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	<title>バランス | あきと アウトプット</title>
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	<title>バランス | あきと アウトプット</title>
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		<title>自分を受け入れたら成長しなくてもいいの？ 自己受容と自己成長の関係と誤解</title>
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		<dc:creator><![CDATA[akito]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 10 Jan 2026 09:28:45 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[人が変わる]]></category>
		<category><![CDATA[コンフリクト]]></category>
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		<category><![CDATA[ポジティブ心理学]]></category>
		<category><![CDATA[個人の変革]]></category>
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		<category><![CDATA[自己啓発]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>「ありのままの自分を受け入れよう！」という言葉を聞くことがありますね。一方で「自分を成長させましょう！」と聞くこともあります。この２つの考えは矛盾しているのではないでしょうか？実はこの２つは矛盾していないどころか、互いに [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #0f5459;">「ありのままの自分を受け入れよう！」という言葉を聞くことがありますね。一方で「自分を成長させましょう！」と聞くこともあります。この２つの考えは矛盾しているのではないでしょうか？実はこの２つは矛盾していないどころか、互いに支え合う相互関係にあります。バランスの取れた人生を送るにはこの両方が必要です。</span></strong></p>
<p style="text-align: center;">～ <span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">はじめに</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">「ありのままの自分を受け入れよう！」という言葉を聞くことがありますね。しかし、この言葉を聞くたびに心のどこかで違和感を覚えることはありませんか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">「ありのままの自分を受け入れたら、何も変わらなくなるんじゃないか？」「欠点を受け入れることは、成長しないことと同じなのではないか？」そのような疑問を抱いたり、葛藤を抱える方は少なくないはずです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">一方で、今の自分を変えようと躍起になって、頑張りすぎて疲れ果ててしまった経験がある方もいるでしょう。今の自分を否定し、理想の自分とのギャップばかり気にしていると、心は消耗していきます。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">自己受容（self-acceptance）と自己成長（self-improvement）</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">自己受容とは、今の自分をそのまま認めることです。良い面も悪い面も含めて、自分のあらゆる特性を受け入れることです。自分の欠点や限界を否定的に捉えることもなく、良い点を過剰に評価することもなく、本当の自分を知り、それを認めることです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自己受容には次のような特徴があります。</span></p>
<ul>
<li><span style="color: #262626;">自分自身を理解し、自分の得意なことと不得意なことを認識できる</span></li>
<li><span style="color: #262626;">自分の考え方の癖や、</span><span style="color: #262626;">人との接し方を理解している</span></li>
<li><span style="color: #262626;">自分のあらゆる側面を受け入れることができる</span></li>
<li><span style="color: #262626;">自分の強みを認識しながらも、過度に誇張することがない</span></li>
<li><span style="color: #262626;">弱点や欠点について自分を責めたり、過度にネガティブな自己批判することなく、それらを認められる</span></li>
<li><span style="color: #262626;">他人の承認を求めることなく、自分自身に対して前向きな姿勢を持てる</span></li>
<li><span style="color: #262626;">一部の特性、出来事、能力だけで自分を定義しない</span></li>
<li><span style="color: #262626;">自分を認め、尊重できる</span></li>
</ul>
<p><span style="color: #262626;">一方、自己成長とは、より良い自分になろうと努力することです。現状に満足していては成長はできません。新しいスキルを身につけたり、弱点を克服しようと努力しなければなりません。</span></p>
<p><strong><span style="color: #262626;">「今の自分でいい」と言いながら、「もっと成長しよう」と努力する。</span></strong></p>
<p><span style="color: #262626;">どちらもよく言われる言葉ですが、この二つを並べてみると、なにか矛盾しているように感じますね。</span><span style="color: #262626;">この一見相反するように思われるこの二つの概念は、本当に相容れないのでしょうか？</span><span style="color: #262626;">それとも、実は深く結びついているのでしょうか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">今回は、自己受容と自己成長、その関係や誤解について見ていきます。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">自己受容の誤解 Misunderstanding of Self-Acceptance</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">自己受容はさまざまな点から誤解されたり、湾曲して解釈されることがあります。その事例をいくつか挙げましょう。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">自己受容の誤解その１：自己受容とは、今の自分を肯定し、成長しなくてもよいこと</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">自己受容に関して一番多い誤解は、冒頭に書いたように「自分を受け入れれば、努力したり成長しなくてもよい」というものです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><strong>自己受容は「変わらなくていい」という意味ではありません</strong>。自己受容は自分がどこにいるのかをより的確に理解し、改善に取り組む力を与えてくれるものです。</span><span style="color: #262626;">健全な自己成長は、自己否定から始まるのではなく自己認識から始まります。自分を理解した時に、健全な成長が可能になります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自己受容を誤解している人の多くは、「ありのままの自分を受け入れる」を「このままでいい」と同じだと思い込んでいます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、本当の自己受容はそうではありません。<br />自己受容は、自己肯定でも自己嫌悪でもありません。自己満足や現状維持でもありません。自己批判に囚われず、自分の強みも欠点も、ただ事実として認識することです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">「私は今、こういう状態にある」「これは得意だけど、この部分だけが苦手だ」「心の中ではこう感じている」と、冷静に自分を観察し、それを認めることです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">これが決して「だから何もしなくていい」「何も変えなくていい」という結論に繋がらないことは理解いただけるでしょう。むしろ、現実を正直に把握することで、適切な行動が取れるようになります。<strong>自己受容によって、変えられないことへの自己批判や不満にエネルギーを注ぐのではなく、変えられることにエネルギーを注ぐことができるようになります</strong>。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">病気の治療と同じです。症状を正しく認めるから、正しい処方につながるのです。症状を間違って診断しては、治療が効かないだけでなく、逆効果を生むこともあります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><strong>自己受容ができていない人は、自分の弱点や失敗を認めることを恐れています</strong>。それに向き合うことから避けています。現実から目を背け、問題を直視できなくなっています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">また、自己受容は「私はこういう人間！」とレッテルを張って、張りっぱなしにしたり、開き直って利己的に振る舞うことでもありません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><strong>自分を知るから、成長できるのです</strong>。私たちは皆変化します。自己受容もその変化に合わせて変化します。<strong>自己受容とは、今の自分を受け入れることであり、これから自分がどんな人間になれるかということを受け入れること</strong>も含みます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">そして、<strong>自分を受け入れることができれば、他人を受け入れることもできます</strong>。自己への思いやりは、他人への思いやりへと広がっていきます。人間関係において、ありのままの自分を表現し、ありのままの相手を認めることにつながっていきます。</span></p>
<blockquote>
<p><span style="color: #262626;">現実に抵抗すると負ける。100%負けるだけだ。</span><br /><span style="color: #262626;">     ～ バイロン・ケイティ</span></p>
<p><span style="color: #262626;">When I argue with reality, I lose-but only 100% of the time.</span><br /><span style="color: #262626;">     ～ Byron Katie</span></p>
</blockquote>
<h6><span style="color: #262626;">自己受容の誤解その２：自分を受け入れることは、何かをあきらめること</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">同じ様な誤解であり、また、私たちが自分を受け入れることに抵抗するもう一つの理由に「自分を受け入れるということは、ある種の諦めであること」という考えがあります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、受け入れることは諦めではありません。妥協でもありません。自分にとって大切なことを排除することでもありません。受け入れることは受け入れることです。諦めや妥協は、変えられないことに執着している結果として生まれるものです。それはストレスとネガティブ思考を自分の中に根付かせます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自己受容には、自分がなれないもの、あるいは自分には手に入らないものを受け入れることも含まれます。<strong>なれない自分を手放すのは難しいように思えるかもしれませんが、同時に力強いものです</strong>。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自己受容は自分を制限することでもありません。むしろ、自分自身の現実、そして自分が変えられることと変えられないことを明確にして、変えられることにフォーカスすることです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">例えば、身長は自分では変えられませんね。実際の身長と理想の身長との間のギャップに気をとられていても、何も達成できず、自分を制限するだけです。背が高かったらいいのにという考えを手放すことで、自分の力でコントロールできる範囲を受け入れ、改善できるところに集中する余裕が生まれます。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">自己受容の誤解その３：自分を改善できれば自分を受け入れることができるだろう</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">逆方向の誤解が「自分を改善できれば自分を受け入れられる」と考えることです。<br /></span><span style="color: #262626;">「自分は</span><span style="color: #262626;">醜い、つまらない、お金がない。これらの問題が改善すれば私は幸せになれるのに」と考えることです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、本当に、それらを手に入れたら幸せになれるのでしょうか？<br />手に入れることなく幸せを感じることはできないのでしょうか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><a style="color: #262626;" title="人生はゴールをめざさない：目標達成中毒（Achievement Addiction）からの脱却" href="https://www.a-output.com/achievement-addiction" target="_blank" rel="noopener">以前紹介した</a>「<strong>ヘドニック・トレッドミル（hedonic treadmill：快楽適応）</strong>」にあるように、<strong>目標を達成して手に入る幸せはほんの一瞬で、私たちはすぐに満足できなくなります</strong>。そのため、更なる高い目標を目指そうとします。そうして、どんどんゴールを高くしていき、他の大切なことを犠牲にしてでも、設定した目標を達成しようと時間とお金とエネルギーの大半をつぎ込んで、トレッドミルの上を走り続けるのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">美容整形で言えば、最初は、一重まぶたを二重にするだけのつもりが、目が大きく見えると、次は鼻が低く見える、今度は顎のラインが気になるといったように、他のパーツが気になり始めて、終わりがなくなるのです。「問題や悩みのすべてが消え去ったら、自分を受け入れられる」と自分に言い聞かせるものの、その時は永遠に来ないのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自分の外見や性格、お金のあるなしにかかわらず、幸せな生活を送っている人たちはたくさんいます。<strong>これらの人たちで唯一異なるのは考え方です。</strong>理想の自分を達成したかどうかではなく、自分を受け入れたかどうかです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自己受容は、どんな状況でも幸せをもたらし、自分への真の自信につながります。</span></p>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" class=" wp-image-29941 aligncenter" src="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2026/01/self-improvement.png" alt="自己受容と自己成長の関係" width="495" height="202" srcset="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2026/01/self-improvement.png 1179w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2026/01/self-improvement-300x122.png 300w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2026/01/self-improvement-1024x418.png 1024w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2026/01/self-improvement-768x313.png 768w" sizes="(max-width: 495px) 100vw, 495px" /></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">自己成長の誤解 Misunderstanding of Self-Improvement</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">自己受容が誤解されている一方で、自己成長にも誤解があります。次にそれらを見ていきましょう。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">自己成長の誤解その１：自己否定から始まる自己成長</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">多くの人が「今の自分はダメだ」「もっと頑張らなければ」「まだまだ足りない」、こうした自己否定を原動力にして努力しようとします。これは、短期的には効果があるかもしれません。しかし、持続可能な成長の方法ではありません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自己否定を燃料にした成長は、いつか燃え尽きます。どれだけ成果を上げても、「まだ足りない」という声が消えることはありません。先ほど紹介したヘドニック・トレッドミルのように、ゴールのないマラソンを走り続けるようなもので、やがて心身ともに疲弊してしまいます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">また、この方法では「成長すること」自体が目的化してしまう危険があります。<br />本来、成長は幸せや充実を得るための手段のはずです。しかし、「成長しない自分には価値がない」と感じるようになると、成長そのものに囚われて、人生を楽しむことができなくなってしまいます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">真の自己成長とは、自分を否定することではなく、<strong>本当に自分に大切なものを見つけながら、自分の可能性を広げること</strong>です。自分自身のあり方を体現しながら、新しい要素を「加えていく」プロセスであって、今の自分を「置き換える」プロセスではないのです。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">自己成長の誤解その２：自己成長で完璧な自分を目指す</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">意味のある変化を起こし、充実感を得る上での障害に完璧主義があります。完璧主義者は常に失敗への恐怖に怯えています。そして焦っています。まるで、人間としての欠点をさらけ出すことで、拒絶されてしまうのではないかと感じています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">こうした自らに課した障壁は、私たちの進歩を妨げ、成長と達成の可能性を覆い隠してしまうのです。</span></p>
<h6>自己成長の誤解その３：設定した目標達成をゴールそのものにしている</h6>
<p><span style="color: #262626;">これは先ほども触れましたし、また、安易に目標を設定してしまう問題点については、このサイトでも度々触れてきました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">例えば、以前書いた記事『<strong><a title="人生はゴールをめざさない：目標達成中毒（Achievement Addiction）からの脱却" href="https://www.a-output.com/achievement-addiction" target="_blank" rel="noopener">人生はゴールをめざさない：目標達成中毒（Achievement Addiction）からの脱却</a></strong>』では、私たちは人生の何から何まで目標を立てようとして、何かを達成することがすべてになっていて、目標達成することの中毒になっていると指摘しました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">別の記事『<strong><a title="ゴール設定の落とし穴。ゴールを設定するメリットとデメリット" href="https://www.a-output.com/goal-setting" target="_blank" rel="noopener">ゴール設定の落とし穴。ゴールを設定するメリットとデメリット</a></strong>』では、様々な目標を立てて行動をおこすものの、「点」のゴールの先にあるべき大きな目的が欠落しているため、目標を達成しても長く満足感を維持することができないと指摘しました。詳しい内容については、これらの記事をご覧ください。</span></p>
<p><div class="oceanwp-oembed-wrap clr"><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="uIWQavhp3O"><a href="https://www.a-output.com/achievement-addiction">人生はゴールをめざさない：目標達成中毒（Achievement Addiction）からの脱却</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;人生はゴールをめざさない：目標達成中毒（Achievement Addiction）からの脱却&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/achievement-addiction/embed#?secret=rpxdycvSFE#?secret=uIWQavhp3O" data-secret="uIWQavhp3O" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div></p>
<p><div class="oceanwp-oembed-wrap clr"><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="x1YTB4bzUQ"><a href="https://www.a-output.com/goal-setting">ゴール設定の落とし穴。ゴールを設定するメリットとデメリット</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;ゴール設定の落とし穴。ゴールを設定するメリットとデメリット&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/goal-setting/embed#?secret=4w8bRoH2lI#?secret=x1YTB4bzUQ" data-secret="x1YTB4bzUQ" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">自己受容と自己改善の本質的な関係</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">たとえ自分自身を変えたい、改善したい点があったとしても、自分の欠点を見続けるのは、永続的な変化への道ではありません。むしろ、最初のステップは、今この瞬間の自分と向き合うことです。自分を知ることで、改善できる点を客観的に認識し、自分の強みを活かすことができるようになります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">逆に言えば、自分を受け入れることができなければ、真の成長にはつながりません。自己受容は自己改善の前提です。自己受容によって、前向きな変革への扉が開かれます。ありのままの自分を受け入れることで、真の成功感と充実感を生み出すための機会を自分自身に与えることができるのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ポジティブ心理学の専門家であり作家である<a href="https://www.robertholden.com/" target="_blank" rel="noopener">ロバート・ホールデン（Robert Holden）</a>は、こう言います。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">「<strong>自己受容の欠如は、どんなに自己改善しても補えない</strong>」</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自分を批判することなく、ありのままの自分を認めることで、変化が自然に起こるための真の空間が生まれるのです。しかし、自分を知ることなく、幸福、自尊心、成功だけを求めようとすると、フラストレーションを感じ、満たされない気持ちに陥ります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><strong>真の進歩は自己受容という基盤から生まれます</strong>。内なる自信によって、私たちは自然と意味のある成長を追求できるようになります。</span><span style="color: #262626;">繰り返しますが、<strong>原則としては、自己受容が先に来て、その後に自己改善が来るのであり、自己受容の上に成長が築かれる</strong>のです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、実際は、何の自己改善をすることもなく、何の経験も苦労もなく、自己受容に到達することはほとんど不可能です。そんな人がいたらびっくりです。試行錯誤したり、行ったり来たりしながら、自己受容にたどり着くのが多くの人たちが通る道でしょう。</span></p>
<p>つまり、<strong>自己成長は自己受容を深める</strong>のです。「失敗しても大丈夫だった」「下手でも続けていたら少し上達した」という経験を重ねると、「完璧でないありのままの自分」を受け入れやすくなります。</p>
<p>成長のプロセスで、私たちは自分の限界や弱さと向き合います。でも同時に、そんな自分でも少しずつ前に進めることを知ります。これが本物の自信となり、「今の自分のままでも自分には価値がある」という感覚を育ててくれるのです。</p>
<p>つまり、<strong>自己受容と自己成長は循環する関係にあります</strong>。自分を受け入れることで成長しやすくなり、成長することでより深く自分を受け入れられるようになる、この好循環が、健全な人生の歩みを作ります。</p>
<p><span style="color: #262626;"><strong>バランスの取れた人生を送るには、自己改善と自己受容の両方が不可欠</strong>です。自己受容は心の平穏を促し、自己改善は進歩を促します。この２つの調和のとれたバランスを見つけることが重要です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">とは言っても、実は、現実にはこのバランスを取るのは容易ではないのです。。。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちは自己受容を阻害し、本来あるべき自己改善ではない自己改善にお金を費やすことを煽る文化の中で生きています。</span><span style="color: #262626;">テレビをつけたり、ネットサーフィンをしたり、雑誌を読んだり、フィードをチェックしたり、講座を受講したり、Youtubeを見たり、他の人の話を聞いたりして、常に次のような様々なメッセージを受け取っています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">「もう少し体重を落としましょう！もっとお金を稼げます！もっと刺激的な仕事に就きましょう！もっと良い場所に住んでください！もっと旅行して、美味しいものを食べましょう！そうすればもっと幸せになれます。」<br />「世の中にはこんなに成功している人がいます。こんなに幸せになった人がいるんです。あなたも同じような成功を手に入れられるのです！」</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちの社会は、自己受容と健全な自己改善を妨げる「もっともっと」が溢れています。その現実を知ることも、それに惑わされないようにするために重要です。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">さいごに</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">さて、ここまで読んでいただければ、もうお気づきでしょう。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自己受容と自己成長は、実は矛盾していないどころか、互いに支え合う関係にあるのです。</span><span style="color: #262626;">自己受容は自己成長の土台です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">植物を育てることを想像してみてください。種を植える前に、土の状態と育てる植物の性質を知る必要があります。土の酸性度はどうか、水はけは良いか、栄養分は足りているか、水やりは多い方がよいのか少ない方がよいのか、種をまく季節はいつか。これを把握せずに種を植えても、うまく育ちません。なぜうまく育たないのか考えることなく続けても大きく育ちません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自己受容は、この「土壌や植物の性質や状態の把握」に当たります。自分の特性や今の状態を正確に、そして批判せずに認識すること、これができて初めて、「どこをどう伸ばせばいいのか」「何が必要なのか」が見えてきます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自分を認められない人は、同じ失敗を繰り返します。現実を直視するのを拒み続けるからです。一方、「ここが苦手なんだな」と冷静に受け入れられる人は、それに対処する方法を建設的に考えることができます。</span></p>
<p><strong><span style="color: #262626;">自己批判を自己観察に置き換えましょう。</span></strong><br /><span style="color: #262626;">「こんなこともできない自分はダメだ」ではなく、「今の自分にはこれが難しいんだな」と観察する視点を持ちましょう。種を植えた植物のように自分を見てみましょう。批判は感情的で破壊的ですが、観察は冷静で建設的です。この視点の転換だけで、心の負担は大きく軽くなります。</span></p>
<p><strong><span style="color: #262626;">小さな成長を認める習慣を持ちましょう。</span></strong><br /><span style="color: #262626;">自己否定的な人は、どれだけ成長しても「まだ足りない」と感じがちです。だからこそ、意識的に「今日できるようになったこと」「この一年で以前よりうまくいくようになったこと」に目を向ける習慣を作りましょう。これは自己受容を深めながら、同時に成長を実感する機会になります。</span></p>
<p><strong><span style="color: #262626;">「〜のために」成長するのかを明確にしましょう。</span></strong><br /><span style="color: #262626;">「成長しなければ」という義務感ではなく、物やお金などの物質的な動機でもなく、「こうなりたいから」という内発的な動機を大切にしましょう。</span><span style="color: #262626;">誰かと比較するためでも、自分を他人に証明するためでもない、純粋な個人としての願い、社会の中の自分としての願いに基づく成長は、自己受容と矛盾しません。</span></p>
<p><strong><span style="color: #262626;">休むことも成長の一部と知りましょう。</span></strong><br /><span style="color: #262626;">常に前進し続ける必要はありません。時には立ち止まり、今いる景色を味わったり、寄り道を楽しむことも大切です。休息や停滞も、長い目で見れば成長のプロセスの一部です。「今は休む時期なんだ」と受け入れられることも、自己受容です。</span></p>


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		<title>コントロールの錯覚の良い点と悪い点：Illusion of control</title>
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		<dc:creator><![CDATA[akito]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 08 Nov 2025 22:11:51 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[人が変わる]]></category>
		<category><![CDATA[バランス]]></category>
		<category><![CDATA[社会心理学]]></category>
		<category><![CDATA[自己認識]]></category>
		<category><![CDATA[認知バイアス]]></category>
		<category><![CDATA[認知心理学]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>習慣や誤った思い込みに基づく無意識の行動が、私たちの世界観を形作っています。人は必ずしも合理的に情報を処理するのではなく、過去の経験や物事の提示のされ方によって心理的な影響を受けます。コントロールできないことも、コントロ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #0f5459;">習慣や誤った思い込みに基づく無意識の行動が、私たちの世界観を形作っています。人は必ずしも合理的に情報を処理するのではなく、過去の経験や物事の提示のされ方によって心理的な影響を受けます。コントロールできないことも、コントロールできると錯覚するのです。</span></strong></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">はじめに</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">みなさんにはこのような経験はありませんか？</span></p>
<ul>
<li><span style="color: #262626;">大学受験や採用面接の日は「ラッキーシャツ」を着たり「勝負パンツ」を履く</span></li>
<li><span style="color: #262626;">大事なスポーツの試合では、競技場に必ず右足から入る</span></li>
<li><span style="color: #262626;">エレベーターで早く扉が閉まったり、歩行者用横断歩道で信号がはやく青に変わるように、何度もボタンを押す<br /></span></li>
<li><span style="color: #262626;">サイコロを振る時、高い目を出したいときは強く、低い目を出したいときは弱く振る</span></li>
</ul>
<p><span style="color: #262626;">すこし考えれば、このような行動が、自分の望む結果につながるものではないことが分かります。</span><br /><span style="color: #262626;">しかし、私たちはこれとさほど変わらないことを日常的に繰り返しています。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">コントロールの錯覚 The Illusion of Control</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">今回紹介する<strong><a href="https://psychology.fas.harvard.edu/people/ellen-langer" target="_blank" rel="noopener">エレン・ランガー（Ellen Langer, 1947 -）</a></strong>は、アメリカの社会心理学者であり、マインドフルネス、意思決定、コントロールの知覚、健康心理学を専門とした研究者です。彼女はハーバード大学で終身在職権を得た最初の女性の心理学教授でもあります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">彼女が1975年、専門誌に「<strong>コントロールの錯覚（The Illusion of Control）</strong>」<sup>(1)</sup> を発表した当時、米国の心理学は<a href="https://www.a-output.com/civil_law_common_law" target="_blank" rel="noopener">行動主義（behaviorism）</a>と確率的意思決定モデル（probabilistic models of decision-making）に支配されていました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ランガーは、彼女のキャリアを通して、<strong>習慣や誤った思い込みに基づく無意識の行動が、私たちの世界観をいかに形作っているかを研究し、人間は必ずしも合理的に情報を処理するのではなく、文脈や社会的手がかりによって心理的な影響を受ける</strong>ことを示し、当時主流だったそれらの考え方に異議を唱えました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">人は、明らかに自分が結果に影響を及ぼすことができないような状況でも、あたかも結果をコントロールできるかのように振舞うことがあります。また、</span><span style="color: #262626;">望んだ結果が起きると、実際は何が起きるか自分では影響を及ぼせない場合でも、それをコントロールしていたのは自分だと信じる傾向があります。<br /></span></p>
<p><span style="color: #262626;">彼女が論文で発表したコントロールの錯覚（コントロールの幻想）とは、「物事をコントロールする自分の能力を過大評価すること」や「コントロールできないことに対して、コントロールできると錯覚して行動すること」です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">日本には「運も実力のうち」という言葉があります。</span><br /><span style="color: #262626;">その言葉が示す通り、「運」と「実力」との間に何らかの関係が存在することを信じる人は多いかもしれません。しかし、両者がどのくらい結びついているかを説明することはできません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">実力やスキルが必要とされる課題では、行動と結果の間に因果関係があり、結果をコントロールすることができます。一方で、運による出来事の結果は偶然です。成功するかどうかは制御不能です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ランガーは論文で、人は、偶然の出来事にあたかも何らかの影響を及ぼすことができるかのように行動することを示す、600人以上の参加者を対象とした６つの実験を報告しています。それは次のような実験です。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">実験１</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">参加者は、高い数字を引いた方が勝つカードゲームを行いました。対戦相手は、自信があり有能な相手と、緊張し不安な相手のいずれかでした。実験の結果、ゲームの勝敗は完全にランダムであるにもかかわらず、参加者は、弱そうに見える相手と対戦した時の方が、勝利に自信を高めたことが分かりました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">これは、「実力」の論理を、ランダムな事象にまで広げて当てはめたコントロールの錯覚の一例です。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">実験２</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">参加者は、自分で宝くじを選ぶか、自動的に割り当てられたくじを受け取るか、どちらかを選びました。当選確率は同じですが、自分でくじを選んだ人の方が、手に入れたくじを高く評価し、購入後交換してもよいと言われても、交換したがらないことが分かりました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">これは、「自分が選択する」ことによって、ランダムな結果をコントロールできると感じた、コントロールの錯覚例です。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">実験３</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">参加者は、馴染みのあるくじか、あまり見たことのないくじのどちらを引くかを選びました。馴染みのあるくじを引いた人の方が、そのくじの価値をより高く評価し、当選確率が高いと考えました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">「馴染みがある」ことで、結果をよりコントロールできると感じたのです。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">実験４</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">このカードゲームの実験では、自分でカードをめくる参加者もいれば、代理人にめくらせる参加者もいました。また、事前にゲームの予行練習をした参加者もいれば、しなかった参加者もいました。結果は、自分でカードをめくった参加者と、練習を行った参加者は、より勝つ可能性が高いと感じました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">つまり、能動的、主体的な関与によって、受動的に関わるよりもランダムな事象をよりコントロールできると思ったのです。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">実験５</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">実験５は競馬です。競馬場で、馬券を買う前後に、自分が選ぶ馬が勝つことにどのくらい自信があるか質問をしました。その結果、馬券を購入した後の方が、購入前よりも自信が高まることが分かりました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">人は何かにコミットすると、その可能性が高まると錯覚するのです。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">実験６</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">最後も宝くじです。参加者は２つの異なる方法で宝くじを受け取りました。</span><br /><span style="color: #262626;">１つのグループは一度にすべての数字を受け取りました。もう１つのグループは３日間、１日１つの数字を受け取りました。結果、２番目のグループの方が、自分の宝くじの当選確率に対する自信が高まったのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">人は、長い時間出来事に関わることによって、たとえその結果が偶然によるものであっても、よりコントロールできると感じるようになるのです。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">コントロールの錯覚は悪いことなのか？</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">ランガーの研究は、不確実な状況での人の考え方を知るのに役立ちます。人が確率を誤って評価するのは、統計を知らないからではありません。認知の仕組みや文脈によって、課題の性質（実力 vs. 運）を誤って解釈するためです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">つまり、<strong>コントロール不能な課題に、選択、馴染みやすさ、直接的関与などのコントロール可能な手がかりが結び付けられると、人は、誤って「スキル思考」を適用してしまい、運に左右される出来事を、あたかもコントロールできるかのように扱ってしまう</strong>のです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">では、なぜ人は偶然の出来事を自分のコントロール下にあるかのように行動する必要があるのでしょうか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">そして、これらの錯覚は悪いことなのでしょうか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">実は、そうとも限りません。</span><br /><span style="color: #262626;">コントロールの錯覚は、単純にネガティブなものともポジティブなものとも言い切れない、心理的な諸刃の剣です。そのメリットとデメリットの両方を紐解き、バランスを取る方法を考えてみましょう。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">健全なコントロールの錯覚：錯覚のポジティブな側面（メリット）</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">コントロールの錯覚は、特に感情面とモチベーションの面で私たちを助けてくれます。その例を紹介しましょう。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">１．自信とモチベーションを高める</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">自分がコントロールできると信じることで、私たちは前に進むことができます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">例えば、努力すれば成功できると強く信じる起業家は、たとえそれに偶然の要素が絡んでいるとしても、成功するまで粘り強く努力し続けることができます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">この感覚は、主体性、レジリエンス、そして達成感を得るために不可欠です。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">２．不確実な状況における不安を軽減できる</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">コントロールの感覚を持つことで、プレッシャー下でも冷静さを保つことができます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">例えば、病気と闘う患者は、たとえ完治が約束されていなくても、その可能性があると信じれば、希望を保つことができます。また、未知の領域に事業を展開するような仕事でも、コントロールの感覚があれば、冷静に業務を進めることができます。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">３．努力と責任感を促す</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">自分の行動次第だと考える人は、運を天に任せて何もしないのではなく、できるだけのことはしようと努力したり、責任感を強く持つ傾向があります。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">４．幸福感をもたらす</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">適度なコントロールの錯覚は、楽観主義と自尊心を高めます。自分が世界に影響を与えることができると信じる人は、より充実感を感じ、無力感を感じにくくなります。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">不健全なコントロールの錯覚：錯覚のネガティブな側面（デメリット）</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">しかし、錯覚が強すぎたり、現実から乖離しすぎると、誤った判断や現実逃避につながる可能性があります。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">１．過信とリスクテイク</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">自分のコントロール感を過大評価すると、リスクや警告のサインを無視してしまいます。ギャンブルで負け続けていても、絶対に巻き返せると信じれば、賭け続けるかもしれません。</span><br /><span style="color: #262626;">何回失敗しても次こそは成功できると信じ続けることは、偶然が支配する局面ではデメリットになります。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">２．現実の否定</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">コントロールできないものをコントロールできると信じることは、生産性のない思考やメンタルの問題につながることがあります。例えば、ある人は、交際相手との関係を修復できると信じて、有害な関係を持ち続けるかもしれません。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">３．コントロールできない結果を自分のせいにする</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">自分のコントロール感を強く持つ人は、物事がうまくいかないと、たとえそれがコントロール不能なことであっても、自分のせいだと感じてしまい、不必要な罪悪感や羞恥心を持つことがあります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">例えば、子どもが、自分の力ではコントロールできない親からの理不尽な要求を満たせず、自分を責めることなどがあります。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">４．マイクロマネジメントとストレス</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">成功や失敗には、運が関わっています。完全にはコントロールできないのに、必要以上の時間と労力をかけたり、細部までコントロールしようとして、前に進めないだけでなく、それを他人に押し付けて、他人に必要のないプレッシャーをかけてしまうことがあります。</span></p>
<p><img decoding="async" class="wp-image-28924 aligncenter" src="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2025/11/control.png" alt="" width="645" height="189" srcset="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2025/11/control.png 1234w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2025/11/control-300x88.png 300w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2025/11/control-1024x300.png 1024w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2025/11/control-768x225.png 768w" sizes="(max-width: 645px) 100vw, 645px" /></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">バランスを取る</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">以上説明したように、「健全なコントロールの錯覚」には、現実的な楽観主義、影響を与えられるものへの集中、柔軟な思考、モチベーションの維持、感情の安定などが含まれます。</span><br /><span style="color: #262626;">一方で、「不健全なコントロール錯覚」には、自信過剰、硬直した考え方、フラストレーション、誤った決断などが含まれます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><strong>適度なコントロールの錯覚は、私たちに力を与えてくれます。</strong></span><br /><span style="color: #262626;"><strong>過度のコントロールの錯覚は、私たちを惑わせてしまいます。</strong></span><br /><span style="color: #262626;"><strong>重要なのは、その違いを知ることです。</strong></span></p>
<p><span style="color: #262626;">では次にどのようにしてそのバランスを取ることができるのか見ていきましょう。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">１．「影響」と「コントロール」を区別する</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">私たちは、努力、準備、態度を変えたりして、周囲の人たちに影響を与えることはできます。しかし、すべての結果をコントロールすることはできません。その事実を認めるのです。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">２．結果を振り返る</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">結果が出た後、じっくりと振り返ってみましょう。</span><br /><span style="color: #262626;">「コントロールできたのは何だったのか？ 運や他の要素によるものは何だったのか？」</span><br /><span style="color: #262626;">こうすることで、現実的な認識を育むことができます。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">３．楽観主義を戦略的に活用する</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">自信は、現実面でのリスクを見失わない限り、有用です。楽観主義を意図的にうまく利用しましょう。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">４．不確実性を受け入れる</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">逆説的ですが、コントロールできないことを受け入れることは、私たちを弱くするのではなく、穏やかかつ賢くします。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">５．適応力を保つ</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">適度な自信と柔軟性は、過信と硬直性に勝ります。現実が変化したときに進路を修正できることで、コントロールの幻想を健全なレベルに保つことができます。</span></p>
<p><strong><span style="color: #262626;">コントロールできていると感じることは、たとえ実際にはそうでなくても、私たちの思考、意思決定、そして生き方を大きく左右します。<br /></span></strong><strong><span style="color: #262626;">それは心理的な罠であると同時に、人間の強さの源でもあります。過度の幻想は誤りにつながりますが、小さな希望に満ちた幻想は、努力、粘り強さ、そして変革を駆り立てる力となるのです。</span></strong></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">コントロールの錯覚から、マインドレス、マインドフルへ</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">コントロールの錯覚を論文で発表したエレン・ランガーは、実は「マインドフルネスの母」とも言われるほど、心と体（mind and body）の研究で有名です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ここで、ランガーが1970年代初期に研究したコントロールの錯覚の概念が、その後、1980年代以降のより包括的なマインドフルネス理論へとどのように発展したかを辿ってみましょう。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">なお、ランガーが意味するマインドフルネスとは、スピリチュアルや仏教から派生して使われる、いわゆるマインドフルとは異なります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">彼女が使うマインドフルネスは「<strong>好奇心や柔軟性を保ちながら状況を認識し、さまざまな視点にオープンで、自分の前提に疑問を持ち、新しいことに気づくことができる</strong>」という、積極的、能動的に「<strong>意識している</strong>」状態、意識的な認知と思考です。</span><br /><span style="color: #262626;">心を空っぽにしたり、思考を停止した「自動操縦」で行動するのではなく、意識的に状況を把握し、より明確かつ柔軟に考えることです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">繰り返しますが、コントロールの錯覚は「人はしばしば、以前習得したスキルやパターンを、それが当てはまらない状況（偶然の出来事）にでさえ、ほとんど無意識に適用してしまう」ということでした。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ランガーは<strong>「錯覚」は単にコントロールに関することだけではなく、認知が硬直していて、状況の違いに気づかない「マインドレスネス」の状態でもあり、コントロールの錯覚は、より広範な現象の１つに過ぎない</strong>ことに気づきます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">実は、人は人生の大半を「自動操縦」で生きているのです。コントロールの錯覚が時々起きるのではなく、世界との関わり方そのものがほとんどマインドレスなのです。</span></p>
<p>ランガー自身の著書<span style="color: #262626;">『Mindfulness（邦訳）マインドフルネス』（1989年）の中で、彼女はこの２つを明確に結び付けています。</span></p>
<blockquote>
<p><span style="color: #262626;">私たちが錯覚と呼ぶものの多くは、マインドレスネス、つまり過去に作られたカテゴリーや区別に頼ることから生じている。マインドフルネスとは、新しいことに気づき、錯覚が定着するのを防ぐプロセスである</span><span style="color: #262626;">。<br />     ～ エレン・ランガー<br /></span><span style="color: #262626;">Much of what we call illusion results from mindlessness — from relying on categories and distinctions made in the past. Mindfulness is the process of noticing new things, thereby preventing these illusions from taking hold.<br />     ～ Ellen Langer<br /></span></p>
</blockquote>
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	<div class="yyi-rinker-box">
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			<div class="yyi-rinker-title">
								Mindfulness (25th anniversary edition) [ Ellen J. Langer ]							</div>

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	</div>
<p><strong><span style="color: #262626;">私たちは目新しいものの考え方や文脈の変化に気がつきにくいのです。</span></strong><br /><strong><span style="color: #262626;">ものの見方や、解釈の枠組みが固定されてしまっているからです。</span></strong></p>
<p><span style="color: #262626;">今までのやり方や考え方やルールやカテゴリーを深く考えずに当てはめて、何度も同じ間違いを繰り返して、根本的な原因にたどり着かず、フラストレーションを抱えているのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">これを踏まえ、ランガーの後期の研究では、コントロールではなく、「意識」という観点から錯覚を再構築し、マインドフルネスを次のように定義しました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">マインドフルネス</span></p>
<ul>
<li><span style="color: #262626;">新しいものの見方や考え方に積極的に気づく認知プロセス</span></li>
<li><span style="color: #262626;">文脈の変化への敏感さ</span></li>
<li><span style="color: #262626;">多様な視点にオープンであること</span></li>
<li><span style="color: #262626;">不確実さを認識すること</span></li>
<li><span style="color: #262626;">自分がどう解釈しているかに気づくこと</span></li>
<li><span style="color: #262626;">自分の考え方の枠組みや期待を固定しないこと</span></li>
</ul>
<p><span style="color: #262626;">マインドフルであることは、錯覚に気が付いていること、固定観念から脱却できることであり、私たちに柔軟性、創造性、そして幸福感をもたらします。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">逆に、マインドレスは、現実への見方が硬直化していて、古い考え方やルールから抜け出せず、新しいものの見方や新しい発想に気づかないことです。</span><span style="color: #262626;">ランガーのマインドフルネス理論は、錯覚はマインドレスネス、つまり古い認知の枠組みを吟味せずに適用してしまうことの症状だとしています。</span></p>
<p><strong><span style="color: #262626;">私たちは、錯覚を完全に排除するのではなく、マインドフルを通して、錯覚が脳の構築物であることに気づき、それを定着するのを防ぎ、悪い罠にはまらないようにしつつ、良い点は利用するのです。自分自身の認知構造への気づきは、錯覚を防ぎ、柔軟性、健康、そして真の関与を促進します。</span></strong></p>
<p><span style="color: #262626;">下のYoutubeで、ランガー自身がコントロールの錯覚や、マインドレスネス、マインドフルネスについて説明しています。ご興味がありましたら、ご覧ください。</span></p>
<p><iframe title="YouTube video player" src="https://www.youtube.com/embed/UoapzkeWnko?si=FJzoqCPJ9xLxLSCq" width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">さいごに</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">エレン・ランガーの研究は、心理学をはじめ、様々な分野に大きな影響を与えました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">認知心理学と社会心理学の分野では、</span><span style="color: #262626;">認知バイアス、ヒューリスティックス、そして自信過剰に関する研究のきっかけとなり、行動経済学の大家である<a href="https://www.a-output.com/adversarial-collaboration" target="_blank" rel="noopener">ダニエル・カーネマン</a>や<a href="https://en.wikipedia.org/wiki/Amos_Tversky" target="_blank" rel="noopener">エイモス・トベルスキー</a>といった研究者によってさらに発展しました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><a href="https://www.a-output.com/social-cognitive-theory-and-self-efficacy" target="_blank" rel="noopener">以前紹介した</a>、アルバート・バンデューラの自己効力感などに関する研究にも影響を与えています。<br />バンデューラは、1989年「<strong>真実に基づく判断は自己制限的になり得るが、自分の能力に関する楽観的な自己評価は、それが過度にかけ離れていない限り、有利になり得る</strong>」と書いています。<sup>(2)(4)</sup><br />また、</span><span style="color: #262626;">1997年には「誤差の範囲が狭く、失敗が大きな代償や損害をもたらす可能性のある活動においては、正確な効力感の評価が、個人の幸福を実現する」とも書いています。<sup>(3)(4)</sup></span></p>
<p><span style="color: #262626;">組織心理学や経営心理学の分野においては、経営者や投資家が、複雑な市場や組織の成果に対するコントロールを過大評価しているという考えは、ランガーの理論に直接由来します。彼女の研究は、マイクロマネジメント、過剰な計画、そして過信がビジネスリーダーに根強く残る理由を説明しています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">最後に、エレン・ランガー自身<span style="font-size: revert;">の有名な研究に1979年に行われた「<strong>反時計回り</strong></span><span style="font-size: revert;"><strong>実験（Counterclockwise Study）</strong>」があります。<br />これは、</span>高齢の男性たちを20年前の生活環境を再現した施設に１週間滞在させ、「あたかも今が1959年であるかのように振る舞う」ように指示した実験で、参加者は、20年前の自分として生活し、当時の出来事や音楽、映画などについて語り合いました。結果として、参加者たちは、記憶力の向上、柔軟性の改善、実際に外見的に若く見えるなど、身体的・認知的な若返り効果を示しました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><span style="font-size: revert;">これは、コントロール、年齢、健康に関する信念が、生物学的および心理学的結果に影響を与える可能性があることを示唆しています。</span></span></p>
<p><span style="color: #262626;">このように、コントロール錯覚は、知覚がどのように現実を形作るかという、より広範なテーマへと発展したのです。</span></p>
<p><div class="oceanwp-oembed-wrap clr"><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="v4jzO1hHIr"><a href="https://www.a-output.com/social-cognitive-theory-and-self-efficacy">社会的認知理論と自己効力感(Self-efficacy)：組織の視点から</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;社会的認知理論と自己効力感(Self-efficacy)：組織の視点から&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/social-cognitive-theory-and-self-efficacy/embed#?secret=uUonYtOO4g#?secret=v4jzO1hHIr" data-secret="v4jzO1hHIr" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<p><span style="color: #262626;">参考文献</span><br /><span style="color: #262626;">(1) Ellen J. Langer, “The Illusion of Control”, Journal of Personality and Social Psychology, Vol. 32, No. 2, 311-328, 1975.<br />(2) Albert Bandura A, &#8220;<a href="https://doi.org/10.1037/0003-066X.44.9.1175" target="_blank" rel="noopener">Human agency in social cognitive theory</a>&#8220;, The American Psychologist, 44 (9): 1175–1184, 1989/9.<br />(3) Albert Bandura A, &#8220;<a href="https://en.wikipedia.org/wiki/Self-Efficacy_(book)" target="_blank" rel="noopener">Self-efficacy: The exercise of control</a>&#8220;, New York: W.H. Freeman and Company, 1997<br />(4) &#8220;<a href="https://en.wikipedia.org/wiki/Illusion_of_control" target="_blank" rel="noopener">Illusion of control</a>&#8220;, Wikipedia</span></p>


<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<div class="oceanwp-oembed-wrap clr"><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="2IRZEhquOT"><a href="https://www.a-output.com/locus-of-control">ローカス・オブ・コントロールと、間違った帰属をもたらすバイアス</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;ローカス・オブ・コントロールと、間違った帰属をもたらすバイアス&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/locus-of-control/embed#?secret=piFxJ1wr8y#?secret=2IRZEhquOT" data-secret="2IRZEhquOT" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div>
</div></figure>



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		<title>自分自身のパーパスを見つめ直す：人や会社とのつながりと自分らしさ</title>
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		<dc:creator><![CDATA[akito]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 26 Jul 2025 05:29:35 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[人が変わる]]></category>
		<category><![CDATA[コンフリクト]]></category>
		<category><![CDATA[パーパス・ドリブン]]></category>
		<category><![CDATA[バランス]]></category>
		<category><![CDATA[人間関係]]></category>
		<category><![CDATA[個人の変革]]></category>
		<category><![CDATA[働くこと]]></category>
		<category><![CDATA[書籍紹介]]></category>
		<category><![CDATA[発達心理学]]></category>
		<category><![CDATA[自己認識]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>働くことのあり方が変わってきています。成功は単に１つの会社での役職や給与の額だけで測られるものではなく、私たちが「ホーム」と呼べる様々な場所で、どれだけ自分らしく生きられるかによって定義されるようになるのです。 ～ ～  [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #0f5459;">働くことのあり方が変わってきています。成功は単に１つの会社での役職や給与の額だけで測られるものではなく、私たちが「ホーム」と呼べる様々な場所で、どれだけ自分らしく生きられるかによって定義されるようになるのです。</span></strong></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">はじめに</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">以前翻訳した書籍『<strong>パーパスの神話</strong>』を通して、会社のパーパスと私たち自身のパーパスについて書いてから、はや４年が経ちました。</span><br /><span style="color: #262626;"><a title="パーパスのデカップリング：企業のパーパスと、経営者や従業員の行動との乖離" href="https://www.a-output.com/purpose-decoupling" target="_blank" rel="noopener">前回</a>、そして今回と、改めてこれらのパーパスについて見つめ直しています。</span><br /><span style="color: #262626;">前回の記事では、企業のパーパスについて再考しました。今回は私たち個人のパーパスについて再考します。</span></p>
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<p><div class="oceanwp-oembed-wrap clr"><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="oLMsfcpe2M"><a href="https://www.a-output.com/purpose-myth-japanese">会社のパーパスと個人のパーパス：「仕事ではなく世界を変えよう」発刊記念</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;会社のパーパスと個人のパーパス：「仕事ではなく世界を変えよう」発刊記念&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/purpose-myth-japanese/embed#?secret=sKVmfmLAWB#?secret=oLMsfcpe2M" data-secret="oLMsfcpe2M" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">個人のパーパス</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">長年、私たちは仕事こそが人生の目的の中心であるべきだと教えられてきました。</span><br /><span style="color: #262626;">自分に合った仕事に就けば、充実した人生を送ることができる。理想の仕事を見つけ、一生懸命頑張り、より大きな責任を手にすれば、より深い充実感が得られる。</span><br /><span style="color: #262626;">しかし、多くの人たちが、その考えが間違っていたことに気づき始めています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">意義のある仕事が重要でないわけではありません。むしろとても重要です。</span><br /><span style="color: #262626;">しかし、仕事こそが自分のアイデンティティや自尊心の中心、そして帰属意識の源泉であるという考えは、根本的に間違っています。そのおかげで、多くの人が心身のバランスを失い、ストレス、幻滅感、無力感、燃え尽き症候群、そして仕事への意欲喪失を感じています。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">４つのエリアのバランスを取る</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">以前、私は「自分」「家族」「仕事」「社会」の４つのバランスを取ることが重要だと書きました。「ありたい自分」を中心におき、それをこの４つのエリアで体現するのです。私自身、長年、実際にこの４つのバランスを意識しながら、４つのエリアで自分の価値観を体現しています。この考えに全く変わりはありません。</span></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class=" wp-image-10725 aligncenter" src="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2022/03/c5854543e8ab21542e9f4da2bcec59b6.png" alt="" width="466" height="288" srcset="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2022/03/c5854543e8ab21542e9f4da2bcec59b6.png 590w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2022/03/c5854543e8ab21542e9f4da2bcec59b6-300x185.png 300w" sizes="(max-width: 466px) 100vw, 466px" /></p>
<p><span style="color: #262626;">このモデルで言えば、仕事は人生の４分の１程度です。実際に仕事に費やす時間は４分の１よりも多いですが、私も気持ち的にはその位の感覚です。</span><span style="color: #262626;">この感覚を保つことで、仕事に自分を過度に重ね合わせてストレスを溜め込んだり、人生の他の大事な要素を見失うことを避けることができます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、残念ながら多くの人はバランスがとれておらず、いまだに「仕事」のエリアが突出しています。４分の１位の感覚で臨んだ方が、実は全体的に見れば仕事の生産性も高まるのにです。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">「自分らしさの願望」と「帰属願望」</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">私たちは何らかのグループに属していたいという願望と、自分らしくありたいという願望を併せ持っています。両方とも人生を送る上でなくてはならない健全な感情ですが、多くの場面でこの２つの願望は対立します。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">例えば、自分の気持ちに正直に行動すると、他の人たちから良く思われなかったり、他人を不愉快にすることがあります。職場で「忌憚のない意見をお願いします」と言われて、本当に正直に話したら、激怒されることさえあります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">グループへの帰属性を重視すれば、自分らしい発言や行動は控えなければなりません。</span><br /><span style="color: #262626;">しかし、「真のありのままの自分」は、人間の根源的な欲求であり、私たちの幸福、自信、そして仕事で成功する能力に直接影響を与えるものです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">以前本サイトで紹介した、トラウマや子供の発達の専門家であり、医師でもある<a href="https://drgabormate.com/" target="_blank" rel="noopener">ガボール・マテ（Gabor Maté, 1944 -）</a>は、<strong>「自分らしさの願望：authenticity」と「人とのつながりの願望：attachment」の間には対立関係がある</strong>と書いています。</span></p>
<p><div class="oceanwp-oembed-wrap clr"><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="2vDEmeWnEl"><a href="https://www.a-output.com/myth-of-normal">書籍紹介：普通であることの神話 Myth of normal</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;書籍紹介：普通であることの神話 Myth of normal&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/myth-of-normal/embed#?secret=G7YTHftlK2#?secret=2vDEmeWnEl" data-secret="2vDEmeWnEl" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div></p>
<p><span style="color: #262626;">「<strong>自分らしくあること：authenticity</strong>」とは、自分自身の考え、感情、価値観に忠実であることを指します。自分に誠実であること、そして内なる自分と調和した行動をとることを意味します。自分らしく生きることは、人生の満足度と充実感を高めるためにとても重要です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">一方で「<strong>人とのつながり：attachment</strong>」は、人への愛着であり、人との絆を維持したい、他人に受け入れられたい、集団に属していたいという生物学的および感情的な欲求です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">幼少期は、愛着の願望が、自分自身でありたい願望を上回っています。なぜなら幼い子供たちは、親や周囲の養育者から世話を受けることなく、生き延びていくことができないからです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">人は成長するにつれて、自分自身でありたい願望が膨らんでいきます。</span><br /><span style="color: #262626;">ただし、大人になってからも、つながりの願望はなくなりません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">これらの願望が衝突すると、多くの場合、つながりが優先されます。なぜなら、大人になってからも、人が健全な社会的生活を続けるためには集団に帰属することが不可欠だからです。人は社会とのつながりなく生きてはいけません。また、幼少期のつながり方が、大人になってからの他人との関わり方にも強く影響するからです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">これは小さな子供が大きくなり、大人になり、親元を離れ、働き始めた職場にも当てはまります。</span></p>
<p><strong><span style="color: #262626;">子どもが自分の内なる声に忠実であることが両親に受け入れられないと感じたとき、子どもは自分を犠牲にしてでも両親を満足させるために従います。</span></strong></p>
<p><strong><span style="color: #262626;">従業員が自分の内なる声に忠実であることが上司に受け入れられないと感じたとき、従業員は自分を犠牲にしてでも上司を満足させるために従います。</span></strong></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちは常に自分が何者で、自分がどう感じているかを手放すことで、肉体的、感情的、経済的、社会的な生存を維持しようとするのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">この「人とのつながり」が健全に機能していればよいですが、問題は、つながりがうまく機能していないだけでなく、すでに壊れていたり、自分らしさを押し殺し成長を妨げたり、有害でしかなく健康や心身のバランスを損ねたりすることがあることです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">会社で働く多くの人たちが、硬直した企業文化に適応したり、理不尽な要求に応えたりするために、自分らしさを犠牲にしています。本当の自分を抑制し、意見を口にするのを控え、周囲に溶け込むため、自分自身ではない職場でのパーソナリティを身につけていきます。</span><br /><span style="color: #262626;">時間が経つにつれて、このつながりへの固執が、葛藤やストレス、病気へと発展することがあるのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">壊れた愛着に執着する必要はありません。それがなくても私たちは生き残れるどころか、それがない方が健全に生きることができます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ただし、<strong>つながりに必要以上に執着する悲劇は、私たちがこの世に生まれてきて、人生の始まりに正反対の方向へ向かわざるを得なかった必然的なプロセスに起因しています</strong>。私たちは、流れに逆行しながら川の中を上流に昇っていくように、成長と共にそれを覆さなければならないのです。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">帰属意識の新しいモデル</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">キャリアがより流動的になるにつれ、「帰属」そのものの意味や考え方も変化しています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">かつては、仕事におけるアイデンティティは、単一の雇用主、業界に縛られていました。しかし、そのモデルはすでに変わっています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><strong>今や、帰属意識とは、様々な場所を自由に行き来している人たちのつながりを含めた広いつながりを意味します</strong>。</span><span style="color: #262626;">もはや、旧来的な職場、閉ざされた組織への固定化した帰属意識は有害となることが多く、複数の専門職や文化的なコミュニティ、地域のコミュニティなど、様々なネットワークに関わることで、むしろより自由で有益な帰属意識を強められます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">仕事を中心とし、１つの会社、１つの業界に生涯を捧げるという古いキャリアモデルは急速に衰退しつつあります。</span><br /><span style="color: #262626;">１つの会社でずっと働くこと自体が悪いと言っているわけではありません。そこで、良好なつながりを築き、自分自身を体現できているのであれば、それ以上望む必要はありません。</span><br /><span style="color: #262626;">しかし、そのつながりが、自分が自分自身であること、自分に誠実であることを妨げているのであれば、私たちは考え直さなければなりません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">働くことのあり方が変わってきています。<br /><strong>成功は単に１つの会社での役職や給与の額だけで測られるものではなく、私たちが「ホーム」と呼べる様々な場所で、どれだけ自分らしく生きられるかによって定義されるようになるのです。</strong></span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">自分らしく生きる</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">ユトレヒト大学が2024年に実施した調査によると、職場で自分らしく自由に表現できる従業員は、仕事への満足度が著しく高く、ストレスが低いことがわかりました。その理由は、自分らしさを隠したり、演技する必要がなくなることで、エネルギーを存分に発揮し、真のつながりを築き、より深い自分との一体感を感じられるからです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自分らしさとは、永遠に１つの自分に固執することではなく、自分自身が何者であるか、そして仕事に何を求めるかは時間とともに変化するという事実を尊重することです。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">「自分らしさの願望」と「帰属願望」のバランス</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">なぜ自分はこんな風に考えているのか？</span><br /><span style="color: #262626;">なぜ自分はこんなことを信じているのか？</span><br /><span style="color: #262626;">そして一体誰の声を聞いて行動しているのか？</span><br />自問自答してみてください。</p>
<p><span style="color: #262626;">それはあなた自身の声でしょうか？</span><br /><span style="color: #262626;">それとも他の誰かの声でしょうか？</span><br /><span style="color: #262626;">両親、先生、上司、同僚、友達の声でしょうか？</span><br /><span style="color: #262626;">あるいはユーチューバーの声なのかもしれません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">一体誰の人生を生きているのでしょうか？</span><br /><span style="color: #262626;">あなたは何を望んでいるのでしょうか？</span><br /><span style="color: #262626;">そして、なぜそれはあなたにとって大切なのでしょうか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">「<strong>自分自身であること：authenticity</strong>」と「<strong>人とのつながり：attachment</strong>」の物差しの目盛りのどの辺りにあなたはいますか？そしてどの辺りにあなたはいたいですか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">「自分らしさ」と「人とのつながり」の物差しに自分に当てはめてみてください。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自分自身のバランスを見つけましょう。</span><br /><span style="color: #262626;">仕事だけではなく、家族や社会、自分自身など、様々なものについても物差しに当てはめてみましょう。</span><br /><span style="color: #262626;">共通した答えはありませんし、正解もありません。<br />しかし、健全なつながりからは距離を置き、むしろ有害なつながりに接近しすぎていることはありませんか。</span></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class=" wp-image-26974 aligncenter" src="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2025/07/attachment-authenticity.png" alt="" width="696" height="526" srcset="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2025/07/attachment-authenticity.png 1239w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2025/07/attachment-authenticity-300x226.png 300w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2025/07/attachment-authenticity-1024x773.png 1024w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2025/07/attachment-authenticity-768x580.png 768w" sizes="(max-width: 696px) 100vw, 696px" /><br /><span style="color: #262626;">このセルフワークを行った後、もしかしたら束縛が少し解けたように感じるかもしれません。</span><br /><span style="color: #262626;">突然、自分の声が聞こえ、人生が自分のものに近づいたように感じるかもしれません。</span><br /><span style="color: #262626;">あるいは、自分の人生と自分が何を望んでいるのかをより積極的に考えるようになるかもしれません。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">さいごに</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">旧来的な会社勤めが、新しい働き方に置き換わるのみでなく、働くこと自体の概念が変わりつつあります。</span><br /><span style="color: #262626;">私たちは働くためだけに生まれてきたのではありません。</span><br /><span style="color: #262626;">働くことは必要です。しかし、それがすべてではありません。抑圧された職場で人生の大半を過ごすことは、人生の大義名分としてはあまりにもミスマッチです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">会社にあなたの人生を決めさせるのではなく、あなた自身が自分の人生を築いていきましょう。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ガボール・マテは、自分らしさとつながりへの愛着のバランスをとることの重要性を強調しています。自分の行動パターンの根源を理解することで、大切な絆を断ち切ることなく、自分のニーズや感情を優先できるようになります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">最後にそれを実現するための４つのステップを紹介します。</span></p>
<p><strong><span style="color: #262626;">１．気づき</span></strong><br /><span style="color: #262626;">まずは、つながりのために自分らしさを犠牲にしている瞬間を認識することから始めましょう。気づきは変化への第一歩です。先ほどのセルフワークはそのためのツールになります。</span></p>
<p><strong><span style="color: #262626;">２．内省</span></strong><br /><span style="color: #262626;">なぜ自分らしさを押し殺す必要があると感じるのか、自問自答してみましょう。自分を責める必要はありません。自分への思いやりを持って問いかけましょう。機能しなくなった信念や恐れに基づいていることがあります。一度それを真正面から冷静に認識することができれば、それを変えることができます。</span></p>
<p><strong><span style="color: #262626;">３．コミュニケーション</span></strong><br /><span style="color: #262626;">オープンで誠実なコミュニケーションをとりましょう。自分にとって何が大切かを理解し、周りの人たちに、自分のニーズや感情を丁寧に誠実に伝えましょう。</span></p>
<p><strong><span style="color: #262626;">４．健全なつながりを築く</span></strong><br /><span style="color: #262626;">自分自身でいられることができ、かつお互いを尊重できる関係を求めましょう。健全な愛着は、人の成長と相互理解の両方を支えるものになります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自分らしくあることと人とのつながりのバランスを取ることは、どちらか一方を選ぶことではありません。それは、自分自身を尊重しつつ、意味のあるつながりを維持しながら、両者を統合していくことです。それによって、最終的により充実した調和のとれた人生を導くことができます。</span></p>


<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<div class="oceanwp-oembed-wrap clr"><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="UmMTPYRBbu"><a href="https://www.a-output.com/detachment">デタッチメント：Detachment 感情的に距離を置く方法</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;デタッチメント：Detachment 感情的に距離を置く方法&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/detachment/embed#?secret=EOpOVejDOi#?secret=UmMTPYRBbu" data-secret="UmMTPYRBbu" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div>
</div></figure>



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		<title>デタッチメント：Detachment 感情的に距離を置く方法</title>
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		<dc:creator><![CDATA[akito]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 06 Apr 2025 06:21:20 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[人が変わる]]></category>
		<category><![CDATA[デタッチメント]]></category>
		<category><![CDATA[バランス]]></category>
		<category><![CDATA[人間関係]]></category>
		<category><![CDATA[個人の変革]]></category>
		<category><![CDATA[変革の名言]]></category>
		<category><![CDATA[心理学]]></category>
		<category><![CDATA[社会学]]></category>
		<category><![CDATA[行動科学]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>私たちは、他人や物事をコントロールしようとします。そのほとんどはコントロール不能なのにです。感情移入しすぎて、自分が思うように何としてでも物事を進めようとして、ストレスを抱えたり、疲弊しています。しかし、コントロールを手 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #0f5459;">私たちは、他人や物事をコントロールしようとします。そのほとんどはコントロール不能なのにです。感情移入しすぎて、自分が思うように何としてでも物事を進めようとして、ストレスを抱えたり、疲弊しています。しかし、コントロールを手放して、いったん距離を置くことができれば、逆に物事がうまく進むことも多いのです。</span></strong></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">はじめに</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">あなたは、何かの話題で他人との言い争いに発展したり、お互いにお互いの意見を認めさせようとして、感情的になったり口論になったことはありませんか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ほとんどの人にそのような経験があるでしょう。<br />しかも、言い争いの種は、大したことではなく、しょうもないことや、どうでもいいことだったりします。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">そのような言い争いの背景にあるのは、<strong>自分の意見は正しく、相手は間違えている、相手はこうあるべきである、</strong>という思いです。その思いが強いため、相手を説き伏せようとします。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">言い争いまでいかなくても、他の誰かの言葉に感情をかき乱されたり、他の誰かの行動にイラついたりすることもよくありますね。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">それは、自分が正しいことを相手が認めようとしない時や、逆に、相手が自分の話を聞こうとせず、相手の方が正しい、相手の方が優れた人間であることを自分に証明しようとしている時におきます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">そのような言い争いや感情の乱れは、一呼吸置いたり、一歩下がって、言い争っている話題や相手から自分の感情を切り離すことで、避けることができます。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">デタッチメント（Detachment）とは？</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">自分の感情を他人や考えや物事から切り離すこと、これを<strong>デタッチメント（Detachment）</strong>と言います。</span><span style="color: #262626;">耳慣れない言葉かもしれませんが、<strong>アタッチメント（Attachment）</strong>の反対語です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">アタッチメントは、心理的、感情的につながること、人と人が寄り合うことを意味します。デタッチメントはその反対語なので、<strong>感情的に離れるとか、対象と心の距離を置く</strong>という意味です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ただし、デタッチメントは、感情がないことではありません。また、無関心や無感動を意味してもいません。現実逃避や孤立でもありません。意地悪して相手を遠ざけることでも、嫌気がさして相手から遠ざかることでもありません。他人をまったく気にかけなくなったり、感情をなくすことでもありません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">デタッチメントには相手に対する思いやりがあります。ただし、<strong>自分は相手をコントロール</strong><strong>できないとはっきり認識しています。</strong>相手を深く気遣いながらも、相手の感情や自分の感情に飲み込まれていません。感情を無視したり抑圧したりするのではなく、感情を理解しています。デタッチメントには、偏見や固まった見方がありません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><strong>デタッチメントは心のシーソーのバランスが取れている状態</strong>です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">対象から適度な距離を置き、近づきすぎたり、遠ざかりすぎてもいません。相手に対する感情から完全に離れることはないものの、感情に圧倒もされてもいない、健全な距離を維持しています。適度な距離から、広い視野で物事を捉え、自分の周りや自分の内面で起こっていることを理解しています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">それは、</span><span style="color: #262626;"><a title="エンパシーとコンパッション：２つの本当の意味と、人はどちらを持つべきか？" href="https://www.a-output.com/empathy-compassion" target="_blank" rel="noopener">以前紹介したコンパッション</a>にも通じる心の状態です。</span></p>
<p><div class="oceanwp-oembed-wrap clr"><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="lZ4sl5xH2f"><a href="https://www.a-output.com/empathy-compassion">エンパシーとコンパッション：２つの本当の意味と、人はどちらを持つべきか？</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;エンパシーとコンパッション：２つの本当の意味と、人はどちらを持つべきか？&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/empathy-compassion/embed#?secret=yFmIChPVwA#?secret=lZ4sl5xH2f" data-secret="lZ4sl5xH2f" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">デタッチメント：仕事編</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">過度の感情移入による障害は、人間関係にだけ起きるのではありません。仕事でも起きます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">例えば、長い期間携わってきて、一生懸命頑張ってきて、思い入れのある仕事は、何とか最後までやり遂げたいと思うでしょう。</span><span style="color: #262626;">しかし、どんなに頑張ろうが、どんなにうまく進めようが、経営者の判断や事業環境の変化などで実現しないことはよくあります。自分の思うようにいかない仕事は星の数ほどあります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">以前、本サイトの記事で<a style="color: #262626;" title="私たちは会社と自分を重ねすぎている：Detach Yourself from Your Work" href="https://www.a-output.com/detach-yourself-from-your-work" target="_blank" rel="noopener">私たちは仕事に自分の感情を重ねすぎている</a>と書きました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">仕事に執着しすぎて会社が人生の大部分を占め、自分のアイデンティティの中心をなすようになると、仕事がうまくいかなかったり、思うように進まなかったり、提案を否定されたりすると、自分という人間が否定されているように感じます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ほんとに全力でやってきた仕事なら、たとえその仕事が実を結ばなくても、自分自身の中に確実な成果があるはずです。それで良しとすればよいのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">会社から自分の感情を切り離すことができれば、自分という人間を社内でアピールすることや、他の従業員より優位に立とうとすることに力を注ぐ必要もなくなるので、本来やるべきことに注力できます。自分がコントロールできない人たちにイライラして心を乱されることもありません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">デタッチメントは、仕事をいい加減にやることや、やる気がないことでは決してありません。むしろ、<strong>心のバランスを保つことで、自分がやるべきことをやり、より高いパフォーマンスを発揮できるようになる</strong>のです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私は仕事を徹底してやる方です。海外の仕事ではよく分からないことも多いのですが、分かるまで調べたり聞いたりします。分からないままにしておくと必ず後で問題となって現れるからです。その暗闇を手探りで進むような過程を楽しんでいて、そんな仕事が大好きです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、仕事と自分を感情的に重ねてはいません。もちろんうまくいかないことや、思うように進まないこともたくさんあります。しかし、自分の半分はその過程も楽しんでいます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">組織で働いていようが、自営や独立して働いていようが、他人から影響を受けることなく仕事はできません。最終的な決断は自分になく、他人次第であることは少なくありません。これを受け入れるのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちは、仕事、というか、会社に感情的に投資しすぎです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">会社と私たちは、雇う側と雇われる側という関係にあり、私たちは会社から求められる役割を果たすことで、報酬を受け取るという契約的な関係にあります。基本的にはそれ以上でもそれ以下でもありません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、多くの人がそれ以上に自分と会社を重ね合わせています。重ね合わせすぎると仕事以外のところに焦点がいってしまいます。ひどい場合は本来の仕事とはまったく関係のないアピールとか勝ち負けとか権力闘争にエネルギーを費やすのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ギャンブルや投資などにお金をつぎ込むと、途中でやめられないことがありますね。つぎ込んだお金を取り戻すまではやめられず、どんどんお金をつぎ込んでいきます。勝つまでやめられません。しかし、勝つことはありません。そのため、泥沼にはまっていきます。それと同じです。感情を重ねすぎないことです。</span></p>
<p><div class="oceanwp-oembed-wrap clr"><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="g5czK1Lf2U"><a href="https://www.a-output.com/detach-yourself-from-your-work">私たちは会社と自分を重ねすぎている：Detach Yourself from Your Work</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;私たちは会社と自分を重ねすぎている：Detach Yourself from Your Work&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/detach-yourself-from-your-work/embed#?secret=54sm0TzfrZ#?secret=g5czK1Lf2U" data-secret="g5czK1Lf2U" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div></p>
<p><span style="color: #262626;">デタッチメントとは、周囲で何が起ころうが、心の平穏を保つことです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">外部要因に感情を左右されない心の状態です。自分と周囲で起きていることを感情的に切り離すことができれば、ストレスや不安に圧倒されることはなく、感情的に振り回されることもなく、もっと冷静に、合理的な決定を下すことができます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自分が望む結果や期待する結果からも感情を切り離すのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">結果に対する強い期待や願望から離れることができれば、それについて心配する必要はなくなります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ストレスや不安はコントロールしようとすることから生まれます。しかし、コントロールは幻想です。この世の多くのことはコントロール不能です。</span><span style="color: #262626;">他人の信念も、あなたが勤める会社も、あなたはコントロールできません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">支配したいという欲求を手放すと自由になります。果てしないフラストレーションの時間を、創造力に富んだ実りある日々に変えることができます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">そして、<strong>不思議なことに、コントロールしようとして変えられなかったものが、コントロールを手放すことで変わっていくことがある</strong>のです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">適度な距離を置くこと、これは簡単なようで簡単ではありません。利己心、支配欲が残っている限り、達成できません。自分が正しいと思いたい欲求からも離れる必要があります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、残念ながら、ほとんどの人は自分がどれだけ感情的に距離を置くことができていないかに気が付くことすらできません。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">デタッチメント：男女関係編</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">女優であり、ライフコーチ、インフルエンサーでもある<a href="https://www.margaritanazarenko.com/about" target="_blank" rel="noopener">マルガリータ・ナザレンコ（Margarita Nazarenko）</a>は、彼女のYoutubeチャンネルで、女性の立場から、繰り返しデタッチメントについて語っています。多くの場合、男女関係に関してです。彼女はこう言います。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">もしあなたが、相手にこうあってほしいというイメージに固執しているなら、自分自身をイラつかせるだけです。あなたは相手をコントロールしようとし、常に相手を観察していて、結果、自分自身を疲れさせています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">相手をコントロールしようとするのをやめましょう。相手に勝とうとするのをやめましょう。相手に依存しすぎたり、気を引こうとしたり、逆にコントロールされるのをやめましょう。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">相手を相手のままにしておくのです。相手の意思に反して、自分が望むように相手を変えようともしません。相手を説得しようとせず、相手の言うことに反応し過ぎません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">不思議なことに<strong>相手との距離を置くことで、相手は自由にあなたに近づくことができるようになります</strong>。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">相手と適度な距離を置くことで、むしろ良好な関係を築くことができるのです。</span></p>
<p><iframe title="YouTube video player" src="https://www.youtube.com/embed/9rsLwtsBu6o?si=sJfyHt9qI_jMGaHo" width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">デタッチメント：元海軍士官編</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">彼女と対照的ですが、今度は、かつて海軍特殊部隊SEALsに所属していた元アメリカ海軍士官の作家、<a href="https://jocko.com/" target="_blank" rel="noopener">ジョッコ・ウィリンク（Jocko Willink, 1971-）</a>が語るデタッチメントです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">彼は、<strong>デタッチメントはスーパーパワー</strong>だと言います。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">彼がまだ若く、軍隊で訓練を受けていた頃、前線で十数名の小隊を組み、横一列にライフルを構えて並び、指揮官からの指示を待っている時がありました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、30秒経っても、指揮官からは何の指示も出ません。彼にはその30秒が永遠のように思えました。<br /></span><span style="color: #262626;">しびれを切らした彼はライフルの照準からいったん目を離し、一歩身を引いて左右を見渡します。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">すると、</span><span style="color: #262626;">他の隊員たちは全員武器の照準を覗いたままです。誰もがおそらく角度20度程度の限られた視野しか持っておらず、それは指揮官も副指揮官も同じでした。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">誰も全体を見渡せていませんでした。彼だけが広い視野を持っていました。彼は新人でしたが、勇気を振り絞り、指示を出します。「Hold left clear right」。すると他の隊員も続きます。「Hold left clear right」。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">彼は言います。</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><strong>問題の中にいては問題は解決できない。問題を解決するには、自分を問題の外に置かなければならない</strong>。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">それは、戦闘だけではなく、ビジネスでも同じです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">議論でみんなが熱くなっている時に、主導権を握ろうとしているだけの自分に気づいたら、椅子を引くのです。座っている椅子を実際に少し引くのです。もし立って議論している場合は、実際に一歩足を引くのです。すると、視野が広がります。心が落ち着きます。自分を主張するのではなく、相手の話を聞くことができるようになります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">人は何かを防御しようとすると、顎を下げて、両腕を上げます。ファイティングモードです。<br />そうではなく、意図的に顎を上げるのです。そうすると、視野が開けます。懐が開きます。相手を受け入れやすくなります。</span></p>
<p><iframe title="YouTube video player" src="https://www.youtube.com/embed/A4BH2wlBpog?si=ZMdicg48xYztOYNc" width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">デタッチメントのメリット</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">デタッチメントは、他人との関係、仕事、モノや事への執着など、人生のさまざまな領域に適用でき、さまざまな恩恵を私たちにもたらします。そのメリットを紹介しましょう。</span></p>
<h5><span style="color: #262626;">明晰さが高まる</span></h5>
<p><span style="color: #262626;">デタッチメントは、精神的な余裕を生み出します。周囲の人たちや状況に振り回されず、自分の反応や感情をコントロールし、より客観的かつクリアな視点で物事を見ることができるようになります。この明晰さにより、意思決定、問題解決、ストレスへの対処能力が向上します</span><span style="color: #262626;">。</span></p>
<h5><span style="color: #262626;">感情が安定する</span></h5>
<p><span style="color: #262626;">人生の浮き沈みにあまり反応しなくなります。自分の反応や感情をコントロールできるようになり、圧倒されたり燃え尽きたりすることがなくなります。人生の課題にもっと落ち着いて対処できるようになります。</span></p>
<h5><span style="color: #262626;">健全な関係の構築</span></h5>
<p><span style="color: #262626;">人間関係においてデタッチメントできると、過度の依存や感情的なもつれを避けることができます。お互いの境界を尊重し、より効果的にコミュニケーションを取り、他人の感情を自分の感情として受け止めないようにすることができます。</span></p>
<h5><span style="color: #262626;">ストレスと不安の軽減</span></h5>
<p><span style="color: #262626;">感情的に距離を置くことは、あらゆる状況をコントロールしようとすることから生まれるストレスや不安を軽減するのに役立ちます。自分がコントロールできないものを手放すことができ、困難な状況や、難しい人たちから解放されます。より穏やかで平和的なものの捉え方ができるようになります。</span></p>
<h5><span style="color: #262626;">問題解決能力の向上</span></h5>
<p><span style="color: #262626;">白熱した議論の真っ最中に一歩引くと、全体像が見え、関係者全員が共通の理解に達するために何を変える必要があるかが分かるようになります。<br /></span><span style="color: #262626;">恐怖に直面したとき、逃げたり凍りついたりするのではなく、冷静に状況を分析し、それにうまく立ち向かう勇気を得ることができるようになります。</span></p>
<h5><span style="color: #262626;">個人的な成長へのフォーカス</span></h5>
<p><span style="color: #262626;">他人からの評価や成功欲求から離れると、個人的な成長と内面の充実度にもっと焦点を向けることができるようになります。この焦点のシフトは、長期的な満足感と自己改善につながります。</span></p>
<p style="text-align: center;">～ ～ ～ ～ ～</p>
<h4><span style="color: #262626;">さいごに</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">この世界には私たちが直面しなければならないことがたくさんありますが、<strong>多くの場合、私たちの邪魔をするのは私たち自身です</strong>。</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><strong>デタッチメントの最大のポイントは、コントロールを手放すことです</strong>。相手や物事をコントロールしたいという欲求を手放すことです。コントロールできないことをコントロールしようとすることをやめることで、自分がコントロールできることにフォーカスすることができます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちは物事が自分が思うように進むことを強く望みます。そこには感情的な執着があります。</span><span style="color: #262626;">そのため、自分が思っていない方向に物事が進むと、苛立ちます。しかし、世の中のほとんどのことは自分ではコントロールできません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">それを受け入れることができれば、信じられないほど心が自由に、身軽になります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">そして、焦点が自分の内側に移ります。外側の世界をどうコントロールするかではなく、自分自身をどうするかに関心が移るからです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自分の内面と向き合ったり、自分の考えを綴ったり、自分の成長を育んだりすることで、外部要因に影響を受けにくい心の平穏を養うことができ、困難な状況でもバランスを保つことができるのです。</span></p>
<blockquote>
<p><span style="color: #262626;">苦しみの根源は執着（アタッチメント）にある。</span><br /><span style="color: #262626;">     ～ 仏陀</span></p>
<p><span style="color: #262626;">The root of suffering is attachment. </span><br /><span style="color: #262626;">     ～ Buddha</span></p>
</blockquote>


<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<div class="oceanwp-oembed-wrap clr"><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="3MwlF3xIX3"><a href="https://www.a-output.com/let-them-theory">Let Them Theory：相手のことは相手に任せよう。したいようにさせておこう</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;Let Them Theory：相手のことは相手に任せよう。したいようにさせておこう&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/let-them-theory/embed#?secret=ZZzmZiKwPM#?secret=3MwlF3xIX3" data-secret="3MwlF3xIX3" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div>
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		<title>なぜ私たちは集中力を持続できないのか？Stolen Focus</title>
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		<dc:creator><![CDATA[akito]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 26 Nov 2024 12:45:38 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[人が変わる]]></category>
		<category><![CDATA[バランス]]></category>
		<category><![CDATA[メディア]]></category>
		<category><![CDATA[個人の変革]]></category>
		<category><![CDATA[心理学]]></category>
		<category><![CDATA[教育]]></category>
		<category><![CDATA[書籍紹介]]></category>
		<category><![CDATA[社会変革]]></category>
		<category><![CDATA[社会学]]></category>
		<category><![CDATA[脳科学]]></category>
		<category><![CDATA[認知科学]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>私たちが様々な問題を解決できない主な理由の１つは、深く注意したり、集中力を維持できないからです。真の解決策を見出すためには、何が起こっているかを正しく理解し、物事を深く考えるための注意力と集中力が必要ですが、現代社会はむ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #0f5459;">私たちが様々な問題を解決できない主な理由の１つは、深く注意したり、集中力を維持できないからです。真の解決策を見出すためには、何が起こっているかを正しく理解し、物事を深く考えるための注意力と集中力が必要ですが、現代社会はむしろ気をそらそうとするものであふれています。</span></strong></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">はじめに</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">みなさんの周りには次のような人たちがいませんか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">その人たちは常に携帯電話を見ていて、Facebook、YouTube、Instagramなどのプラットフォームを行き来しています。常に画面を見ているので、有意義な会話や深い議論はできません。その人たちは画面上で何かを見逃すことを恐れて、それよりも大切な現実の生活で多くのことを逃しています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">そして、その人たちは集中する能力を失っています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちの集中力や注意力は、ここ数十年で徐々に低下しています。その人たち自身や、使っているアプリ、その開発者たちを責めるのは簡単です。しかし、これは個人的な問題というよりは社会的な問題です。</span><span style="color: #262626;">私たちは、集中力を持続するのが難しい社会に住んでいます。この問題を軽減するために個人ができることは限られています。システム全体に変化をもたらす解決策が必要です。</span></p>
<p style="text-align: center;">～ ～ ～ ～ ～</p>
<h4>奪われた集中力、注意力</h4>
<p><span style="color: #262626;">今回は、スコットランド出身のジャーナリストでベストセラー作家である<a href="https://johannhari.com/" target="_blank" rel="noopener">ヨハン・ハリ（Johann Hari, 1979 -）</a>が2022年に書いた書籍「<a href="https://stolenfocusbook.com/" target="_blank" rel="noopener">Stolen Focus（邦訳）奪われた集中力</a>」を紹介します。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">著者のヨハン・ハリは、私たちが様々な問題を解決できない主な理由の１つは、深く注意したり、集中力を維持できないからだと述べています。</span><span style="color: #262626;">真の解決策を見出すためには、何が起こっているかを正しく理解し、問題を深く考えるための注意力と集中力が必要ですが、現代社会はむしろ私たちの気をそらそうとするものであふれかえっています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ハリは、私たちの集中力が低下してきている合計12の原因を章ごとに説明しています。今回は、それらの原因をまとめて紹介します。そして私たちはどう対処すべきなのかを考えていきましょう。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">なお、現時点では、まだ本書の日本語版は発刊されていないようです。</span></p>
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	</div>
</div>

<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">原因１：集中を遮るテクノロジーの発達</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">インターネット上では、次から次へと新しいトピックが生まれては消えていきます。その中のいくつかは人気が急上昇し、そして同じくらいの速度で消え去っていきます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">X（旧ツイッター）上で最も議論された上位50のトピックスは、2013年には17.5時間ランキングに留まりましたが、2016年には11.9時間です。そして、これはXに限りません。社会全体で同様の傾向が見られます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">インターネットが普及してから、私たちの身の回りには膨大な量の情報があふれるようになり、その情報が流れ去るスピードも増しました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">そもそも、IT技術が普及する以前から、あらゆることのスピードが増していました。量とスピードが増すにつれて、私たちはひとつのことに長く深く注意を向け続けることができなくなってきています。人の集中力は1870年代から低下し続けています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">より多くの情報に簡単にアクセスできる機能は貴重です。しかし問題は、その結果、物事を表面的にしか理解できず、物事の深さや本質を犠牲にしている点です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">悲しいかな、私自身も、深く物事に対処できる人が本当に少なくなったとつくづく感じています。物事を深く理解するためには、１つのことを深くかつ様々な角度から見つめなければなりませんが、このプロセスは必然的に時間とエネルギーを要します。しかし、多くの人は１つのことに多くの時間をかけることができません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ソーシャルメディアのフィードやメッセージ、メールに追われていると、物事の理解や人間関係などで深みに到達する時間を持てません。多くの人がオンライン上の短く限定された情報から浅い理解を得て、物事の真相にたどり着いた気になっています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちは１日に2,617回スマホを触っています。<br />そして、あることから次のことへと関心を移し続けています。SNSやアプリのアルゴリズムに誘導されているためです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">平均的なアメリカ人は、仕事中３分に１回、気をそらされています。<br />１つの物事に対する理解が浅くなるだけでなく、元の作業に意識を戻すために時間もエネルギーもかかります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">マルチタスクは神話です。<br />私たちは一度に１つのことしか集中できないので、マルチタスクをしようとすると、タスクからタスクへと意識が飛び移ることになり、集中力が低下するだけでなく、意識を移行させるための時間とエネルギーがかかります。これを<strong>スイッチコスト</strong>（<strong>switch cost</strong>）と呼びます。つまりスマホを見ている時間だけでなく、その前後の意識を移したり、集中力を戻したりするための時間も無駄にしているのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">また、意識を様々なことに移している間に間違える確率も上がります（<strong>screw-up effect</strong>）。さらには様々なことに気が移るため、作業記憶も失われ（<strong>diminished memory effect</strong>）、創造性も失われます（<strong>creativity drain</strong>）。</span><br /><span style="color: #262626;">これが、異なる作業を交互に行うとパフォーマンスが低下する理由です。スピードと深い理解は相容れません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">これは社会的な問題です。しかし、個人ができることもあります。意図的にスピードを抑え、集中力を回復することです。また、情報の偏りを抑え、良質な情報の取得に努めることです。</span></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="wp-image-23208 aligncenter" src="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2024/11/Stolen-Focus.png" alt="" width="466" height="262" srcset="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2024/11/Stolen-Focus.png 847w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2024/11/Stolen-Focus-300x169.png 300w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2024/11/Stolen-Focus-768x432.png 768w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2024/11/Stolen-Focus-800x450.png 800w" sizes="(max-width: 466px) 100vw, 466px" /></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">原因２：フロー状態の欠如</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">1970年に心理学者の<a href="https://www.cgu.edu/people/mihaly-csikszentmihalyi/" target="_blank" rel="noopener">ミハイ・チクセントミハイ（Mihály Csíkszentmihályi）</a>によって名付けられた<strong><a href="https://en.wikipedia.org/wiki/Flow_(psychology)" target="_blank" rel="noopener">フロー（Flow）</a></strong>という精神状態があります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">フロー（Flow）とは、あることにのめり込んでいる、没頭している状態で、その活動に喜びや楽しみを感じ、「気が付いたら夜７時になっていた」など、時が経つのを忘れるほど完全に集中している状態であり、同時に複数のことを行っていては到達することができない精神状態です。フローは同時に複数のことを行っていては到達することができません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">デバイスに多くの時間を費やし、気を奪われることで、私たちはフロー状態を経験することが少なくなりました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">フロー状態に到達するには、私たちを妨害するものを除去するだけでは不十分です。まず、自分がやろうとしていることの目的を明確にすることです。その活動は自分にとって意味のあるものでなければならず、また、自分の能力の限界の境界線辺りになければなりません。簡単すぎる作業ではフロー状態に到達することはできません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">目的を明確にすれば、それ以外の刺激に気を散らされることも、余計な情報に振り回されることも少なくなります。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">原因３：肉体的・精神的疲労</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">ほとんどの人は十分な睡眠をとっていません（私もですが）。<br />睡眠不足は、創造性、短期および長期の記憶、気分、集中力、運動能力など私たちの様々な能力を低下させます。睡眠は私たちが起きている間に行う活動の質に直結する重要な要素ですが、不思議なことにほとんどの人が睡眠を軽視し、質の悪い日中の時間を過ごしています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">1942年から現在に至るまで、平均睡眠時間は１時間短くなりました。<br />この１世紀で、平均的な子供の睡眠時間は１時間25分も短くなりました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちは睡眠不足からくる集中力の欠如を補うため、糖分やカフェインに頼ります。しかし、その効果が切れると、疲労は２倍になって戻ってきて、より疲れ、集中できなくなるのです。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">原因４：読書の習慣の崩壊</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">今日の社会で希少となったスキルの１つは、長時間本を読むことができるスキルです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">読書は集中力や理解力、共感力、創造力を高めます。また、フロー状態を達成する最も簡単な方法の１つです。しかし、読書に夢中になるあまり気が付けば大分時間が過ぎていたようなフロー状態を経験する人は稀になりました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">スマホが常に私たちの気を散らそうとする社会は、長い文章を読むのに適していません。本は様々な分野において、良質な情報を得ることができる媒体ですが、多くの人が本を読んでいません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">26,000人のアメリカ人を対象にした調査では、2004年から2017年の間に、自分の楽しみや娯楽のために本を読む時間は男性では40%、女性では29%減少しました。</span><br /><span style="color: #262626;">いまや、アメリカ人の57%はプライベートで１年に１冊の本すら読みません。2017年の調査では、平均１日17分しか読書に費やさなくなった一方で、スマホには5.4時間もの時間をかけています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">複雑なトピックを理解するには、それについて深く考える時間が必要です。読書はそれを与えてくれます。しかし、今や長文は評価されず、むしろ、情報を140文字以内で表現し、深みや正確性はなくても、短く瞬時に情報を伝える価値の方が高くなってしまったのです。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">原因５：心をさまよわせなくなった弊害</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">心をさまよわせること（マインドワンダリング）のメリットは<a title="心をさまよわせることのメリット：マインドワンダリング Mind-wandering" href="https://www.a-output.com/mind-wandering" target="_blank" rel="noopener">前回の記事</a>で紹介しました。<br />一般的に、心をさまよわせることは悪いことだと思われがちですが、適度に心をさまよわせることには多くの利点があります。具体的には、集中力の回復や、経験や情報の統合、記憶の定着化、創造性の向上、人間関係の強化につながることなどです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">生産的であることは、一日中パソコンの画面の前に座ってキーボードを叩いていることではありません。画面から目を離し、心をさまよわせることも、ある意味では生産的です。問題は、私たちの社会がこの習慣を奨励していないどころか、非生産的とみなしたり、社会的不適合とみなすことさえあることです。</span></p>
<p><div class="oceanwp-oembed-wrap clr"><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="OeTaqtVbS2"><a href="https://www.a-output.com/mind-wandering">心をさまよわせることのメリット：マインドワンダリング Mind-wandering</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;心をさまよわせることのメリット：マインドワンダリング Mind-wandering&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/mind-wandering/embed#?secret=34aaJUU9j7#?secret=OeTaqtVbS2" data-secret="OeTaqtVbS2" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">原因６：私たちを操るテクノロジーの台頭</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">テクノロジーは私たちを操作します。<br />テクノロジーによって、私たちは気付かないうちに何かをさせられています。現代のテクノロジーの核心は、人から関心や注意を奪い、スマホの画面に引き付けて離さない技術です。無限に画面をスクロールできる技術もその１つです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちが集中できない理由は、私たちが使用するアプリやツールがそのように設計されているからです。私たちは、自分の意思でスマホを使っているように感じますが、実はスマホを使い続けるように仕向けられているのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">なぜならそれらの企業は、できるだけ多くの人から注意力を奪い、その人たちをできるだけ長く画面に留めておくことで利益を得ているからです。企業は、広告を通じて、または広告主に私たちの個人情報を販売することで利益を得ています。ほとんどのアプリが無料である理由の１つは、より多くの情報を収集できるからです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">皆さんは、IT大手が、いかに深く私たち人間の脳機能や心理機能、生理機能を把握していて、それを巧みに利用し、あなたの脳に訴えかけているかを知らないでしょう。ある意味私たちは洗脳されているのであり、中毒にさせられているのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">なお、個人データを用いて消費者をより正確にターゲティングし、利益を最大化することを<strong><a href="https://en.wikipedia.org/wiki/Surveillance_capitalism" target="_blank" rel="noopener">監視資本主義（surveillance capitalism）</a></strong>と言います。ソーシャルメディアなどのプラットフォームはオンラインであなたの活動を監視し、それに合わせてあなたに提供する情報を操作しています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">また、私たちが、ネガティブな記事、過激な投稿に引き寄せられるのは、私たちの<strong>ネガティブバイアス</strong>という本性を利用しています。アプリのアルゴリズムは、怒りや憎しみを助長するコンテンツだけでなく、陰謀論やフェイクニュースまで勧めてしまうこともあります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">実は、これらのIT企業で働く人たちは、その悪影響を認識しています。しかし、そこで高収入を稼ぎ続けるためには、その影響を見て見ぬふりをせざるを得ません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">過去に、男性主義、白人至上主義が当然であった社会から女性やマイノリティが地位を獲得してきたように、また公害から健康に生きる権利を取り戻した市民のように、私たちはIT企業から自由意志を取り戻さなければなりません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">スマホの設定をデフォルトから変えるなど、個人にできることはあります。悪い習慣に気づくことで、ある程度はそれらを変えることができます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">このような世界になったのは誰のせいでもありません。しかし、その中でどう行動するかは誰もの責任です。</span><br /><span style="color: #262626;">何が自分の行動を導いているのか、自分をよく観察してみてください。行動を変えるためにはそのきっかけが何かに注意を向ける必要があります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、人の変化は重要な出発点ではあるものの、最終的には、それだけは十分ではありません。根本的な解決策は、環境や仕組みを変えることです。過去に男女雇用機会均等法や公害防止法など、逆境にある人たちが公的に権利を勝ち取ってきたように、法律によって制限を設けるなどのルール作りが必要です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ソーシャル・メディアには、私たちにストレスをかけたり、孤独にしたり、憂鬱にするのではなく、逆に、私たちをより幸せで健康的になるように再設計できるポテンシャルがあります。私たちの集中力や注意を奪うのではなく、本当に望む目的に導くことができます。人が現実のつながりを持つように促すこともできます。それを実現するためには、広告に依存する収益モデルも変更する必要があります。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">原因１２：身体的にも精神的にも、子供たちを閉じ込めること</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">多くの子供たちにとって、人生はかつてはとても単純なものでした。</span><br /><span style="color: #262626;">学校が終わると、友達と外を駆け回り、暗くなったら家に帰り、夕ご飯を食べ、疲れて寝るという生活です。しかし、今日、子供たちが外で遊ぶことはあまりありません。親が子どものやるべきことをすべて決めたり、社会が子供が自由に遊ぶことを禁止すらしています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">この弊害は以前の記事「<a title="書籍紹介：The Anxious Generation 常にスマホとつながる不安世代" href="https://www.a-output.com/the-anxious-generation" target="_blank" rel="noopener">書籍紹介：The Anxious Generation 常にスマホとつながる不安世代</a>」でも書きました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">子供たちは遊びを通して、大人になったときに役立つ重要なスキルを学びます。創造性、説得力、交渉力、感情の扱い方などです。遊びの時間は、子供たちが情熱を注ぐことを学ぶ時間です。子供たちはまた、自分たちでやりたいことを見つけ、問題を解決し、周囲の人たちと交流することを学びます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">現在、子供たちはやるべきことのほとんどを周囲の大人たちに決められています。大人が常に子供をコントロールしていると、子供は自分で物事を決める方法を学びません。</span></p>
<p><div class="oceanwp-oembed-wrap clr"><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="dEMkBsQc93"><a href="https://www.a-output.com/the-anxious-generation">書籍紹介：The Anxious Generation 常にスマホとつながる不安世代</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;書籍紹介：The Anxious Generation 常にスマホとつながる不安世代&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/the-anxious-generation/embed#?secret=wHFlcnT5M6#?secret=dEMkBsQc93" data-secret="dEMkBsQc93" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div></p>
<p style="text-align: center;">～ ～ ～</p>
<p><span style="color: #262626;">その他、著者のヨハン・ハリは、私たちの集中力が低下してきている原因として次の項目を挙げています。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">原因 7：過剰なまでの楽観主義の台頭</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">私たちは、深刻な問題を、簡単に解決できると扱い過ぎています。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">原因８：ストレスの急増と、過度の警戒心を生む仕組み</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">注意力の欠如は、私たちが過度にストレスにさらされていることも原因です。絶え間ないストレスにさらされると、脳内でコルチゾールと呼ばれる化学物質が増加します。コルチゾールは脳に常に警戒するよう指示し、じっくりと１つのことに意識を向けることを妨げます。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">原因９と10：食生活の悪化と化学物質の増加</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">私たちが食べるものは、健康だけでなく注意力にも影響します。</span><br /><span style="color: #262626;">人工的な食事や、砂糖と炭水化物のジェットコースターのような食事は、私たちの集中力を台無しにします。私たちの注意力の危機のもう１つの理由は、私たちがさらされている化学物質に関連しています。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">原因 11：ADHD の増加と私たちの対応</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">2003年から2011年にかけて、アメリカでは注意欠陥・多動性障害（ADHD）の診断が43%急増しました。現在、米国の10代の若者の13%がADHDと診断されており、強力な刺激薬が投与されています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">注意力の欠如に関して、大人が問題になる場合は、ストレス、睡眠不足などの外的要因が指摘されますが、子供たちが同じ問題に直面したときは、生物学的障害であるという単純な診断がされるケースがあります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ある専門家は、ADHDは診断ではなく「環境が原因となって起きる特定の行動を説明したもの」に過ぎないと言います。子供がADHDと診断されても、「なぜそうなったのか」という質問の答えは与えられません。ADHD は環境の問題であり、そのため、集中できない子どもに薬を投与することが解決策ではないと考えています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">これらの専門家は、長期的な副作用のリスクを軽視して、アデロールやリタリンといった薬を投与しつづけて行動を強制的に抑制するよりも、子どもたちを自由に走り回れるようにし、食事をより健康的にし、ストレスが少なく、健康的な生活をするという根本的な対策を行うべきだと考えています。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">集中力を取り戻すためにできること</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">今日では、あらゆるものが私たちの注意を要求し、それがあまりにも圧倒的であるため、私たちはそれに対処できず、麻痺したように感じます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ハリによると、集中力の欠如の解決策は個人にあるのではなく、社会を変えることにあります。</span><span style="color: #262626;">私たちの集中力は内的要素ではなく外的要素によって奪われているからです。<br />とは言っても、社会の変化を待っているだけでは何も解決しません。</span><span style="color: #262626;">ハリ自身、集中力を取り戻すため、次の６つのことを実践しています。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">１．自分の目的を事前に明確にしておく</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">目的を明確にすることで、外的な刺激に振り回されることが少なくなります。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">２．気が散る感覚に対する反応の仕方を変える</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">気が散ると、以前は「集中できない自分は怠け者だ」と自分自身を責めましたが、今ではどうやって集中力を維持できるか、フロー状態を得ることができるかという見方をするようになりました。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">３．ソーシャルメディアから距離を置く</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">筆者のハリは、数か月ずつに分けて１年のうち計６か月をソーシャルメディアから離れて過ごしています。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">４．心をさまよわせる</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">ハリは、心をさまよわせることは注意力の欠如ではなく、それ自体が重要な注意力の醸成であるということに気づきました。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">５．睡眠をとる</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">ハリは、以前は睡眠を敵とみなしていました。しかし今では毎晩 8 時間は睡眠を取るようにしています。</span></p>
<h6><span style="color: #262626;">６．若い人たちとの関わりを変える</span></h6>
<p><span style="color: #262626;">ハリは、以前は習い事など忙しくさせて、子供たちと過ごしていました。今は</span><span style="color: #262626;">ほとんどの時間を彼らととただ自由に遊んだり、過度に監視したり閉じ込めたりせずに、子供たちが自由に遊べるようにして過ごしています。</span><span style="color: #262626;">子供たちが自由に遊べば遊ぶほど、集中力と注意力の基盤がしっかりするということを学んだからです。</span></p>
<p style="text-align: center;">～ ～ ～ ～ ～</p>
<h4><span style="color: #262626;">さいごに</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">集中力を最大限に育み、利用するには、子供であれば遊び、大人であればフロー状態、本を読むこと、集中したい有意義な活動を見つけること、人生を理解できるように心をさまよわせる余裕を持つこと、運動すること、適切な睡眠をとること、健康な脳を発達させる栄養のある食べ物を取ること、そして安心感を持つことが大切です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">また、注意力を低下させたり阻害したりするものから身を守る必要があります。それは、速すぎること、切り替えが多すぎること、刺激が多すぎること、侵害的なテクノロジー、ストレス、働きすぎ、疲労、加工食品、化学物質、汚染された空気などです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">著者のヨハン・ハリは、最後に社旗が実現すべき３つのことを提示しています。それは、<strong>①監視資本主義の排除</strong>、<strong>②週休３日制度の導入</strong>、<strong>③子どもたちを自由に遊ばせるようにすること</strong>、の３点です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">たまたま、この記事を書いた数日後に、オーストラリア議会が16歳未満の子どもがSNSを利用することを禁止する法案を可決したというニュースをNHKで見ました。そのリンクを追加しておきます<a href="https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241128/k10014653111000.html" target="_blank" rel="noopener">（１）</a><a href="https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241129/k10014653541000.html" target="_blank" rel="noopener">（２）</a>。</span><br /><span style="color: #262626;">他の国でも同様にSNSを規制しようとする動きが見られるようになってきています。</span></p>

<div id="rinkerid23163" class="yyi-rinker-contents  yyi-rinker-postid-23163 yyi-rinker-img-m yyi-rinker-catid-42 ">
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		<title>書籍紹介：より多くを求め続ける分子・ドーパミン The Molecure of More</title>
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					<comments>https://www.a-output.com/the-molecule-of-more#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[akito]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 02 Mar 2024 06:52:07 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[人が変わる]]></category>
		<category><![CDATA[ドーパミン]]></category>
		<category><![CDATA[バランス]]></category>
		<category><![CDATA[モチベーション]]></category>
		<category><![CDATA[個人の変革]]></category>
		<category><![CDATA[社会変革]]></category>
		<category><![CDATA[脳科学]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>ドーパミンは、創造性の源であると同時に、狂気の源でもあります。人類を繁栄させる源であると同時に、人類を崩壊させる源でもあります。私たちはドーパミンともっとうまく付き合っていく必要があります。そして、際限なく快楽や快適さを [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #0f5459;">ドーパミンは、創造性の源であると同時に、狂気の源でもあります。人類を繁栄させる源であると同時に、人類を崩壊させる源でもあります。私たちはドーパミンともっとうまく付き合っていく必要があります。そして、際限なく快楽や快適さを求めるのではなく、満足感や幸福感を高めなければなりません。</span></strong></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">はじめに</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">今回は、ジョージ・ワシントン大学メディカルセンター精神医学・行動科学科教授で、臨床精神医学研究センター創始者でもある<a style="color: #262626;" href="https://www.danielzlieberman.com/" target="_blank" rel="noopener">ダニエル・Z・リーバーマン（Daniel Z. Lieberman, 1964 -）</a>と、物理学者から作家に転身した<a style="color: #262626;" href="https://mikelongonline.com/" target="_blank" rel="noopener">マイケル・E・ロング（Michael E. Long）</a>の、2018年発刊の共著「<strong>The Molecule Of More（邦題）もっと！愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学</strong>」を紹介します。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">この本は、筆者たちが「<strong>もっと多くを求める分子：The Molecule Of More</strong>」と呼ぶ神経伝達物質のドーパミンに焦点をあて、ドーパミンが、私たちの欲望、動機、人間関係、仕事、依存症、創造性など、生活のさまざまな側面にどのような影響を与えているか、幅広い研究事例を取り上げています。社会問題に対する見解も織り交ぜており、自分と他人をもっと理解し、よりよい人生と社会の実現を助けるものです。</span></p>
<p><div id="rinkerid19366" class="yyi-rinker-contents  yyi-rinker-postid-19366 yyi-rinker-img-m yyi-rinker-catid-42 ">
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<p style="text-align: center;">～ ～ ～ ～ ～</p>
<p><span style="color: #262626;">本サイトでは、<a title="書籍紹介：ドーパミン・ネイション ～ 快楽と痛みのバランスをとる" href="https://www.a-output.com/dopamine-nation" target="_blank" rel="noopener">以前書いた記事で</a>、同様にドーパミンを扱った書籍「<strong>Dopamine Nation: Finding Balance in the Age of Indulgence（邦題）ドーパミン中毒</strong>」を紹介しました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">この２冊のドーパミンに関する書籍は、それぞれ違った視点や表現、アプローチを使っており、両方とも参考になります。この２冊を読むことで、ドーパミンに関して、人生や仕事や社会に役立つ知識を深めることができると思います。興味がありましたら、是非どちらとも読んでみてください。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">なお、いつもと同様に私は英語の原作を読んでおり、日本語版は読んでいませんので、日本語版との用語や表現の違いについてはご了承ください。</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><div id="rinkerid15302" class="yyi-rinker-contents  yyi-rinker-postid-15302 yyi-rinker-img-m yyi-rinker-catid-42 ">
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</span></p>
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</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4>ドーパミンの働き</h4>
<p><span style="color: #262626;">最初にドーパミンの存在を発見したのは、1957年、ロンドン近郊のランウェル病院の研究室で働く研究者、<a href="https://en.wikipedia.org/wiki/Katharine_Montagu" target="_blank" rel="noopener">キャスリーン・モンタグ（Katharine Montagu, &#8211; 1966）</a>です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">以降、科学者たちはドーパミンを「<strong>快楽分子：pleasure molecule</strong>」と呼び、ドーパミンが作用する脳内経路を「<strong>報酬回路：reward circuit</strong>」と呼んできました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、最近までの研究によって、ドーパミンは「快楽」というよりもむしろ「期待する喜び」の分子であることが分かってきています。つまり、なにか欲しいものを目に入れた喜びというよりは、なにか目新しいことへの期待、もっと良いこと、楽しいことへの期待の喜びです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">オーストラリアのクイーンズランド大学で生理学を教える<a href="https://en.wikipedia.org/wiki/Jack_Pettigrew" target="_blank" rel="noopener">ジョン・ダグラス・ペティグリュー名誉教授（John Douglas Pettigrew, 1943 &#8211; 2019）</a>は、脳は外界を「<strong>個人的空間：peripersonal space</strong>」と「<strong>個人外空間：extrapersonal space</strong>」に分けて管理していると発表しました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">「<strong>個人的空間：ペリパーソナル・スペース</strong>」は、自分の身の回りの手の届く範囲（near）を指し、そのスペースにはすでに持っているものが含まれます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">「<strong>個人外空間：エクストラパーソナル・スペース</strong>」は、手の届かない範囲（far）にあるそれ以外のすべてを指し、１メートル先であろが100万キロ先であろうが、まだ持っていないものすべてを含みます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">今の日本やその他の先進国と異なり、大昔の人たちにとって、食べ物を持っていることと、持っていないことは、意味がまったく違いました。食べ物を持っていれば生き延びることができ、持っていなければ飢え死にするかもしれません。人間の進化の観点から言えば、「持っているか、持っていないか」は「生きるか、死ぬか」の死活問題でした。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">そのため、この２つの空間に対する、脳の働きはまったく違います。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">まだ手にしていないのならば、それを獲得しようとします。そのためには、ある場所から別の場所に移動しなければならず、移動には時間がかかるため、手に入れることは未来に起こります。</span><span style="color: #262626;">つまり、個人外空間は未来にあるものと言い換えることもできます。<br />
一方で、個人的空間は今現在を指します。別の言い方をすれば、距離は時間と連動しています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">その「個人外空間＝未来」に反応するのがドーパミンです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ドーパミンは、すでに持っているものには興味がありません。今持っていないものに関心を示し、手に入れようとします。まだ手に入れていない食べ物を手に入れて生き延びようとします。あるいは、繁栄のために、まだ手に入れていない異性を獲得しようとします。それがドーパミンの機能です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">「<strong>個人外空間：エクストラパーソナル</strong>」とは、次のようなものです。</span><br />
<span style="color: #262626;">・まだ手にしていないもの、遠くにあるもの、未来にあるもの</span><br />
<span style="color: #262626;">・私たちの手の届かないあらゆる可能性、私たちが望むもの</span><br />
<span style="color: #262626;">・もし手に入れることができれば、生き延びるかもしれない。もっと繁栄できるかもしれない</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ドーパミンは、私たちに期待する喜びを与え、まだ手に入れていないものや目新しいものを欲求させ、手に入れるように駆り立てる脳内物質です。私たちを生き延びさせることに執着し、より繁栄させようと、常に周囲の状況を注視しています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">そして、それが現れるとスイッチが入り、私たちに今すぐにでも欲しいと思わせ、興奮させます。欲しいという感覚は、私たちが自分の意思で選択しているのではなく、ドーパミンの作用によって、そう思わされているのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">端的に言えば、ドーパミンは、生存と生殖につながる行動を促し、食べ物を手に入れたり、生殖行為を促したり、他人との競争に勝とうとします。競争に勝つことは生存に不可欠です。競争に勝つことで、私たちは食べ物やパートナーを手に入れて生き延び、繁栄することができるのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">一方で、「個人的空間」、つまり、すでに手にしているものに関する分子は、セロトニン、オキシトシン、エンドルフィン（脳内モルヒネ）、エンドカンナビノイド（脳内マリファナ）などです。</span><br />
<span style="color: #262626;">ドーパミンを介した期待の喜びとは対照的に、これらは今あることに対する感覚や感情から喜びを与えてくれます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">「<strong>個人的空間：ペリパーソナル</strong>」とは、次のようなものです。</span><br />
<span style="color: #262626;">・すでに持っているもの、今手にしているもの</span><br />
<span style="color: #262626;">・すでに持っているから安心で、生き延びることができる</span><br />
<span style="color: #262626;">・個人的空間にあるものは今ここで経験することができ、それを味わい、楽しむことができる</span></p>
<p><span style="color: #262626;">これらの個人的空間に関わる脳内物質が活性化すると、私たちは身の回りの現実を経験するように促され、ドーパミンは抑制されます。逆にドーパミン回路が活性化すると、これらは抑制されます。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">なぜ私たちは恋に落ち、なぜ恋に飽きるのか？</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">理解を助けるために「恋愛」を例に挙げて説明しましょう。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">なぜ私たちは恋に落ちるのでしょうか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちの脳が、まだ手にしていないものを欲するようにプログラムされているためです。手の届かないものを手に入れるには、情熱が不可欠ですが、計画性や努力も必要です。恋愛のみならず、その他の様々な物事に対しても同様です。ドーパミンがなければ恋に落ちることも努力することもできません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ドーパミンの主要な脳内経路は４経路あります。そのうち、短期的な欲望を満たそうとするのは、ドーパミンの<strong>中脳辺縁系経路（mesolimbic pathway）</strong>によります。手に入れたいものを手に入れるために長期的に努力する能力は、ドーパミンが作用する別の回路である<strong>中間皮質経路（mesocortical pathway）</strong>によるものです。<br />
※本書では、おそらく読者が理解しやすいように、中脳辺縁系経路を「<strong>欲求回路（desire circuit</strong>）」、中間皮質経路を「<strong>制御回路（control circuit）</strong>」と分かりやすく表現しています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、人類学者の<a href="https://en.wikipedia.org/wiki/Helen_Fisher_(anthropologist)" target="_blank" rel="noopener">ヘレン・フィッシャー（Helen Fisher, 1945 -）</a>によれば、例え、激しく恋に落ち、努力を積み重ね、ようやく実った恋であったとしても、初期の情熱的な愛情は、せいぜい12カ月から18カ月しか持続しません。心がかき乱されるほどに欲した相手でも、情熱は私たちが期待するほど長続きしないのです。</span></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="wp-image-19341 aligncenter" src="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2024/03/molecule-of-more.png" alt="" width="541" height="187" srcset="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2024/03/molecule-of-more.png 1292w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2024/03/molecule-of-more-300x104.png 300w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2024/03/molecule-of-more-1024x353.png 1024w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2024/03/molecule-of-more-768x265.png 768w" sizes="(max-width: 541px) 100vw, 541px" /></p>
<p><span style="color: #262626;">恋はなぜ色あせるのでしょうか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ドーパミンによる恋愛は、ジェットコースターのようにスリリングですが、その興奮は永遠には続かないからです。スリリングな初期の恋物語は、やがて慣れ親しんだ日常となり、平凡な毎日に変化します。その時点で新規性を求めるドーパミンの仕事は終わってしまうのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">つまり、ドーパミンが持続するような情熱的な恋を１人の相手と長く続けることは難しいのです。勝利や征服の欲求によって引き起こされるドーパミンの恋を維持するためには、私たちは定期的に新しいパートナーを求め続けなければなりません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">カップルがお互いに愛着を持ち続けるためには、伴侶愛のような違う種類の愛を育む必要があります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">恋愛に関して言えば、個人外空間は愛を見つけることを扱い、個人的空間はその愛を持続させることを扱います。それぞれで必要なスキルは異なり、作用する脳内物質も異なります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">個人的空間に関連し、すでに手に入れたものに対する満足感を高め、長期的な関係から幸福感を得ることに最も関連する脳内物質は、オキシトシンとバソプレシンです。オキシトシンは女性でより活性化し、バソプレシンは男性でより活性化します。</span><span style="color: #262626;">バソプレシンは「良き夫ホルモン」とも言える働きをしますが、ドーパミンはその逆です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">少し深堀りすると、実は、ほとんどのカップルは、ドーパミンによる情熱的な愛が、伴侶的な愛へと進化するにつれて、セックスの頻度が減っていきます。オキシトシンとバソプレシンがテストステロンの放出を抑制するからです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">同様に、テストステロンはオキシトシンとバソプレシンの分泌を抑制するため、血中のテストステロン量がもともと多い男性が結婚しにくい理由でもあります。実際に、独身男性は既婚男性よりもテストステロンが多い傾向があります。また、結婚生活が不安定になるとバソプレシンは低下し、テストステロンは上昇します。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">なお、テストステロンとドーパミンは特別な関係にあります。テストステロンは、男女ともに性欲を駆り立てます。他の脳内物質と異なり、情熱的な恋愛中、テストステロンはドーパミンによって抑制されません。実際、このふたつは連動してフィードバック・ループを形成し、私たちの恋愛感情と性的欲求を高めるのです。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">ドーパミンが私たちを繁栄させ、私たちを崩壊させる</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">恋愛話が長くなりました。。。他の事例も取り上げましょう。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちの現代社会、資本主義、消費型経済は、ドーパミンの仕組みをたくみに利用しています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ほとんどの場合、企業はその心理的科学的な原理を知っているわけではなく、経験則から無意識に利用しているのですが、ゲーム業界やIT大手の中には、私たちの生物学的特徴をよく理解した上で、脳の仕組みを意図的にビジネスに利用している企業があります。逆にいうと、私たち消費者は、その仕組みを理解することなく、完全に利用されています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">その結果、ゲームをやめるつもりがやめられなくなったり、数分のつもりが何時間もスマホをいじり続けるのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">消費型経済が生み出す強い刺激や様々な期待に私たちは高揚します。もはやドーパミンにとって、私たちがかつて感じたような喜び、つまり、子どもを持つことや、幸せな未来の追求は、それほど魅力的でなくなりました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ドーパミンは、それよりも、私たちを新しくオープンしたカフェや新作メニュー、新しい電化製品やファッション、映える場所へと、次から次へ誘うようになりました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">先に述べたように、人類の長い歴史の中で、欠乏の時代を生き抜く上で、ドーパミンは私たちを進化させる原動力になりました。</span><br />
<span style="color: #262626;">しかし、今や、人類は地球を支配する最強の種となり、科学と技術を発展させて、世界を自らに最適な環境に作り変え、かつてあったような生存の問題はなくなりました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、ドーパミン自体はこの外的環境の劇的な変化を理解できず、その機能を変わらず維持したままです。<br />
</span><span style="color: #262626;">そのため、多くの人たちが物質的には十分満足できる生活をすでに手に入れたのにもかかわらず、ドーパミンの作用によって、現状に満足することなく、より多く、もっと多くと求め続けているのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ドーパミンは、私たちが地球を破壊するまで、消費を拡大させ、さらなる贅沢と便利さを追求するように駆り立てます。</span><br />
<span style="color: #262626;">もはや、全体的に見れば、より多く、より新しく、より斬新であることが私たちの種にとって必ずしも良いことではなくなったにもかかわらず、ドーパミンの働きによって私たちは自らを止めることができないのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちはドーパミンの作用により地球上であまりにも強力になり過ぎました。物資的に豊かになり、気候変動が深刻になった今、私たちはドーパミンによって引き起こされる行動を抑制するように、かじを切らなければなりません。<br />
そろそろ、より良いもの、より速いもの、より安いもの、より多くのものを際限なく追い求め続ける時代を終わらせる必要があります。</span></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="wp-image-19342 aligncenter" src="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2024/03/molecule-of-more-2.png" alt="" width="468" height="161" srcset="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2024/03/molecule-of-more-2.png 902w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2024/03/molecule-of-more-2-300x103.png 300w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2024/03/molecule-of-more-2-768x265.png 768w" sizes="(max-width: 468px) 100vw, 468px" /></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">さいごに</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">今回紹介したように、ドーパミンは、創造性の源であると同時に、狂気の源でもあります。</span><br />
<span style="color: #262626;">人類を繁栄させる源であると同時に、人類を崩壊させる源でもあります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">欲求回路におけるドーパミンの活性化が適度なうちは、熱意、希望、技術革新、人類の進歩を誘発する一方で、過剰になると、依存症や社会問題、さらには人類の破滅を引き起こす諸刃の剣なのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ドーパミンの欲求回路に際限がない一方で、ドーパミンがなければ、自分や社会をより良いものにしようとする努力を起こすことさえできません。私たちはドーパミンとうまく付き合っていく必要があります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ドーパミン自体には良心やモラルは備わっていません。むしろ、絶えることのない欲望によって供給される狡猾さの源です。ドーパミンが活性化すると、罪悪感が抑制されます。欲しいものを手に入れるため、私たちに暴力という手段まで選択させようとすることもあります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちは、衝動や欲望を抑え、ドーパミンの短期的期待に関わる回路ではなく、長期的期待に関わる回路をもっと利用するように、バランスを取り直さなければなりません。そして、今あるものに満足する個人的空間に関連する脳内物質による幸福感を高めていく必要があります。</span></p>
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</p>
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<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="PUPiUXST04"><p><a href="https://www.a-output.com/wanting-and-liking">好きと欲しいの違い Liking vs Wanting</a></p></blockquote>
<p><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;好きと欲しいの違い Liking vs Wanting&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/wanting-and-liking/embed#?secret=e48QRQzmEA#?secret=PUPiUXST04" data-secret="PUPiUXST04" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div>
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<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="4JHkORXpCY"><p><a href="https://www.a-output.com/dopamine-nation">書籍紹介：ドーパミン・ネイション ～ 快楽と痛みのバランスをとる</a></p></blockquote>
<p><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;書籍紹介：ドーパミン・ネイション ～ 快楽と痛みのバランスをとる&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/dopamine-nation/embed#?secret=qUfP9Fqvsm#?secret=4JHkORXpCY" data-secret="4JHkORXpCY" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div>The post <a href="https://www.a-output.com/the-molecule-of-more">書籍紹介：より多くを求め続ける分子・ドーパミン The Molecure of More</a> first appeared on <a href="https://www.a-output.com">あきと アウトプット</a>.]]></content:encoded>
					
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		<title>求めるものが高すぎる。フィンランドが８年連続幸福度ランキング１位の理由</title>
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		<dc:creator><![CDATA[akito]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 18 Jun 2023 08:42:24 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[人が変わる]]></category>
		<category><![CDATA[ハピネス（幸福）]]></category>
		<category><![CDATA[バランス]]></category>
		<category><![CDATA[個人の変革]]></category>
		<category><![CDATA[文化比較]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>期待というのはとても取り扱いが難しいものです。期待することが良い結果に結びつくことも悪い結果に結びつくこともあります。フィンランドをはじめとする北欧諸国が高い幸福度を維持しているのは、実は、自分の期待を高くしすぎていない [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #0f5459;">期待というのはとても取り扱いが難しいものです。期待することが良い結果に結びつくことも悪い結果に結びつくこともあります。フィンランドをはじめとする北欧諸国が高い幸福度を維持しているのは、実は、自分の期待を高くしすぎていないからでもあります。他人と分かち合い、自分が持つものに満足することが、高い幸福度につながっているのです。</span></strong></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">期待することの良い面と悪い面</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">期待というのはとても取り扱いが難しいものです。</span><br />
<span style="color: #262626;">期待とは「こうなるといいな」と思っていることであり、現実とは「実際はどうなったか」です。<br />
私たちはこの２つが一致することを望みますが、そうでないこともよくあります。<br />
期待と現実の乖離が、不満や不幸せを生むことも少なくありません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">不思議なことに、期待と現実が一致した場合でさえ、期待していた現実が良い結果をもたらすこともあれば、そうではないこともあります。期待していた現実がもたらすものが想像と違っていてがっかりするのです。<br />
私たちは意思決定をする際に、実際には存在しない関係性を見てしまうのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">また、期待が大きすぎて、現実が期待に沿ったものになったのにもかかわらず、結果に落胆してしまうことさえあります。</span><br />
<span style="color: #262626;">さらには、仮に自分が期待し望んでいたような結果に結びついても、その喜びは一瞬で終わってしまい、やがてそれに満足することができなくなり、さらに多くのより大きな期待をすることを繰り返してしまうこともあります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">概して、私たちは、自分でコントロールできないことについては高い期待を持つべきではなく、自分でコントロールできることに対して期待して、計画して行動に移すことで、よい結果をもたらします。期待することのよい点は、夢を持ち、努力するための目標とすることができる点です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、先ほども述べたように、高すぎる自分への期待は、それが達成できなければ、失望や挫折感に変わることがあります。逆に、事前にたいして期待していなかった場合には、たとえ結果が同じでも、それが喜びや良い意味での驚きをもたらすこともあります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">繰り返しますが、期待というのは取り扱いが難しいのです。</span></p>
<div class="oceanwp-oembed-wrap clr">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="PSPhTUkMEC"><p><a href="https://www.a-output.com/expectation">Expectation：予測したり期待することの良い側面と悪い側面</a></p></blockquote>
<p><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;Expectation：予測したり期待することの良い側面と悪い側面&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/expectation/embed#?secret=G3EVd6RlDx#?secret=PSPhTUkMEC" data-secret="PSPhTUkMEC" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">フィンランドが８年連続で「世界で最も幸せな国」の理由</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">フィンランドは、2025年まで８年連続で「世界で最も幸せな国」に選ばれています。<sup>(1)</sup></span></p>
<p><span style="color: #262626;">2025年のランキングでフィンランドに続くのはデンマークで、その次がアイスランドとなっており、フィンランドのみならず他の北欧の国々も、常に最も幸せな国ランキングの上位を占めています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">なぜ北欧の国々は、幸福度ランキングの上位に君臨し続けることができるのでしょうか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">その理由としてよく挙げられるのは、所得の平等性や、充実した社会保障、誰もがアクセスできる高いレベルの医療や教育、子育て支援、低い不正や汚職、低い貧困率、長い休暇、自然の中で過ごす時間などです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、アメリカに住むフィンランド人の社会学者ユシラ・サヴォライネン（<span style="font-weight: 400;">Jukka Savolainen）</span>は、フィンランドの幸福度が高い理由は「良い人生への期待に現実的な限界を設ける文化的志向」にあると考えています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">つまり、フィンランドの人々が幸せなのは、自分の期待を高くしすぎないからだと考えているのです。<sup>(2)</sup></span></p>
<p><span style="color: #262626;">北欧諸国では、一個人よりも集団の利益を重んじる文化があり、それが平和で慎み深い、均質な社会の形成に寄与しています。個人が他の人たちを出し抜いて成功するのは奨励されず、多くの場合、不適切だとさえ考えられています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">北欧諸国には、「<strong>ヤンテの掟（Law of Jante：ヤンテローベン）</strong>」という戒律があります。<br />
ヤンテの掟とは、デンマークに生まれ1930年にノルウェーに移住したアクセル・サンデモーセ（Aksel Sandemose）が1933年に書いた小説の舞台となっているヤンテという架空の町の戒律に由来するものですが、実際に、北欧諸国の社会に深く浸透しており、また、北欧の人たちの個人的な成功に対する考え方の本質を捉えていると考えられています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自分は特別な存在だと思うな、自分を優れた存在だと思うな、といった具合に、謙虚であること、平等であること、目立つことを避けることの重要性を強調した社会的ルールで、具体的には、次に記す10のルールです。<sup>(3)</sup></span></p>
<p style="padding-left: 40px;"><span style="color: #262626;">１．自分が特別な人物だと思ってはいけない</span><br />
<span style="color: #262626;">        You&#8217;re not to think you are anything special.</span><br />
<span style="color: #262626;">２．自分が私たちほど優れていると思ってはいけない</span><br />
<span style="color: #262626;">       You&#8217;re not to think you are as good as we are.</span><br />
<span style="color: #262626;">３．自分が私たちほど賢いと思ってはいけない</span><br />
<span style="color: #262626;">       You&#8217;re not to think you are smarter than we are.</span><br />
<span style="color: #262626;">４．私たちよりよい自分を想像してはいけない</span><br />
<span style="color: #262626;">       You&#8217;re not to imagine yourself better than we are.</span><br />
<span style="color: #262626;">５．自分が私たちより多くを知っていると思ってはいけない</span><br />
<span style="color: #262626;">       You&#8217;re not to think you know more than we do.</span><br />
<span style="color: #262626;">６．自分が私たちより重要だと思ってはいけない</span><br />
<span style="color: #262626;">       You&#8217;re not to think you are more important than we are.</span><br />
<span style="color: #262626;">７．自分が何かをなすに値すると思ってはいけない</span><br />
<span style="color: #262626;">       You&#8217;re not to think you are good at anything.</span><br />
<span style="color: #262626;">８．私たちを嘲ってはいけない</span><br />
<span style="color: #262626;">       You&#8217;re not to laugh at us.</span><br />
<span style="color: #262626;">９．誰かが自分のことを気にかけていると思ってはいけない</span><br />
<span style="color: #262626;">       You&#8217;re not to think anyone cares about you.</span><br />
<span style="color: #262626;">１０．自分が私たちに何かを教えることができると思ってはいけない</span><br />
<span style="color: #262626;">      You&#8217;re not to think you can teach us anything.</span></p>
<p><span style="color: #262626;">つまり、北欧諸国は、充実した社会保障によって、国民が物質的に困窮するのを防ぎ、ある水準以上の生活を提供して社会を下支えする一方で、行き過ぎた贅沢な生活を期待することを制限するような文化的志向があるのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">富裕層の人たちとそうでない人たちの距離が比較的短く、人々は、自分が持っているものが、その程度のものだと信じるように社会化されています。<br />
サヴォライネンは、このような考え方が、狭いアパートに住み、同じような車に乗り、商品の種類は限られ、みなが同じようなものを持ち、収入もそこそこで、物価や税金が高いので購買力はさらに低いのに、フィンランド人が世界で最も幸せな国民であることの理由だと述べています。<sup>(2)</sup></span></p>
<p><span style="color: #262626;">下のYoutubeは、アメリカの深夜トーク番組「The Late Show with Stephen Colbert」に、スウェーデン出身の俳優アレクサンダー・スカルスガルド（Alexander Skarsgård）がゲスト出演した時のものですが、ヤンテの掟（ヤンテローベン）について話しています。<br />
英語ですが字幕をつけて見ることができます。<br />
国王でさえ、「国王ですみません。。」的な謙虚さをもっているというコメントが面白いですね。</span></p>
<p><iframe title="YouTube video player" src="https://www.youtube.com/embed/fzIa_FNNkWo" width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<p><span style="color: #262626;">デンマークには「<strong>ヒュッゲ（Hygge）</strong>」という言葉があります。<br />
日本を含め世界の国々で近年話題になったこの言葉は、「居心地がよく、快適で、陽気な気分でいること」を表現するデンマーク語でありノルウェー語です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、北欧の幸せの文化的要素をより正しく表現する言葉としては「<strong>ラゴム（lagom）</strong>」の方が適切かもしれません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">「ラゴム」は、スウェーデン語で「ちょうどいい量：just the right amount」「多すぎず、少なすぎず：not too much, not too little」という意味の単語で、スウェーデンの典型的なことわざである「Lagom är bäst」は、文字通り「適量が一番」を意味します。<br />
また、「バランス」「完全なシンプルさ」とも解釈され、節制と適度なバランスを促す言葉です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ラゴムは、多くのスウェーデン人の生き方を象徴するものであり、過剰なものには本質的に何か問題があるという深い感覚を与えるものです。<sup>(4)</sup></span></p>
<p><span style="color: #262626;">一説では、ラゴムの起源はバイキング時代までさかのぼります。<br />
当時は大きな容器に入ったビールを、全員にいきわたるように、テーブルの上で回し飲みしていたといわれ、その量は誰もが少しずつ飲める程度のものでした。<br />
北欧の人たちは、過酷な自然環境のなかで資源を共有して生き抜いてきました。このように「分かち合い」を重視し、他者との共生を目指す生き方は、スウェーデンの社会で今日まで続いています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">「ラゴム」が表すこの価値観は、スウェーデンのみならず北欧全体を特徴づけています。<br />
良い人生を送るための期待という点では、ラグムは生活に必要な最低限のもので満足することを推奨します。それがあれば、何も文句を言うことはない、つまり、幸せなのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><img loading="lazy" decoding="async" class="wp-image-16479 aligncenter" src="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2023/06/happiness.jpg" alt="" width="751" height="416" srcset="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2023/06/happiness.jpg 1187w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2023/06/happiness-300x166.jpg 300w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2023/06/happiness-1024x567.jpg 1024w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2023/06/happiness-768x425.jpg 768w" sizes="(max-width: 751px) 100vw, 751px" /></span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">ヤンテの掟やラゴムの良い面と悪い面</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">しかし、ヤンテローベンやラゴムのコンセプトには、ポジティブな面だけでなく、ネガティブな側面もあります。<br />
一方では、傲慢さや社会的関係を損なうような自己中心的な行動を抑制し、他者を尊重して、共同体感覚を促進します。これは、社会の結束と調和を促すポジティブな力と見なすことができます。<sup>(5)</sup></span></p>
<p><span style="color: #262626;">他方、ヤンテローベンの欠点は、革新や個性を阻害する可能性があることです。<br />
厳格に解釈すれば、ヤンテローベンは順応の文化をもたらし、過度の自己顕示欲を戒めます。そのため、人それぞれがもつ個人的資質を伸ばしたり挑戦することを抑制し、創造性を制限し、進歩を阻害すると解釈される可能性があります。<sup>(5)</sup></span></p>
<p><span style="color: #262626;">先に紹介したアメリカに住むフィンランド人の社会学者サヴォライネン自身も、ヤンテローベンに厳密に沿うことが本当に幸福なのか？という疑問を投げかけています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">彼の考える幸せとは、喜びや愛、そして周りの人たちとの有意義な関わりです。フィンランドに戻ろうとしたこともありましたが、彼がアメリカに残ることにしたのは、アメリカの人たちには、フィンランドの人たちがあまり見せない笑顔や、隣人と楽しい会話があるからで、それが自分を幸せにしてくれると書いています。<sup>(2)</sup></span></p>
<p><span style="color: #262626;">このように、ヤンテローベンの厳格な解釈に対して、個人の自由を制限しすぎているという意見や批判もあります。<br />
そのため、ヤンテローベンのポジティブな面を強調しつつ、個性や向上心を認めるという、よりニュアンスのあるアプローチも出てきています。<br />
例えば、個人の成功を妨げない一方で、自己の成果や財産を自慢してはならないとか、社会的な視点から、自分の成功におごるのではなく、他人の成功を誇りに思うなどです。<sup>(5)</sup></span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">さいごに</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">そのような負の側面がないわけではないものの、ヤンテローベンはスカンジナビアの文化や社会でその役割を果たし続けています。<br />
ヤンテローベンは、社会民主主義的な価値観の反映であり、集団的福祉と社会的平等の重要性を強調するもので、成功は他人の犠牲の上に成り立つものであってはならず、業績や地位にかかわらず、誰もが尊敬と尊厳に値するということを思い起こさせるものです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ラゴムに込められた人生哲学は、私たち日本人にとっては、より馴染みやすい儒教の精神に近いものです。<br />
ラゴムは「それ以上でも以下でもない」という意味であり、つまり「<strong>中庸</strong>」に通じる考えです。<br />
中庸は儒教の倫理学的な側面における行動の基準をなす最高概念で、論語には「中庸に込められた徳は、最高位のものである。しかし、民に少なくなって久しい」と書かれており、学問を身に付けた人間にしか発揮できないものではなく、誰にでも発揮することができるものである一方で、恒常的に実践することが難しいとされています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">以前本サイトでは、持続可能な社会のために、消費型資本主義経済から脱成長社会への転換を主張する書籍「<a style="color: #262626;" title="Less is more 脱成長：経済成長を目指さない社会" href="https://www.a-output.com/less-is-more-degrowth" target="_blank" rel="noopener">Less is More（邦題）資本主義の次に来る世界</a>」を紹介しましたが、ヤンテローベンやラゴムは、人の幸せをもたらすのみでなく、今私たちが直面している地球環境の課題対応においてもカギとなる重要なコンセプトでしょう。<br />
スウェーデンの環境活動家である<a style="color: #262626;" href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AA" target="_blank" rel="noopener">グレタ・トゥーンベリ</a>も、インタビューの中でヤンテローベンに言及しています。<sup>(3)(6)(7)</sup></span></p>
<p><span style="color: #262626;">「分かち合い」を重視し、共生を目指す生き方は、人と人の間だけにあるのではなく、人と自然の間にもあります。北欧の国々が幸福度が高いだけでなく、環境意識が高く、環境問題への取り組みが進んでいるのも偶然の一致ではないでしょう。</span></p>
<div class="oceanwp-oembed-wrap clr">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="CXhLyvalYE"><p><a href="https://www.a-output.com/less-is-more-degrowth">Less is more 脱成長：経済成長を目指さない社会</a></p></blockquote>
<p><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;Less is more 脱成長：経済成長を目指さない社会&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/less-is-more-degrowth/embed#?secret=WjkGtuYWbD#?secret=CXhLyvalYE" data-secret="CXhLyvalYE" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div>
<div class="oceanwp-oembed-wrap clr">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="KxNB90L9fa"><p><a href="https://www.a-output.com/expectation-2">自分に期待すること、他人に期待することの良い面と悪い面</a></p></blockquote>
<p><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;自分に期待すること、他人に期待することの良い面と悪い面&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/expectation-2/embed#?secret=I05u7OwI8N#?secret=KxNB90L9fa" data-secret="KxNB90L9fa" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<p><span style="color: #262626;">参考文献</span><br />
<span style="color: #262626;">(1) Helliwell, J. F., Layard, R., Sachs, J. D., Aknin, L. B., De Neve, J.-E., &amp; Wang, S. (Eds.)., &#8220;<a style="color: #262626;" href="https://worldhappiness.report/ed/2023/" target="_blank" rel="noopener">World Happiness Report 2023 (11th ed.)</a>&#8220;,  Sustainable Development Solutions Network, 2023.<br />
</span>(1)&#8217; John F. Helliwell, Richard Layard, Jeffrey D. Sachs, Jan-Emmanuel De Neve, Lara B. Aknin, Shun Wang, &#8220;<a href="https://worldhappiness.report/ed/2024/" target="_blank" rel="noopener">World Happiness Report 2024</a>&#8220;, University of Oxford: Wellbeing Research Centre, 2024.<br />
<span style="color: #262626;">(2) Jukka Savolainen, &#8220;<a style="color: #262626;" href="https://slate.com/news-and-politics/2021/04/finland-happiness-lagom-hygge.html" target="_blank" rel="noopener">The Grim Secret of Nordic Happiness</a>&#8220;, Slate, The Slate Group, 2021/4/28.<br />
(3) &#8220;<a style="color: #262626;" href="https://en.wikipedia.org/wiki/Law_of_Jante" target="_blank" rel="noopener">Law of Jante</a>&#8220;, wikipedia.com<br />
(4) John Mirischthe, &#8220;<a style="color: #262626;" href="https://www.zocalopublicsquare.org/2021/05/03/swedish-concept-lagom-american-urbanism/ideas/essay/" target="_blank" rel="noopener">Swedish Concept of ‘LAGOM’ Could Tame America’s Urban Supremacism</a>&#8220;, Zócalo Public Square, 2021/5/3.</span><br />
<span style="color: #262626;">(5) &#8220;<a style="color: #262626;" href="https://workingwithnorwegians.com/the-law-of-jante-janteloven/" target="_blank" rel="noopener">What is Janteloven (The Law of Jante)?</a>&#8220;, Working with Norwegians, retrieved on 2023/6/18.</span><br />
<span style="color: #262626;">(6) Leslie Hook, &#8220;<a style="color: #262626;" href="https://www.ft.com/content/6ee4bb03-3039-446a-997f-91a7aef5f137" target="_blank" rel="noopener">Greta Thunberg: &#8216;It just spiralled out of control&#8217;</a>&#8220;, Financial Times, 2021/3/31.</span><br />
<span style="color: #262626;">(7) Henry, Grace, &#8220;<a style="color: #262626;" href="https://www.radiotimes.com/tv/documentaries/greta-thunberg-a-year-to-change-the-world-interview/" target="_blank" rel="noopener">Greta Thunberg on the climate crisis: &#8220;You need to laugh sometimes&#8221;</a>&#8220;, Radio Times, 2021/4/22.</span></p>The post <a href="https://www.a-output.com/law-of-jante">求めるものが高すぎる。フィンランドが８年連続幸福度ランキング１位の理由</a> first appeared on <a href="https://www.a-output.com">あきと アウトプット</a>.]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>書籍紹介： ドーパミンネーション ― 快楽と痛みのバランスをとる</title>
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		<dc:creator><![CDATA[akito]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 19 Mar 2023 11:30:18 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[人が変わる]]></category>
		<category><![CDATA[ドーパミン]]></category>
		<category><![CDATA[ハピネス（幸福）]]></category>
		<category><![CDATA[バランス]]></category>
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		<category><![CDATA[生理学]]></category>
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		<category><![CDATA[精神医学]]></category>
		<category><![CDATA[脳科学]]></category>
		<category><![CDATA[行動経済学]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>私たちの身の回りは短期的な快楽を提供するものであふれています。それらは人生を豊かにするものではありませんが、気が付くとどっぷり抜け出せなくなっています。快楽と痛みの関係を理解し、自分に正直になり快楽と痛みのバランスを取り [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #0f5459;">私たちの身の回りは短期的な快楽を提供するものであふれています。それらは人生を豊かにするものではありませんが、気が付くとどっぷり抜け出せなくなっています。快楽と痛みの関係を理解し、自分に正直になり快楽と痛みのバランスを取り戻すことで、人生を豊かに生きることができます。</span></strong></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">はじめに</span></h4>
<p><span style="color: #262626;"><a style="color: #262626;" href="https://profiles.stanford.edu/anna-lembke" target="_blank" rel="noopener">アンナ・レンブケ（Anna Lembke, 1967 &#8211; ）</a>は、精神疾患に関する研究で多くの受賞歴があるアメリカの精神科医で、スタンフォード大学の依存症治療センターのプログラムディレクターなど複数の役職を務めています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">今回紹介する『<strong>Dopamine Nation: Finding Balance in the Age of Indulgence（邦題）ドーパミン中毒</strong>』は2021年8月に発刊され、ニューヨークタイムズのベストセラーになりました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">性的依存や薬物中毒など、ちょっとヘビーで生々しい特異な事例から本が始まるため、最初は抵抗を覚えるかもしれません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、読み進めるにつれて、快楽と苦痛の脳科学的なメカニズムの紹介、さらには、依存症や中毒からの克服にとどまらず、私たちが快楽と苦痛のより良い健康的なバランスを見つけるためにどうすればよいのか、広く私たちの人生に教訓を与える内容が展開されていきます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">レンブケ自身の性癖や、レンブケの母親や子供たちとの関係、患者たちとの関わりなど、実経験に即した深い示唆があり、個人的には、最後の２章（８章「Radical Honesty」、９章「Prosocial Shame」）が特に素晴らしいです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">なお、私は本書も英語のオリジナルを読んでおり、日本語版は読んでいないため、日本語版との表現の違いなどについてはご了承下さい。</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><div id="rinkerid15302" class="yyi-rinker-contents  yyi-rinker-postid-15302 yyi-rinker-img-m yyi-rinker-catid-42 ">
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</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><div id="rinkerid15303" class="yyi-rinker-contents  yyi-rinker-postid-15303 yyi-rinker-img-m yyi-rinker-catid-42 ">
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</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">痛みを避け、快楽を求め続ける私たち</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">中毒や依存症という言葉を聞くと、私たちは、薬物やギャンブル、アルコール依存症のような人たちを真っ先に頭に思い浮かべますね。</span><span style="color: #262626;">しかし、そこまで深刻ではなくても、私たち自身も、何かに依存しすぎていないでしょうか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">例えば、スマホをいじりすぎたり、ゲームしすぎたり、食べすぎたり、飲みすぎたり、つい何かを買いすぎたり、あるいは働きすぎたり、何かを過剰におこなっていて、知らないうちに抜け出せなくなっているようなことはないでしょうか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちの世界は、かつてのモノが不足する世界から、モノやサービスがあふれる世界へと大きく変化しました。私たちに刺激を与えてくれるモノの数や、種類、そしてその刺激が年々拡大していく様は驚異的でさえあります。<br />
そして、気に入ったものがあれば、それを手に入れるまで長く待つ必要ももはやなくなり、欲しいものをその日のうちにワンクリックで手に入ることさえできるようになりました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">また、農業や製造業や家事など、これまで時間がかかっていた仕事が機械化、効率化されたことで、私たちはかつての世代より多くの余暇の時間をもつようにもなりました。逆に言うと、時間を持て余すようにもなりました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">特にスマートフォンやインターネットは、そのような私たちが持て余している時間に入り込み、絶え間なくドーパミンを供給します。ドーパミンは、あらゆる行動の中毒性に関連する神経伝達物質ですが、たくさんの</span><span style="color: #262626;">ドーパミンが放出されるほど、またドーパミンの放出が速いほど、その中毒性は高くなります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちは、どこに向かおうと意識するでもなく、つい、つかの間の気晴らしや即効的な快楽を求め、多くの時間を費やし、気が付くとそこから離れられなくなっているのです。</span></p>
<blockquote><p><span style="color: #262626;">Feelin&#8217; good, feelin&#8217; good, all the money in the world spent on feelin&#8217; good. </span></p>
<p style="text-align: right;"><span style="color: #262626;">～ Levon Helm (The Band)</span></p>
</blockquote>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">楽しさと苦しさのシーソー</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">私たちの脳は、喜びと痛みを重なり合う領域で処理しています。さらに、それらは、まるで天秤かシーソーのようにバランスを取ろうと働いています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">つまり<strong>、快楽を受け過ぎるとその反動として苦痛が生じ、苦痛を受けると快楽が生じます</strong>。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">快楽と苦痛はつねにバランスを保ち、平衡であろうとします。そして、どちらか一方に長く傾くことを避けようとします。そのため、バランスがどちらかに傾くたびに、自己調整システムが働き、バランスを再び水平に戻そうとします。この自己調整システムは強力で、意識的な思考や意志の働きは必要ありません。反射的にただ起こるのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">著者のレンブケは、この自己調整システムを、シーソーの快楽側にある重さを打ち消すために、反対側の痛み側で飛び跳ねる小さなグレムリン（いたずら好きな寓話上の生き物）に例えています。つまり、このグレムリンがしているのは、<strong>ホメオスタシス（恒常性）</strong>と呼ばれる働きです。</span></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class=" wp-image-15323 aligncenter" src="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2023/03/seesaw.png" alt="" width="591" height="322" srcset="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2023/03/seesaw.png 1018w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2023/03/seesaw-300x164.png 300w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2023/03/seesaw-768x419.png 768w" sizes="(max-width: 591px) 100vw, 591px" /></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちには皆、２枚目のチョコレートが欲しくなったり、居酒屋で締めの１杯を何回も繰り返したり、快楽がいつまでも続いて欲しいと思う経験があるはずです。その「欲しい」と思う瞬間は、脳の快楽のバランスが苦痛側に傾いている状態なのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">例えば、快楽刺激によって、私たちのシーソーははじめに快楽側に大きく傾き、私たちに大きな快楽を与えてくれます。しかし、快楽刺激に繰り返しさらされると、快楽側へのシーソーの傾きは徐々に弱く短くなっていき、その反動としておきる苦痛側へ傾きがむしろ強く長く早くなっていきます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">つまり、短期的な快楽をもたらす刺激を長く繰り返し受けると、同じ快楽を感じるためのハードルが高くなるのです。快楽が繰り返されるうちに、グレムリンはより大きく、より速く、より多くなり、同じ快楽の効果を再び得るためには、より多くのより強い刺激を欲するようになるのです。また、それと共に、痛みに耐える能力も低下していきます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちの社会は、快楽を求めるだけでなく、苦しみや痛みを避けたり抑えたりして、快適さを増すことにも長く取り組んできました。その結果、私たちはちょっとした不快感にも耐えられなくなってきています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">そのため、人を少しでも不快にさせないことが最優先されるちょっと不思議な社会になってきています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">例えば、親たちは、子どもにできるだけ苦しみや痛みを与えないように育てます。<br />
過保護にすることで、子どもたちは逆境を恐れるようになりました。偽りの誉め言葉で自尊心を高めた結果、子供たちは、根拠のない自信だけ伸ばし、自分自身の欠点を見ることができなくなりました。</span><span style="color: #262626;">多くの親が、子どもたちの心に傷を残すような言動をすることを恐れて避けた結果として、子どもは後年、精神的に苦しみ精神疾患になる場合さえあります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">医療の世界でもできるだけ痛みを避けて治療する傾向があります。適度な痛みは、自然が私たちに与えてくれた、生き抜くための大切な道具であるにもかかわらずです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">喜びがなければ、私たちは飲んだり食べたり、子孫を残すこともできません。痛みがなければ、私たちは自分の身を守ることができません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、私たち人間は、快楽を追求し、苦痛を避けるという課題にあまりにもうまく対応しすぎました。その結果、私たちは世界を欠乏の場から圧倒的に物資的に恵まれた場へと変える一方で、不快から目をそらし、決して満足することがなく、より多く、より強く、より早く、心奪われる何かを常に追い求めるようになったのです。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">シーソーのバランスを取る</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">では私たちはどうすればよいでしょうか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">まず快楽を断つことが重要です。もちろん簡単ではありません。しかし、快楽を継続して断つことで初めて、脳の快楽の配線が少しづつ変わっていくのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">また、シーソーの痛み側を押してバランスをとることで、より持続的で健康的な喜びを得ることができるようになります。</span><br />
<span style="color: #262626;">この考えは新しいものではなく、古代の哲学者たちも同じように述べています。例えば、ソクラテスは、２千年以上前に、苦痛と快楽の関係について次のように考察しています。</span></p>
<blockquote><p><span style="color: #262626;">人が快楽と呼ぶものは、なんと奇妙なものだろう。そして、その反対語だと考えられている痛みと、どれほど不思議な関係にあることか。しかし、もしあなたが一方を求め、それを手に入れたなら、もう一方も手に入れることができるだろう。片方が見つかれば、もう片方も後からついてくる。だから私の場合は、足枷を付けられた痛みの後に、快楽がやってきたように思えるのだ。</span></p></blockquote>
<p><span style="color: #262626;">私たちは皆、苦痛が快楽をもたらす体験をしたことがあります。<br />
病み上がりに気分が良くなったとか、きつい運動をした後に気持ちが晴れ晴れしたとか、痛みが喜びの代償であるように、喜びは痛みに対する代償なのです。<strong>ホルミシス療法</strong>にあるように、少量から中程度の有害な刺激や痛みは、体によい働きをするのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">痛みを追求することは、喜びを追求することよりもはるかに難しいです。痛みを避け、快楽を追求しようとする人間の本能に逆らうからであり、強い意志が必要だからです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、私たちがより良い人生を送るためには、適度な苦痛を求め、それを人生に招き入れなければなりません。即時的な快楽によるドーパミンではなく、意志の力によりドーパミンを健全に生み出すことが必要なのです。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">厳格なまでの正直さ：Radical honesty</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">本書の第８章「厳格なまでの正直さ：Radical honesty」は、この本の中で私の心に最も響いた章でもあります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">著者のレンブケは、「厳格なまでに正直であること」、「自分に偽りや隠しごとがないこと」が、患者が中毒から回復し、心身ともに健康を維持する上で重要だと述べています。そして「正直であること」は、中毒や依存症から回復するために有効であるだけでなく、私たちがより良い生活を送る上でも核となるのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">「正直であること」は痛みを伴います。「正直であること」の反対は「嘘をつくこと」ですが、<strong>自分自身に嘘をつくことで、私たちは恐ろしく簡単に痛みを避けることができます</strong>。嘘は習慣となり、無意識に大量の小さな嘘を自分に信じ込ませ続けます。そして、何としてでも痛みを避け、楽な道を選択する思考回路と行動が定着していきます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自分自身に完全に正直であることは痛みをもたらす一方で、次のようなメリットをもたらします。</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><strong>第１に、自分自身の考えや行動をより正確に見させてくれます</strong>。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">今までに見えていなかった自分、自分では気付かなかった無意識の自分をも見せてくれるでしょう。正直になることで、今まで知らず知らずのうちに隠していた自分や、自己否定していた自分が見えるようになるからです。正直であることで快楽と苦痛の天秤も見えるようになり、バランスを取るように行動を変えることができるようになります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><strong>第２に、正直であることは、人との関係を育てます</strong>。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">正直になり、自分の弱みでさえ人に見せられるようになることで、人を引き寄せるからです。また、自分の弱みを受け入れることで、人の弱みも受け入れられるようになります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">著者のレンブケは、音感とセンスがからっきしなく、ピアノが全然上達しない当時５歳の娘と映画「ハッピーフィート」を見に行き、娘に「私マンブル（主人公の音痴なペンギン）みたいかしら？」と問いかけられました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">レンブケは少し考えた後で、「そんな事ないわよ」と嘘で返すのではなく、「そうね、マンブルそのものね」と自分の心に正直に答えたところ、娘から大きな笑顔が返ってきました。自分に正直になると共に、娘のありのままを認めることで、偽りのない関係を築く</span><span style="color: #262626;">ことができたのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><strong>第３に、自分に正直であることで、自分自身に責任を持てるようになります</strong>。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">逆に自分に正直になれない人は、自分に完全に責任をもつことができません。嘘をつき、被害者意識が強く、何事もうまくいかないことは人のせいにします。人のせいにしている限り、私たちはバランスを回復することができません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">これにはメンタルヘルスなど専門家側にも問題があります。患者への同情心や慰めの気持ちが強すぎて、症状の原因を周囲の人や環境のせいにしてしまうのです。それが、患者の被害者意識を増強させ、行動を起こす力をむしろ弱めてしまいます。同情するだけのカウンセラーがいますが、自分に責任を持てない限り、いつまで経っても回復することはできないのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;"><strong>第４に、正直であることは周囲に伝染していきます</strong>。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">一方で嘘も周囲に伝染していきます。私たちが周囲の人たちとの関係や社会をどうしたいかは私たちのあり方次第なのです。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">最後に</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">この本では患者や著者自身の数多くのエピソードを紹介しています。印象に残るエピソードがいくつかありますが、その１つを最後に紹介して今回は失礼します。</span></p>
<p style="text-align: center;">～ ～ ～ ～</p>
<p><span style="color: #262626;">2007年、ドレイク（Drake）は医大の１年生でした。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">友人たちとのパーティーの後、深夜帰宅する途中で、酒気帯び運転で警察に捕まりました。基準をやや上回るアルコールが検出されました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">飲酒運転の記録が残ることは、将来、医者としてキャリアを形成しようとする医大生にとって、大きなマイナスです。知り合いから絶対に記録を将来に残してはいけないとアドバイスを受け、5,000ドルを払い、弁護士を雇いました。<br />
雇った弁護士からは、きちんとした身なりで出頭し、証言台では裁判官に問いただされても「罪は犯していません（Not guilty）」とだけ言うように伝えられます。ドレイクは、弁護士に従い、そのように答えるつもりでした。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、証言の日、尋問の時間が近づき、ドレイクはそれまでの人生を振り返ります。小さいころ父親に嘘をついて、嘘は絶対に良い結果をもたらさないと言われたことを思い出します。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">証言台に立ち、裁判官に向き合い、ドレイクは考えを変えます。ドレイクは裁判官の問いかけに対して「罪を犯しました（Guilty）」と答えたのです。裁判官はびっくりして、再度問いかけ直しましたが、ドレイクの答えは変わりません。ドレイクの運転免許は剥奪されました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">翌年、何十時間もの飲酒運転に関する義務講習に、バスを使って何時間もかけて通い続けた末に、ドレイクは運転免許を取り戻すことができました。しかし、それだけは終わりませんでした。医師免許取得の際にも同じことを繰り返さなければなりませんでした。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、ドレイクは、証言台で嘘をつかなかったことを全く後悔していません。嘘をつかなかったことで、一生付きまとうかもしれない隠しごともなくなりました。</span><br />
<span style="color: #262626;">今ではドレイクはほとんどお酒を飲みません。より、自分に正直になり、ありのままの自分に向き合えるようになったと感じています。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400; color: #262626;"><div id="rinkerid15302" class="yyi-rinker-contents  yyi-rinker-postid-15302 yyi-rinker-img-m yyi-rinker-catid-42 ">
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<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="MpHSkdQJBM"><p><a href="https://www.a-output.com/achievement-addiction">人生はゴールをめざさない：目標達成中毒（Achievement Addiction）からの脱却</a></p></blockquote>
<p><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;人生はゴールをめざさない：目標達成中毒（Achievement Addiction）からの脱却&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/achievement-addiction/embed#?secret=9Sr2YoBxi8#?secret=MpHSkdQJBM" data-secret="MpHSkdQJBM" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div>The post <a href="https://www.a-output.com/dopamine-nation">書籍紹介： ドーパミンネーション ― 快楽と痛みのバランスをとる</a> first appeared on <a href="https://www.a-output.com">あきと アウトプット</a>.]]></content:encoded>
					
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		<title>モラルは考えるのか、感じるのか？ 意識と無意識とトロッコ問題</title>
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		<dc:creator><![CDATA[akito]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 04 Sep 2022 11:23:47 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[人が変わる]]></category>
		<category><![CDATA[バランス]]></category>
		<category><![CDATA[モラル]]></category>
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		<category><![CDATA[哲学]]></category>
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		<category><![CDATA[生まれか育ちか]]></category>
		<category><![CDATA[直感と理性]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>モラルには意識と無意識が影響します。みなさんには、道徳的に何かおかしい、何かが間違っていると強く感じても、なぜそれが悪いのか、理由をうまく説明できない経験がないでしょうか？はっきりと説明できないのは、モラルが言葉（理性や [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #0f5459;">モラルには意識と無意識が影響します。みなさんには、道徳的に何かおかしい、何かが間違っていると強く感じても、なぜそれが悪いのか、理由をうまく説明できない経験がないでしょうか？はっきりと説明できないのは、モラルが言葉（理性や意識）の領域を超える場合があるからです。</span></strong></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">はじめに</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">何か倫理的な事件や社会的な問題が起きると「最近の日本人のモラルは。。」などとモラルの低下が嘆かれますね。しかし、本当にモラルは以前と比べて低くなっているのでしょうか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちを取り巻く社会環境や価値観は大きく変化してきています。同時に、モラルそのものも変化しているため、昔と今の単純な比較は難しいです。また、一言でモラルと言っても、その範囲はとても広いです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">そもそも、私たちのどの世代を、どの時代の、どの種類のモラルと比較するかにもよります。昔のモラルを正確に表現できるかも疑問です。<br />
また、モラルは、同じ時代であっても、その場所場所の文化や生活環境によって大きく異なります。私たちは多様な人種、多様な考え方の人たちと互いに近しい距離で生活するようになり、価値観の多様化とともにモラルも変化していきます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">と言う私自身も、町中を歩いていて他人のモラルに欠けた態度に過敏になったり、経営者のモラルの低さを嘆いたりするのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">少し古いデータですが、2006年にNHKの「<a style="color: #262626;" href="https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/yoron/social/019.html" target="_blank" rel="noopener">クローズアップ現代～崩壊？日本人のモラル～</a>」で紹介された「日本人のモラルに関する意識調査」の調査結果によると、回答者の77%が「日本人のモラルは低い」と答えた一方で、67%が「自分のモラルは高い」と答えました。<br />
私たちには、他人に対しては自分よりも厳しく評価し、自分は他人より甘く評価する「<strong>自己奉仕バイアス</strong>」があるので、他の人のモラルの低さを嘆く私自身がはたしてどんなものかも怪しいものです（笑）。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">そもそもモラル（Morality）とは何か？</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">そもそも、<strong>モラル（Morality）</strong>とは何でしょうか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">日本語では「道徳」や「倫理」と訳されますが、「道徳」や「倫理」が何なのかもよくわかりません。研究者たちが同意する明確に定まった「モラル」の定義はありません。ただし、モラルとは「何が良くて（正しくて）、何が悪いか（正しくないか）」に関するものとは言えるでしょう。それは単なる個人的な信念だけではなく、社会的な影響を大きく受けるでしょう。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">モラルは、伝統や文化に由来するものでもあり、私たちの進化によるものでもあり、成長の過程で身に付けてきた、人はこうあるべきだという考えでもあり、不快感などの感情でもあり、哲学でもあり、心理学でもあります。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">モラルは意識的に考えるものか、それとも無意識に感じるものか？</span></h4>
<p><span style="color: #262626;"><strong>モラル心理学（Moral psychology）</strong>の研究者の間でよく起きる議論に、モラルは「<strong>意識して考える（Moral reasoning, Thinking）</strong>」ものなのか、「<strong>無意識に感じる（Moral intuitions, Moral emotions, Social intuitions, Feeling）</strong>」ものなのかがあります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">道徳的な理由づけ（道徳的推論：moral reasoning）は、私たちが正しいことをしようとするときに使う日常的なプロセスで、自分の行動を決める時に、それが道徳的に正しいかどうか「考える」ことです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">道徳的な理由づけは、ギリシャ哲学や宗教の教えからモラルに関する議論の主流をなしてきました。しかし、そのように意識的に「考えたり、思考して」決めるものだけではなく、もっと直感的で、感情に根ざしたものを含むようになってきています。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<p><span style="color: #262626;">例えば、溺れている子供を見つけて、通りかかった男性が川に飛び込みました。その後「その時、あなたは何を考えていたのですか？」とインタビューされ「何も考えていなかった。気が付いたらいつの間にか飛び込んでいた」というようなコメントを聞くことがありますね。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちは、もし何か食べて、それが腐っていたり、口の中で変な味がしたら、思わずぺっと吐き出してしまいます。脳の中で嫌悪感を扱う島皮質（とうひしつ：insular cortex）が反応するからですが、<a title="「私たちの仲間」と「そうでない人」：有害なグループ化を克服する方法" href="https://www.a-output.com/us-vs-them" target="_blank" rel="noopener">以前紹介したように</a>、道徳に反する行為を目にして顔をしかめたり、ホームレスの人たちや中毒者などに不快感を抱いたり、むかつきを覚えるのも、この島皮質が嫌悪感に反応するからです（<strong>moral disgust</strong>）。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">これらは、ほとんど無意識の作用によるモラルの例です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちは美しい景色を目の前にして、美しいと「考える」必要があるでしょうか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">政治文化コメンテーターのデイヴィッド・ブルックス（David Brooks）は、2009年、ニューヨークタイムズに「<a style="color: #262626;" href="https://www.nytimes.com/2009/04/07/opinion/07Brooks.html" target="_blank" rel="noopener">哲学の終わり：The End of Philosophy</a>」というタイトルで、こう書きました。</span></p>
<blockquote><p><span style="color: #262626;">～「道徳的な理由づけ」と「道徳的な行動」の関連性をしめすものはほとんどない。新しい食べ物を口に入れるとき、何が起こるか考えてみてください。それがまずいかどうか判断する必要はない。ただ分かるだけだ。風景が美しいかどうかを判断する必要はない。ただ、分かるのだ。道徳的な判断というのは、そういうものなのだ。道徳的な判断は、直感的な判断であり、私たちの多くは、何が公平かどうか、何が良いか悪いか、即座に道徳的な判断を下している。～</span></p></blockquote>
<p><span style="color: #262626;">この「<strong>社会的直観主義（social intuitionist）</strong>」を代表するのが、ニューヨーク大学教授の道徳心理学が専門のジョナサン・ハイト（Jonathan Haidt）です。ハイトは、道徳的な判断は主に直感によるものだと言います。そして、その直感を自分自身に納得させたり、他人に説明するために使うのが「<strong>道徳的理由づけ（moral reasoning）</strong>」だと言います<sup>(1)</sup>。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">道徳的に何かおかしい、何かが間違っていると強く感じるものの、なぜそれが悪いのか理由をうまく説明できない経験がみなさんにはないでしょうか？<br />
ハイトはこれを「<strong>道徳的あぜん（moral dumbfounding）</strong>」と呼びます<sup>(2)</sup>。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">はっきりと説明できないのは、モラルが言葉（理性）の領域を超える場合があるからです。むしろ、これを無理矢理言葉にしようとすると、正しく言葉にすることができず、間違った意味づけがなされてしまうことさえあります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">この社会的直観主義を支持する証拠もたくさんあります。<br />
その中でも最も顕著なのは、私たちが道徳的な問題に直面したとき、感情を扱う脳の部位（扁桃体、島皮質、vmPFC、OFC、ACC）の活性化が、理性を扱う部位（dlPFC）の活性化より先行する、もしくは強いという種々の研究結果です<sup>(3)</sup>。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">トロッコ問題（trolley problem）<sup>(3)(4)</sup></span></h4>
<p><span style="color: #262626;">「<strong>トロッコ問題（トロリー問題：trolley problem）</strong>」として知られるとても有名な実験があります。1967年に哲学者のフィリッパ・フット（Philippa Foot）によって最初に紹介され、その後、多くの哲学者や心理学者によって拡張・展開されてきました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">動き出して止まらなくなったトロッコがあります。<br />
映画「インディ・ジョーンズ　魔宮の伝説」をご覧になったことがある方は、あのトロッコのクライマックスのシーンを想像するのもよいでしょう。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">そのまままっすぐ進めば、トロッコは５人の作業員をひき殺します。しかし、あなたのすぐ横には線路を切り替えるレバーがあります。もしあなたがレバーを引けば、トロッコの進路を変えることができます。しかし、残念なことにその脇道の先にも別の作業員が１人いて、レバーを引けばその作業員が轢き殺されます。<br />
つまり、下の絵のように、何もしなければ５人がひき殺され、レバーを引けば別の１人がひき殺されます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">あなたならどうしますか？</span></p>
<p>レバーを引いてトロッコを脇道にそらすかどうか、何もしないか、世界中の数多くの様々な人たちにこの質問が問いかけられてきました。</p>
<p><span style="color: #262626;">実は、７〜９割の人が「レバーを引く」と答えます。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">図：そのまままっすぐ進めば、トロッコは５人の作業員を轢き、レバーを引けば１人の作業員を轢く。</span></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-12894" src="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2022/09/trolley-problem.png" alt="" width="1428" height="507" srcset="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2022/09/trolley-problem.png 1428w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2022/09/trolley-problem-300x107.png 300w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2022/09/trolley-problem-1024x364.png 1024w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2022/09/trolley-problem-768x273.png 768w" sizes="(max-width: 1428px) 100vw, 1428px" /></p>
<p><span style="color: #262626;">次は少し違ったシナリオの質問です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">先ほどと同じように、トロッコが５人に向かって暴走しています。<br />
今度は脇道はありませんが、トロッコが進む先の頭上に橋があります。あなたはその橋の上にいて、トロッコが来る前に橋から線路の上に何か重いものを落とすことでトロッコを止めることができます。<br />
偶然にも、あなたの隣にはとても太った男の人がいて、彼を橋の上から線路に突き落とすことで、彼が引き殺される代わりに５人の命を救うことができます。さて、あなたならどうしますか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">これは<strong>歩道橋問題</strong>と呼ばれたり、<strong>デブ男問題（The Fat Man）</strong>と呼ばれたりすることがあります（笑）。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">あなたは、この人を橋から突き落としますか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">このシナリオでは、７〜９割の人が「突き落とさない」と答えます。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">どちらも「何もしなければ５人が死亡し、行動すれば１人が死ぬ」という結果は同じです。しかし、ほとんどの人は、レバーを引いて１人殺す代わりに５人助けることは正しく、１人を突き落として５人を助けることは間違っていると考えます。<br />
シナリオが変わるとモラルの判断も変わるのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">2001年当時大学院生だった<a href="https://www.joshua-greene.net/" target="_blank" rel="noopener">ジョシュア・グリーン（Joshua Greene：現ハーバード大学教授）</a>らは、神経イメージングを利用した画期的な研究結果を発表しました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">レバーを引くことを考えると、脳の理性関連領域の活動が優勢となり（つまり道徳的理由づけの問題となり）、人を突き飛ばすことを考えると、脳の感情関連領域が活性化された（つまり道徳的直感の問題となった）のです。そして、感情関連領域の活性化が高いほど、人を突き落とすのを拒否する可能性が高くなるのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">グリーンによると、私たちの道徳的判断は、自動的な感情的反応と意識的な理由づけの両方によって決定されるのです（<strong>dual process theory of moral judgment</strong>）。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">グリーンはさらに次のように考察しました。<br />
歩道橋問題（デブ男問題）で多くの人がデブ男を突き落とすことに抵抗を感じたのは、</span><span style="color: #262626;">自らの手で人を突き落として死に追いやることに対して倫理的な問題を感じたからでしょうか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">そうではありません。手で押すのではなく、棒で押しても、同じように抵抗感を感じるのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">レバーのシナリオでは、犠牲者が目の前にいるのではなく、離れた場所にいるから、感情領域が活性されなかったのでしょうか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">グリーンは、意図性についての直感がその答えの鍵になると示唆しています。<br />
つまり、レバーのシナリオでは、私たちは「トロッコが別の線路に変更されたため５人が助かった」と頭の中で捉えるのです。一方で、押すシナリオでは、「人が１人殺されたために５人が助かった」と捉え、それが直感的に間違っていると感じるのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">また、グリーンたちはさらに異なるシナリオのトロッコ実験もおこない、ある人を犠牲にするために能動的、意図的、局所的な行動が必要な場合には、より強く直観的な脳回路が働くため</span><span style="color: #262626;">、その手段を正当化しなくなると示唆します。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">最後に</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">では、私たちは、理性に頼るべきなのでしょうか？、直観に頼るべきなのでしょうか？</span><br />
<span style="color: #262626;">その答えは「状況による（depends）」でしょう（笑）。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">すべては文脈（コンテクスト）によります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちは、わずかな文脈の違いで、道徳的な理由付けと直感のどちらを重視するかを決定し、その過程で異なる脳回路を働かせ、まったく異なる決定を生み出します。<br />
直観が正しい結果をもたらすこともあれば、間違った結果をもたらすこともあります。理由付けが正しい場合も、間違っている場合もあります。良かれと感じて行ったことや、良かれと考えて実行したことが、良くない結果をもたらすこともあります。より正しい道徳的な判断をするためには、意識的な理由づけと感情的な考察の両方が必要なのでしょう。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちのまわりには様々な事柄に関して、多くの二極化した議論があります。<br />
</span><span style="color: #262626;">そのような議論では、<strong>つい白か黒かの二者択一を迫ったり、逆に迫られたりしてしまいますが、多くの答えはその中間のどこかにあります</strong>。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私たちの行動は無意識の脳領域に多くをコントロールされ、私たちの思考は感情に左右されます。しかし、逆に私たちの思考が感情に影響を及ぼすこともできるのです。理性と感情のどちらかだけを使って最善の結論を導き出すのではなく、直感を合理化するのです。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<p><span style="color: #262626;">参考文献</span><br />
<span style="color: #262626;">(1) Jonathan Haidt, &#8220;<a style="color: #262626;" href="https://psycnet.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2F0033-295X.108.4.814" target="_blank" rel="noopener">The emotional dog and its rational tail: A social intuitionist approach to moral judgment</a>&#8220;, Psychological Review, 108(4), 814–834, 2001</span><br />
<span style="color: #262626;">(2) Jonathan Haidt, Fredrik Björklund, and Scott Murphy, &#8220;<a style="color: #262626;" href="http://theskepticalzone.com/wp/wp-content/uploads/2018/03/haidt.bjorklund.working-paper.when-intuition-finds-no-reason.pub603.pdf" target="_blank" rel="noopener">Moral Dumbfounding: When Intuition Finds No Reason</a>&#8220;, 2000/8.</span><br />
<span style="color: #262626;">(3) Robert Sapolsky, &#8220;Behave: The Biology of Humans at Our Best and Worst&#8221;, Penguin Press, 2017/5.</span><br />
<span style="color: #262626;">(4) Greene, Joshua D; Sommerville, R Brian; Nystrom, Leigh E; Darley, John M; Cohen, Jonathan D., &#8220;<a style="color: #262626;" href="https://www.science.org/doi/10.1126/science.1062872" target="_blank" rel="noopener">An fMRI investigation of emotional engagement in moral judgment</a>&#8220;, Science Vol 293, Issue 5537, pp. 2105-2108, 2001/9.</span></p>
<div class="oceanwp-oembed-wrap clr">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="vKzIhZt9NP"><p><a href="https://www.a-output.com/moral-disengagement">Moral Disengagement：私たちが平然と道徳から逸脱できる仕組み</a></p></blockquote>
<p><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;Moral Disengagement：私たちが平然と道徳から逸脱できる仕組み&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/moral-disengagement/embed#?secret=EoxLIB1nRi#?secret=vKzIhZt9NP" data-secret="vKzIhZt9NP" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div>The post <a href="https://www.a-output.com/morality-trolley-problem">モラルは考えるのか、感じるのか？ 意識と無意識とトロッコ問題</a> first appeared on <a href="https://www.a-output.com">あきと アウトプット</a>.]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>会社のパーパスと個人のパーパス：「仕事ではなく世界を変えよう」発刊記念</title>
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		<dc:creator><![CDATA[akito]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 26 Mar 2022 08:05:39 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[社会が変わる]]></category>
		<category><![CDATA[パーパス・ドリブン]]></category>
		<category><![CDATA[バランス]]></category>
		<category><![CDATA[バリュー]]></category>
		<category><![CDATA[ミッション・ビジョン]]></category>
		<category><![CDATA[個人の変革]]></category>
		<category><![CDATA[働くこと]]></category>
		<category><![CDATA[書籍紹介]]></category>
		<category><![CDATA[社会変革]]></category>
		<category><![CDATA[自己啓発]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>私が翻訳を担当した「仕事ではなく世界を変えよう ～「パーパスの神話」に騙されないために 」の発刊を記念して「会社のパーパス」とは異なる「個人のパーパス」について紹介します。会社のパーパスが「社会における会社の存在意義」で [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><span style="color: #0f5459;"><strong>私が翻訳を担当した「仕事ではなく世界を変えよう ～「パーパスの神話」に騙されないために 」の発刊を記念して「会社のパーパス」とは異なる「個人のパーパス」について紹介します。会社のパーパスが「社会における会社の存在意義」である一方、個人のパーパスは「喜びや幸せ、満足感をもたらす、自分が人生において大切に思っているものを満たす事」です。</strong></span></p>
<p style="text-align: center;">～ ～ ～ ～ ～</p>
<h4>はじめに</h4>
<p><span style="color: #262626;">以前、本サイトでシャーロット・クレイマー著の『<strong>The Purpose Myth（パーパスの神話）</strong>』を紹介しましたが、その後出版社のすばる舎さんよりその翻訳の機会を頂き、先日無事に日本語版が『<strong>仕事ではなく世界を変えよう ～「パーパスの神話」に騙されないために</strong>』として発刊されました！（パチパチ）</span></p>
<p><span style="color: #262626;">その書籍紹介は<a title="書籍紹介「仕事ではなく世界を変えよう：パーパスの神話（Purpose Myth）」" href="https://www.a-output.com/the-purpose-myth" target="_blank" rel="noopener">こちらの以前の記事</a>に譲り、今回は、本書のメインテーマである「個人のパーパス」について、私なりの視点で紹介したいと思います。</span></p>
<p><div id="rinkerid10665" class="yyi-rinker-contents  yyi-rinker-postid-10665 yyi-rinker-img-m yyi-rinker-catid-106 ">
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											</ul>
					</div>
	</div>
</div>
</p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4>会社のパーパス</h4>
<p><span style="color: #262626;">昨今、世の中では会社のパーパスを定義する重要性が訴えられてきています。また、パーパス経営などの言葉を目にする機会も増えてきました。会社のパーパスは「社会の中での会社の存在意義」であり、それを明らかにして会社の理念の中心に据え、強い信念と意志を持って正面から取り組むことです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし一方で、「ミッションやビジョンはもう古い。次世代型組織に必要なのはパーパス・・・」などの少しずれた紹介があったり（ミッションやビジョンは「古い・古くない」の問題ではありません）、パーパスがトレンド化してしまうのが気がかりです。<br />
トレンド化すると、過去に流行ったビジネスバズワードと同様に、本来の「社会の中での会社の存在意義」という意味ではなく、イメージ戦略や、優秀な人材獲得の目的のためにパーパスを「利用」する会社も増えてきます。</span></p>
<div class="oceanwp-oembed-wrap clr">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="dTtweTA3ut"><p><a href="https://www.a-output.com/purpose-driven">パーパス・ドリブン：会社は何のために存在するのか？</a></p></blockquote>
<p><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;パーパス・ドリブン：会社は何のために存在するのか？&#8221; &#8212; あきと アウトプット" src="https://www.a-output.com/purpose-driven/embed#?secret=QtpD3cUT53#?secret=dTtweTA3ut" data-secret="dTtweTA3ut" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></div>
<p><span style="color: #262626;">パーパスを「利用」する会社が増える背景には、「会社が提供する商品やサービスの利用、そして会社での仕事を通して自分のパーパスを満たそうとする」私たち個人が持つ裏返しの潜在意識があります。</span></p>
<p style="text-align: center;">～ ～ ～ ～ ～</p>
<h4>個人のパーパス</h4>
<p><span style="color: #262626;">本書は個人が目的（パーパス）を満たすためには、次の３つの要素が必要だと述べます。</span></p>
<p style="padding-left: 40px;"><span style="color: #262626;"><strong>生活ニーズ</strong>：衣食住や安全などの物質的なニーズ</span><br />
<span style="color: #262626;"><strong>貢献ニーズ</strong>：より良い世界に貢献したいという精神的、感情的なニーズ</span><br />
<span style="color: #262626;"><strong>成長ニーズ</strong>：学び、好奇心を満たし自己を成長させる、知的なニーズ</span></p>
<p><span style="color: #262626;">運が良ければ、１つの仕事でこれらの３つのニーズを満たすことも可能ですが、そのような恵まれた仕事環境にある人は全体から見ればごくわずかです。</span><br />
<span style="color: #262626;">そのため、私たちはもっと現実的になって、自分のパーパスと会社のパーパスを切り離し、生活ニーズは本業の会社からもらう給料で満たし、貢献ニーズと成長ニーズは自らの取り組みで満たして、トータルでこれらの３つのニーズを満たしましょう、というのが本書の趣旨です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">会社のパーパスと個人のパーパスは同じではなく、会社のパーパスが「社会における会社の存在意義」である一方、個人のパーパスは「喜びや幸せ、満足感をもたらす、自分が人生において大切に思っているものを満たすこと」とも言えるでしょう。そのため、個人のパーパスは、自分以外の誰も定義できません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">もちろん勤め先の会社もその従業員の人生のパーパスを定義できないはずですが、会社は「個人のパーパスを会社の仕事で満たしましょう」、「一緒にパーパスを実現しましょう」と、従業員から共感されるようなパーパスを掲げ（それが組織のパーパスの実体であるかどうかは別にして）、従業員の目的意識を満たそうとします。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">そして、私たちもその提案に乗っかり、自らパーパスを考えなければならない面倒と手間を省き、人生の時間とエネルギーの大半を仕事に捧げ、下図のように仕事の枠組みの中で人生の意味を追い求めるのです。</span></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="wp-image-10754 aligncenter" src="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2022/03/5ece886363b02507b665bce181a0c49c.png" alt="" width="346" height="236" srcset="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2022/03/5ece886363b02507b665bce181a0c49c.png 619w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2022/03/5ece886363b02507b665bce181a0c49c-300x205.png 300w" sizes="(max-width: 346px) 100vw, 346px" /></p>
<p><span style="color: #262626;">しかし、本来、会社で働く一社員の立場から見れば、会社は人生の一部分に過ぎません。私たちは自分の人生を会社に依存するのではなく、自分自身で導いて行かなければなりません。それができれば、会社から与えられた役割に捉われず、共感できるパーパスがない会社の仕事の場でも個人のパーパスを実践できるようになります。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4>個人のパーパス：４つの要素、４つのエリア</h4>
<p><span style="color: #262626;">ハーバードビジネススクールのローラ・ナッシュ（Laura Nash）とハワード・スティーブンソン（Howard Stevenson）は、個人の長続きする成功には次の４つの要素が欠かせないと言います<sup>(1)(2)(3)(4)</sup>。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">１．<strong>幸福（Happiness）</strong>：人生に対する喜びや満足感</span><br />
<span style="color: #262626;">２．<strong>達成（Achievement）</strong>：自分が設定した目的の達成感</span><br />
<span style="color: #262626;">３．<strong>重要（Significance）</strong>：自分が大切に思っていることに良い影響を与えている感覚</span><br />
<span style="color: #262626;">４．<strong>貢献（Legacy）</strong>：人の未来への手助け</span></p>
<p><span style="color: #262626;">そして、この４つの要素を「<strong>自分</strong>」「<strong>家族</strong>」「<strong>仕事</strong>」「<strong>社会</strong>」の４つのエリアで満たすことだと紹介しています。</span><br />
<span style="color: #262626;">多くの人はこのバランスがとれていません。<br />
「仕事」のエリアが突出している人も多いのではないでしょうか？そのような人は会社の組織図の中で自分と会社の関係を捉えてしまいがちですが、個人としては下図のようなフレームであるべきです。</span></p>
<p style="text-align: center;">図：長続きする成功に必要な４つの要素と４つのエリア<br />
adapted from &#8220;My Personal Kaleidoscope&#8221; <span style="color: #262626;"><sup>(1)</sup></span></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class=" wp-image-10725 aligncenter" src="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2022/03/c5854543e8ab21542e9f4da2bcec59b6.png" alt="" width="459" height="283" srcset="https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2022/03/c5854543e8ab21542e9f4da2bcec59b6.png 590w, https://www.a-output.com/wp-content/uploads/2022/03/c5854543e8ab21542e9f4da2bcec59b6-300x185.png 300w" sizes="(max-width: 459px) 100vw, 459px" /></p>
<p><span style="color: #262626;">個人のパーパスの中心にあるのは、上の図のように核となる「ありたい自分」です。</span><br />
<span style="color: #262626;">それは「信念（Belief）」「価値観（Values）」「特性（Character / Trait）」などと呼ばれる場合もあります。</span><br />
<span style="color: #262626;">その「ありたい自分」を体現するのが、「自分」「家族」「仕事」「社会」の４つのエリアです。</span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4>成功とは自分が大切に思う「何か」に関わっていること</h4>
<p><span style="color: #262626;">「人生の目的を設定しましょう！」とか「あなたの人生の目的は何ですか？」と問われると、私たちは次のようなことを思い浮かべがちです。</span></p>
<ul>
<li><span style="color: #262626;">出世する。</span></li>
<li><span style="color: #262626;">仕事で成功を果たす。</span></li>
<li><span style="color: #262626;">お金持ちになる。</span></li>
<li><span style="color: #262626;">自立した人間になる。</span></li>
<li><span style="color: #262626;">幸せな家庭を持つ。</span></li>
</ul>
<p><span style="color: #262626;">そして、多くの人が人生の目的を１つに絞ろうとします。しかし、よく考えれば、「人生の目的をひとつに絞らなければならない」と誰から指示されたのでもなく、そうする理由もありません。</span><span style="color: #262626;">さらに、上に挙げた例はどれも、「自分」「家族」「仕事」「社会」の４つのエリアのうち、１つのエリアしか見ていません。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">自分が大切に思うものは１つではないはずです。他を犠牲にして、１つに絞って追い求める必要はありません。むしろパーパスは、自分の「核」を中心に据えた上での、多面的な「ありたい姿」です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">また、人生の目的そのものは何かを「達成する」ことではなく、「どのような自分でありたいか」自分の核を満たしていて、本人が大切に思っている事に向き合って体現している「状態」です。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">それは「夢の実現 vs 幸福の追求」といった４つのエリア間の綱引きではなく、むしろ、４つのエリアで、情熱的なパーパスプロジェクトの達成とシンプルな価値観の体現の両方をバランスを取りながら満たしていくことです。<br />
「人生の目的を達成する」なんて言われると、とても高尚で一生懸命努力しても到達するのが難しく、とても高いハードルのように感じるかもしれませんが、ごくごく身近な所での小さな体現も個人のパーパスの一部なのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">実業家やトップアスリートなど、世の中で成功していると広く思われている人たちでさえ、自分にとって何が大切なのか個人のパーパスを見つけられず苦しんでいる人はたくさんいます。そのような人は４つのエリア、４つの要素の中で、１つの達成度だけが恐ろしく突出していて、他の３つがおざなりになっているのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">その様な状態でゴールを達成しても、ゴール達成後の喜びは一瞬でなくなってしまい、長年成功を目指して頑張って来たのに達成した後に空虚感さえ生んでしまいます。ゴールは達成したらその時点で完了ですが、人生における成功は持続的な状態です。永続する成功のためには、４つの要素、４つのエリアを満たしていくことが必要なのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">また、物質的な目的は最終目的ではなく、幸せになることも最終目的ではありません。幸福感は、目的ではなく、目的を満たした副産物です。つまり、幸せになることそのものが目的ではなく、目的を満たしたから幸せになるのです。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">ヴァージン・グループ創業者の<a title="失敗してもいいから、やってみよう Screw It, Let’s Do It" href="https://www.a-output.com/screw-it-lets-do-it" target="_blank" rel="noopener">リチャード・ブランソン</a>は、「より積極的に、より実践的に行動することで、成功を感じることができる」と成功を定義しています。それは、富や権力、更にはリーダーシップとも関係ありません。彼にとって、成功とは「自分が大切に思う何かに関わっていること」です。<sup>(5)</sup></span></p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<h4><span style="color: #262626;">最後に</span></h4>
<p><span style="color: #262626;">繰り返しますが、今回は書籍の紹介だけではなく、「個人のパーパス」について「私なりの視点で」紹介しました。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">書籍については、是非手に取って読んでいただければ、訳者としてもとても嬉しいです。そして、この書籍のメッセージが多くの人に伝わることを心から願っています。私たちは色んなことに対して見方が限られていて、より高いレベルで様々な見方があることを理解する必要があります。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">特に日本人は、労働生産性が年々他国に引き離されていることが示すように、他国の人たちに比べて、仕事と自分を重ね過ぎている割には、会社を取り巻く様々なことが空回りしていて、機能しなくなっています。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">私は、日本では、従業員が、むしろ一生懸命やり過ぎているから、色々抱え込んでまじめに働き過ぎているから、経営者もそれに甘えてしまって真の経営者が育たないという、負のスパイラルに陥っているように感じます。<br />
先に紹介した４つのエリアのフレームのように、従業員の立場から見れば、仕事は生活のざくっと４分の１程度の感覚で、もう少しライトに会社と付き合った方が、結果的には全体として良い方向に向かうように思います。</span></p>
<p><span style="color: #262626;">「何が自分を幸せにするのか」、「何が自分に喜びをもたらすのか」、「何が自分にとって大切なのか」「そのために何に限られた時間を使いたいのか」、今一度自分と向き合ってみてはどうでしょうか？</span></p>
<p><span style="color: #262626;">最後に、<a title="変革の書籍紹介：フルエンゲージメントの力 Power of Full Engagement" href="https://www.a-output.com/power-of-full-engagement" target="_blank" rel="noopener">以前紹介した</a>スポーツ心理学者であり、パフォーマンスコーチのジム・レーヤー（Jim Loehr）の、個人の目的を明らかにするために、自分に問うべき最も大切な５つの質問を紹介して<sup>(6)</sup>、今回は失礼します。</span></p>
<ul>
<li><span style="color: #262626;">大人になったらどんな人になりたかったですか？</span></li>
<li><span style="color: #262626;">達成したら誇りに思うことで、賞味期限や失効期限のないものは何ですか？</span></li>
<li><span style="color: #262626;">それを達成したら、自分の幸福感と他人の幸福感のどちらを向上させるでしょうか？それとも両方でしょう</span><span style="color: #262626;">か？</span></li>
<li><span style="color: #262626;">自分の人生で、どのような強い特性/資質（Character / Trait）を身につけたいですか？</span></li>
<li><span style="color: #262626;">自分が育て身に付けたその強さで何をしたいですか？</span><span style="color: #262626;">身に付けたその能力は、自分自身のためになりますか？それとも他の人のためになるものですか？</span></li>
</ul>
<p><div id="rinkerid10665" class="yyi-rinker-contents  yyi-rinker-postid-10665 yyi-rinker-img-m yyi-rinker-catid-106 ">
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</p>
<p style="text-align: center;"><span style="color: #262626;">～ ～ ～ ～ ～</span></p>
<p><span style="color: #262626;">参考文献</span><br />
<span style="color: #262626;">(1) Laura Nash, Howard Stevenson, “<a href="https://www.hbs.edu/faculty/Pages/item.aspx?num=16181" target="_blank" rel="noopener">Success That Lasts</a>”, Harvard Business Review 82, no. 2, 102–109., 2004/2.</span><br />
<span style="color: #262626;">(2) Laura Nash, Howard Stevenson, “<a href="https://www.amazon.com/dp/B008NBZ9I6/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&amp;btkr=1" target="_blank" rel="noopener">Just Enough: Tools for Creating Success in Your Work and Life</a>”, Wiley, 2008/5/2.</span><br />
(3) &#8220;<span style="color: #262626;"><a href="https://hbswk.hbs.edu/item/secret-to-success-go-for-just-enough" target="_blank" rel="noopener">Secret to Success: Go for “Just Enough</a>”, Harvard Business School, 2008/3.<br />
</span>(4) Martha Lagace, “<a href="https://hbswk.hbs.edu/item/four-keys-of-enduring-success-how-high-achievers-win#:~:text=Success%20that%20endures%2C%20they%20are,%2C%20significance%2C%20and%20a%20legacy." target="_blank" rel="noopener">Four Keys of Enduring Success: How High Achievers Win</a>”, Business Research for Business Leaders, Harvard Business School, 2002/6/24.<br />
<span style="color: #262626;">(5) Jayson Demers, “<a href="https://www.inc.com/jayson-demers/define-success-a-professional-s-guide-to-finding-purpose-and-motivation.html" target="_blank" rel="noopener">Define Success: A Professional&#8217;s Guide to Finding Purpose and Motivation Everyone wants to achieve success, but what does that mean? The truth is, everyone has a different definition of success, and in order to achieve, you first need to understand exactly what success means for you.</a>”, Inc.</span><br />
<span style="color: #262626;">(6) Jim Loehr, &#8220;<a href="https://www.amazon.co.jp/dp/B01HPVHHOI/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&amp;btkr=1" target="_blank" rel="noopener">The Only Way to Win: How Building Character Drives Higher Achievement and Greater Fulfilment in Business and Life</a>&#8220;, Nicholas Brealey Publishing, 2012/5/15.</span></p>The post <a href="https://www.a-output.com/purpose-myth-japanese">会社のパーパスと個人のパーパス：「仕事ではなく世界を変えよう」発刊記念</a> first appeared on <a href="https://www.a-output.com">あきと アウトプット</a>.]]></content:encoded>
					
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