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海外事業のビジョン・ミッション

  • 投稿カテゴリー:マネジメント
  • 投稿の最終変更日:2020年12月31日
  • Reading time:3 mins read

あなたの会社にビジョン・ミッションはありますね。それは会社の海外事業にも当てはまりますか?海外事業のビジョン・ミッションは何ですか?

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海外進出のきっかけは色々あると思いますが、以下のような理由が多いのではないでしょうか?
● 国内市場はもう厳しい。売上の落ち込みを補うため新規に海外市場を開拓する
● 製造を途上国に移転する事で、安い労働力を利用し生産コストを下げる
● 海外の安価で優秀な高度人材を利用してソフトウエア開発、オフショア化
● 国内の取引先・お客さんが海外に出たので付いて行きました
      。。。等々

そして「なんのために海外で仕事をするの?」=「国内市場縮小の補填」「取引先に付いて行った」という最初のきっかけの延長線のまま海外事業を続けている会社も多いと思います。
更に言うと、進出してもう随分年数が経つのに、海外で思うような売上・利益が上げられていない会社も多いと思います。
文化が違う、商慣行が違う、言葉が違う、海外で活躍できる人材がいない、国内にないリスクが多くて難しい、現地化ができていないとか、色々な原因が取り上げられます。
ある程度の期間・規模で海外事業を展開している会社は海外事業の戦略はあるでしょう。これらの課題にどう対応していくかがその中で計画されている事も多いでしょう。

しかし、それでもうまく行かないのは、あるいはもっとうまくできるはずなのにできないのは「海外戦略」より上流にあるべき海外事業に対するビジョン・ミッションが欠落している事が大きい理由なのではないかと考えます。

皆さんの会社では海外事業に対するビジョン・ミッションはありますか?

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またユニクロを引き合いに出しますが、、、ユニクロは今や世界中で店舗を展開し、GAPやH&Mと並び世界中で認知される巨大衣料ブランドです。
彼ら(ファーストリテイリング社)のビジョン、ミッションを見てみましょう。

ステートメント ─ Statement
服を変え、常識を変え、世界を変えていく
ファーストリテイリンググループのミッション ─ Mission
本当に良い服、今までにない新しい価値を持つ服を創造し、世界中のあらゆる人々に、良い服を着る喜び、幸せ、満足を提供します
独自の企業活動を通じて人々の暮らしの充実に貢献し、社会との調和ある発展を目指します

以下は、世界No.1の総合モーターメーカー日本電産社のコーポレート・スローガンの一部(前半は省略)です。

日本電産グループは挑戦します。
世界と人々の(今日と)明日のために、
「世界初」「世界一」を追求する技術と製品で
快適な社会づくりに貢献をつづけます。

世界でやっていく意思、世界を変えていく意思をひしひしと感じませんか?
「いや、うちは彼らみたいに大きい会社じゃないから」と反論されるかもしれませんが、その逆です。大きなビジョンがなければ大きな成長は出来ないのです。
ユニクロも最初は山口県の個人営業の紳士服店に過ぎませんでした。しかし、柳井正社長は最初から大きいビジョンを持っていました。日本電産も「世界一になる」の思いのもと、社員4名で小さなプレハブ小屋からスタートしました。

事業を小さく始めるのは良いですが、思考が最初から小さくては大きく伸びる事はできません。

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「海外でもお客さんのほとんどが日系企業なので、お客さんが海外で頑張って当社も稼げるうちは付いて行くだけです。」では現状でも他の企業との競争に勝ち残っていく事は難しいでしょう。どの国にも、必死に頑張る競合の日本企業に加えて、これまた必死で頑張る現地企業、第三国企業がいるわけで競争は熾烈です。中途半端な気持ちで勝てる市場ではありません。

「市場は国内にあるが、コストが安い発展途上国に生産拠点を移動する」場合でも、現地での優れた人材の取り合いが熾烈な中、優秀な人材を獲得し引き留めコスト競争力を維持するにはその国でどうしていくのか長期的なビジョン・ミッションを伝える事が必要でしょう。

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先にあげたユニクロ、日本電産に加え、トヨタ、ソニーのように事業が既に完全にグローバル化している企業では、ビジョン・ミッションが日本国内でも海外でも通じるものになっていると思います。しかし国内事業がメインで、海外の事業割合がそれほど多くない会社ではビジョン・ミッションが国内事業のみを視野に作られているケースが多くそれが海外事業にはぴったり当てはまらないケースも多いと思います。
このような会社で海外で真剣に事業を伸ばしていきたい会社は、国内外共通のビジョン、もしくは日本本体のビジョン・ミッションに加えて、海外事業のビジョン・ミッションも必要ではないでしょうか?逆に言うと海外事業への強いビジョンがない会社は海外で勝ち残っていくことは難しいでしょう。
ビジョンは「なぜ」私たちが一つ一つの場所でその仕事をやるのかの理由、「なぜ」その取り組みを行うのかの根源です。
成功するためには、なぜ海外でやるのか根源的な強い思いと覚悟が必要で、その意思を強く発信する必要があります。

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