
例えば「この政策を支持する人たちは無知で危険だ。国を滅ぼそうとしている」、これは認知のゆがみである「過度な一般化:Overgeneralisation」の例です。
過度な一般化とは、一つの否定的な情報をより大きなパターンに当てはめてしまう認知のゆがみです。個々のニュアンスや個人差を無視して、ある見解を、構成員全員に広く当てはめて一律的な解釈をします。
また、これは別の認知のゆがみである「誇張:Magnification, Catastrophizing」とも関連します。1つの政策の良し悪しだけで、国が滅びることは考えにくく、また国を滅ぼそうとしているとも考えにくいですが、脅威を誇張して表現するのです。
Kahanらによる「アイデンティティ保護のための認知(Identity-Protective Cognition)」に関する研究では、人は、客観的な事実よりも、自分の社会的アイデンティティを守りたいという欲求によって左右されることが分かりました。(2)
例えば、移民や動物被害といった社会問題について、自分の考えと反する立場の人たちを脅威と見なし、その人たちにより極端で悪いイメージを植え付けるのです。
また、人の特性を過度に一般化する人(例えば、保守派は○○だ、中国人はみな○○だなど、あるグループの人たちを同一視する人)は、より二極化した思考に陥る傾向があることが分かっています。
ある研究では、2016年と2020年のアメリカ大統領選挙に関する議論に参加したX(旧Twitter)ユーザーにおける、認知のゆがみを示す言語パターンの出現頻度を調べて比較しました。(3)
調べたのは、2016年の1,558,934人のユーザーによる合計37,292,720件のツイート、2020年の3,005,657人のユーザーによる合計47,532,985件のツイートです。
その結果、2度の選挙の間に、認知のゆがみに関連する言葉の使用が急増していることが分かりました。
また、別の研究では、過去125年間の間に、英語、スペイン語、ドイツ語で出版された合計1,400万冊以上の書籍において、認知のゆがみを示す言葉の出現頻度を調査しました。(4)
なお、出版数の時代差を考慮するため、その年における出現頻度を出版総数で割ったもので比較しています。
この研究によると、20世紀の大半に渡って、認知のゆがみを示す言葉の出現頻度は横ばいであったものの、2000年以降、出現頻度が大きく伸び、世界恐慌や二度の世界大戦の水準を上回るほどの急増を見せていることが分かりました。
下のグラブは、3か国語それぞれについて、一般的に認識されている12の認知のゆがみのタイプ毎の出現頻度を表したものですが、3言語すべてにおいて、2000年ごろから歴史的な水準をはるかに上回る急上昇を示すという特徴が確認されました。なお、唯一の例外は「should」ですが、これは文法上多用される言葉なので、認知のゆがみに関連付けられた「should」のみを特定するのが困難だったからです。
図:1855年から2019年までの認知のゆがみ普及率(10年間の移動平均で平滑化したZスコアの中央値)、
英語、スペイン語、ドイツ語、認知のひずみの種類別 (4)
A:大げさ化(Catastrophizing)、B:両極端化(Dichotomous reasoning)、C:否定化(Disqualifying the positive)、D:感情的推論(emotional reasoning)、E:未来予想(fortune telling)、F:レッテル化と間違ったレッテル化(labeling and mislabeling)、G:過大化と過小化(magnification and minimization)、H:心のフィルター (mental filtering)、I:読心術(mindreading)、J:過度な一般化(overgeneralizing)、K:人への結び付け(personalizing)、L:べき論(should statements)
ただし、これらの関連性に直接的な因果関係はなく、相関関係であることに注意は必要です。
また、重要なのは、認知のゆがみは個人の認知スタイルであるのに対し、政治的、社会的二極化は個人と集団との関係性によって引き起こされる点です。
それぞれ異なる個人的プロセスと集団的プロセスを指している可能性がありますが、分極化と認知のゆがみの関係は、近年の認知のゆがみの深刻化に対する懸念を浮き彫りにしています。個人レベルにとどまらず、集団レベルのバイアスへと拡大し、政治的・社会的な分極化を助長している可能性があります。
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さいごに:いくつかの対応策
これらの歪みを社会レベルで是正することは困難ですが、いくつかの戦略を複合的に講じることは可能です。最後に、それらの対応策を紹介しましょう。
1.認識を認知する
私たちは、自分が持っている意見にどうやってたどり着いたのか、認識する必要があります。そのために、学校でメタ認知やクリティカルシンキングを教えて、自分がどう考えているかを客観的に捉えるのを助けたり、メディア・リテラシーのプログラムなどを提供するなどして、限られた証拠から大きな結論へと飛躍することに対して疑問を持つことを学ぶ機会提供が必要でしょう。
また、私たち誰もが持っている数々の認知バイアスや、推論の誤謬(ファラシー)を知ることで、恣意的な推論や過度な一般化を減らすことができます。
2.メディアやアルゴリズムの設計と規制
ソーシャルメディアは、私たちが持つ認知バイアスや認知のゆがみを利用したアルゴリズムで、利益を上げています。
たばこやギャンブルなど、健康への悪影響があったり、依存性の高いサービスがすでに規制されているように、このようなアルゴリズムの使用をある程度制限したり、改善を促す必要があるでしょう。
また、どのようなアルゴリズムを利用しているのか利用者に情報を開示するなど、サービスの透明性を確保することも重要です。
また、誤情報、フェイクニュースなど、情報の信ぴょう性をサービス提供者にAIなどを利用してチェックさせること、ファクトチェック機能を付けることも有効でしょう。
多様な視点を提示するメディアは、極端な意見を助長するエコーチェンバー効果を軽減します。それを可能にするアルゴリズム設定もできるはずです。
ソーシャルメディア上で、利用者に対して「1つの見方に集中していませんか?」という注意喚起のメッセージを表示させたり、「たまには別の視点で考えてみませんか?」のメッセージと共に、そのようなリンクを提示することもできるでしょう。
3.対話と共感の促進
人と人が直接建設的に話す機会が減ってきている中、対話の機会を増やしたり、そのような機会をもつことを促すことも効果的です。
集団間の対話、熟議民主主義の取り組み、あるいは横断的ネットワークといったプログラムは、参加者それぞれに敬意ある環境で、異なる見解を持つ人たちと出会う機会を提供します。
その際に、対話の目的を参加者で共有することが重要です。異なる政治的または社会的集団に属する人たちが共通の目的に向かって取り組むとき、恣意的な推論や、極端な意見を抑えることができます。
また拙速に結論を求めるのではなく、ゆっくりとした思考や深い分析を評価する環境づくりも大切です。
社会レベルでの認知のゆがみの修正には、思考を監視したり、変化を強要するのではなく、分極化につながるようなシステム、社会規範、動機に気づいてもらうことが重要です。
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参考文献
(1) Matheus Schmitz, Keith Burghardt, Goran Muric, “Quantifying how hateful communities radicalize online users“, IEEE/ACM International Conference on Advances in Social Networks Analysis and Mining (ASONAM), 2022.
(2) Dan M. Kahan, “Misconceptions, Misinformation, and the Logic of Identity-Protective Cognition”, Cultural Cognition Project Working Paper Series No. 164, Yale Law School, Public Law Research Paper No. 605, Yale Law & Economics Research Paper No. 575, 2017/5/24.
(3) Andy Edinger, Johan Bollen, Hernán A. Makse & Matteo Serafino, “Cognitive distortions are associated with increasing political polarization”, Commun Psychol 3, 105, 2025.
(4) Johan Bollen, Marijn ten Thij, Fritz Breithaupt, Alexander T. J. Barron, Lauren A. Rutter, Lorenzo Lorenzo-Luaces, Marten Scheffer, “Historical language records reveal a surge of cognitive distortions in recent decades“, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 118 (30) e2102061118, 2021.
