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変革の書籍紹介:Who Moved My Cheese?

  • 投稿カテゴリー:Change Management
  • 投稿の最終変更日:2021年1月21日
  • Reading time:5 mins read

変化への対応や心構えを寓話形式で分かりやすく説いた1998年発刊の世界的ベストセラー「Who Moved My Cheese?:チーズはどこへ消えた」と、2018年発刊の続編「Out of the Maze:迷路の外には何がある?」を紹介します。

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「Who Moved My Cheese?:(邦題)チーズはどこへ消えた」は、1998年に初版が発刊され、その後、日本も含め世界的な大ヒットベストセラーになりました。
私は2005年頃、英語版をオーディオブックで読みました(「聞きました」と言うべきでしょうか)。
当時私は、ビジネスに役立つ知識と英語の習得の一石二鳥を目論んで、よく海外のビジネス本を聞いたり読んだりしていたものです。
本書はオーディオブックでも本編45分程度の簡単に聞けてしまう寓話形式のビジネス書です。

約15年を経て「チーズはどこへ消えた」を再度聞き直してみました。
大きく時代が変化し価値観が多様化している一方で、変わらない、変われない多くの会社や人の姿を鑑みると、もう初版から20年以上も経っているのに、前と変わらず、というよりも、むしろ前にも増して、そのメッセージは強く訴えかけてきます。

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物語を簡単に説明します。ネズミ2匹と小人2人が登場する物語で、毎日2匹と2人は、チーズを見つけるために迷路を駆け巡る生活を送っていました。ある日2匹と2人は、迷路の中に大量のチーズがあるチーズステーションCを発見します。

ネズミ2匹は毎日早起きし走ってチーズステーションCに行きチーズを食べる生活を繰り返しました。一方、賢い小人2人はチーズステーションCの近くに引っ越し、ランニングシューズを脱ぎ去り、お昼に起きてはチーズを食べる楽な生活を過ごすようになります。

ネズミ2匹はチーズがだんだん減っていくのに気づいていました。小人2人はその事に気づこうとせず、そしてある時チーズは完全になくなります。皆で全部食べてしまったからです。

フットワークを軽くしていたネズミは、新たなチーズを見つけようと、また迷路を走り回ります。
そして、ある日、ついに新しいチーズステーションNにたどり着きます。
一方で小人たちは、「誰かがチーズを動かしたに違いない!きっと明日はチーズが戻っている」と現実を受け入れず、居心地が良いチーズステーションCから離れたがりません。
何日経ってもチーズは戻らず、だんだん心配、イライラが募ります。睡眠不足にもなり、お腹もへり体力もなくなっていきます。しかしもはや、ランニングシューズに再び足を通す事も、未知の世界に足を踏み入れる恐怖に打ち勝つ勇気もありません。

しかし、ある日現状に我慢できなくなった小人の一人「ホー」は、チーズはいつか戻ってくると頑なに信じ引き留めるもう一人の小人「ヘム」を振り切り、ランニングシューズに再び足を入れ、迷路に飛び出します。
ホーは、最初は恐怖を感じていました。しかし、例え小さなチーズしか見つからなくても、未知の領域に踏み出す事が少しづつ楽しくなっていきます。そして、ホーも、最終的にはネズミたちのいる新しいチーズステーションNにたどり着くのです。

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あなたや、あなたの周りにいる人、組織の中にいる人にも、ネズミ達、ホー、ヘムが思い浮かぶような人もいるのではないでしょうか?

この短い本の中に変革の教訓になる格言的な文章が多く散りばめられています。いくつか紹介します。

● ホーは言いました「状況分析ばかりするのはやめて、新しいチーズを見つける旅に出るべきじゃないかな」
Haw suggested, “Maybe we should simply stop analyzing the situation so much and go find some New Cheese?”

● 小さな変化を起こすと、大きな変化に上手く準備できるようになる
You could notice when the little changes began so that you would be better prepared for the big change that might be coming.

● 時として物事は変わる、そしてもとの姿には戻らない。それが人生。人生は先に進む。我々もそうあるべき。
Sometimes, Hem, things change and they are never the same again. This looks like one of those times. That’s life. Life moves on. And so should we.

● 変化に早く対応する必要がある。早く対応しないと、いつまでも対応できなくなる
He needed to adapt faster, for if you do not adapt in time, you might as well not adapt at all.

● 変化に対する最大の阻害要因は自分自身にある。あなたが変わるまで何も良くならない。
He had to admit that the biggest inhibitor to change lies within yourself, and that nothing gets better until you change.

● 物事をシンプルに、柔軟にしておき、素早く動ける必要性を認識しておく必要がある。
You could be more aware of the need to keep things simple, be flexible, and move quickly.

● 必要以上に難しく考える必要はない。怖れで混乱する必要もない。
You did not need to overcomplicate matters or confuse yourself with fearful beliefs.

● 認識しているかいないかに関わらず、常に新しいチーズはどこかにある
Perhaps most importantly, he realized that there is always new cheese out there whether you recognize it at the time or not.

● 怖れを振り切り冒険を楽しむことで、あなたは恩恵をうける。
You are rewarded with it when you go past your fear and enjoy the adventure.

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実は約15年ぶりに「チーズはどこへ消えた」を聞き直した後、その続編である「Out of the Maze: An A-Mazing Way to Get Unstuck:(邦題)迷路の外には何がある?」が2018年に発刊されていると知り、読んでみました。残念ながら著者のスペンサー・ジョンソンは2017年に78歳で逝去し、遺作として発刊されたものです。 

物語は、前作の最後、チーズステーションCに取り残されたヘムのその後を書いたものです。
この本、アメリカのAmazonでも日本のAmazonでも評価が非常に高いのですが、正直私には「どうして???」でして、残念ながら前作と同様のメッセージを期待している人は、読む必要はないと私は思います。。。と言うより、前作のイメージまで下げてしまうかもしれないので、むしろ読まない方がいいかも、とさえ思ってしまう内容です。
取り残されたヘムが変わっていく姿を描きたかったのでしょうが、前作と異なり、無理矢理感があるストーリーになってしまっており、ヘムが変わっていく動機に腹落ち共感できない。
前作同様、いくつかの格言が散りばめられているものの、私の心には響きませんでした。。。残念。
「チーズはどこへ消えた」のような名著の著者と言えど、成功した寓話の続編が難しいのか、はたまた、ヘムのような変化に抵抗する人物が変わっていく物語を説得力を持って描くのが難しいのか、考えさせられてしまいました。

ただし読む人や、その人のその時の環境、人生の段階によっては感じ方が違うかもしれませんね。
時々以前読んだ本を読み返したりしますが、なるほど!と思う箇所が読む度に違う事があります。

※ 今後も不定期で、変革に関する書籍を紹介していきます。

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